【非同期型コミュニケーション】「話し合うことは人を機敏にする」「書くことは人を確かにする」

書くことは人を確かにする 

 イギリスの哲学者フランシス・ベーコンの有名な言葉に

「読むことは人を豊かにし、話し合うことは人を機敏にし、書くことは人を確かにする」

というものがあります。

皆さんも一度は見たり聞いたりされたことがあるかも知れません。

 この中でやはり注目されるのは

3番目の「書くことは人を確かにする」という部分だと思います。

人は、ぼやっとしていてまとまらない話や抽象的でつかみどころのない事も

何かに書いて、文章や図にしたりすることによって

その実体を具体的な目に見えるものに変えていくことができます。

 このことは日常でも思い当たることがたくさんあります。

話し合うこと

 そして、1番目の「読むこと」もピンとくるものがありますが、

2番目の「話し合うことは人を機敏に」の部分については、ちょっとイメージがしにくいところです。

会議などで次々に意見が出てくるような、そんな図が浮かぶのかも知れません。

 でも私個人としては、このくだりに書かれていることはとても理解しやすいと感じています。

 たとえば

何かを企画して計画を書面で練っていきます。

ゆっくりと自分だけで時間をかけて考えるので、かなり自分では緻密なものができたと思い込みます。

ところが、これを会議などで話し合いの場に出すと

企画の内容自体への意見はもちろんですが

自分では気付かなかった落としていることが発見されることがよくあります。

 しかしこれは何も、第三者が賢く自分が馬鹿ということではありません。

一人の人間の考える事というのは

どうしても思考パターンに偏りができるものなのでしょう。

別の人間から見て客観的にそれをとらえた場合のその観点からは

いろいろな過不足があぶり出されてくるのだと思います。

 私の感覚で言うと

自分の思っていなかったことが次々と浮かんできて

その対処法もどんどんイメージできる、そんな感じが話し合いにはあります。

だから「人を機敏にさせる」というのはとてもピッタリくる言葉なのです。

会議の無駄

 最近、会議の無駄ということが各所で主張をされ始めました。

これについては、意見が分かれる所で

いろんな対応がなされていると思います。

 ただすでに「人が集まって話し合う」というスタイル自体は

明らかに古いものになっています。

ズームなどによる口頭での話し合いを実際に合わずに行うやり方はもちろんのこと

すでに非同期型コミュニケーションが大きな役割を占めるようになっている事は、以前も記事にしました。

非同期型コミュニケーションとは、ラインなどのチャットやメール、メッセンジャーのような、相手が即答する形(同期型)ではないコミュニケーションスタイルのことです。

 ただこれも他人との間でやりとりをするという意味では、ベーコンの言葉でいうと「話し合うこと」に含まれているのはないかと思います。

文字入力をするという部分では「書くこと」も含まれているので、双方の意味を持ち合わせた、ある意味強力なコミュニケーションツールになります。

 そんなことから、現在では

①集まって会議をする

②遠隔で会議をする

③会議をせず非同期型コミュニケーションを行う

という形のどれかを選択するというような形になっています。

 私は昔から、会議にかける時間の無駄というものが非常に嫌でしたので

青雲学院の教師連絡などについては

ずいぶん昔から③の方法を取っています。

最初は掲示版をレンタルして行っていましたが

ヤフーメッセンジャーやスカイプなどを経て

最近ではラインやショートメール、チャットワークを併用するようになっています。

非同期型になるのは必然

 時間の無駄にならないという点では

圧倒的に非同期型コミュニケーションが優位にあると思います。

と同時に、こういう非同期型でも

自分が気付かなかった事について気付かせてくれるというベーコンの「機敏」については、十分に効能を得ることができます。

 だから「話し合い」つつ「書く」ことができる、このようなコミュニケーションスタイルが

とても有用であり、人々に急速に普及しているのも理由があることなのだと思います。

 聞くところによると

現在でも、長時間会議を行っている会社は多いようです。

 青雲学院と取引のある業者さんの営業の方に連絡を取ろうとすると

決まって毎日夕方は会議中で電話に出られないという方が

今でも結構います。

そのやり方が合理性があるのかどうかは、それぞれの会社の運営スタイルがあるので

私などには判断ができませんが

「毎日会議で大変そうだな」ということは思います。

「報告なんてWEB上に上げてやりとりすれば簡単なのに」

「会議もチャットで出来るのに」

などど思うのは余計なお世話でしょうか。

 「人と人は顔を見てコミュニケーションをするべき」

というのは確かにあると思いますが

業務連絡や社内会議でそれを過度に強調したので

これまでの長時間労働や労働の効率化が図れなかった状況があったような気がします。

 合理化して、良いものはどんどん取り入れていくということも

大切なのではないかと思います。

 「仕事でネット上の連絡で済むことを毎回電話すること」は

今や相手によっては嫌がられる行動になってきているそうです。

私もネット上のオンラインツールの宣伝のための営業電話がかかってくると

「なぜネット上でアクセスしてこないの?」とよく質問したりします。

 時代はどんどん変化しているので

それに合わせてコミュニケーションの形も

工夫が必要になってくることは間違いありません。

今後も皆さんのお役にたつ情報をアップしていきます。


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