
「なぜ?」と考える習慣
海に行くと、大小の波が打ち寄せていて
そのリズムの心地よさに、誰もが
「ああ、自然っていいなあ」と感じることでしょう。
そして世界の広さを実感するかも知れません。
しかし、何度も海を見ていても
「海には波があって当たり前」とほとんどの人は考えています。
でも、これは実はおかしなことなのです。
近所の池を見ても、海のような波は立っていません。
湖でも、海のような波がずっと絶え間なく打ち寄せているということは
そんなにない事です。
だから「どうして海は波がなくならないのか」
これを不思議に思わない方が不思議です。
いつ私たちが海に行っても、波はあります。
太平洋側だけでなく内海でも同じです。
普通なら「どうして」と思うはずの事を、不思議に思うことが少ないのは
「海には波がある」という事実を最初から教えられて、それを覚えてしまっているからかも知れません。
言い換えると
最初に海を見て、自分の頭で海の事を考えれば、きっと「波が不思議だ」という事になるでしょうが
小学校の低学年から、学校や学習の動画などで、「海には波があります」という事を教えられたりして、
そのことを知識として覚えてしまうことから始めるので
「どうして?」という事を思わないのかも知れません。
波がなくならない理由
海の波がなくならない理由は、大きく2つあると言われています。
1つ目の理由としては、月の引力による潮汐力が地球に及び、潮の満ち引きが起こるためそれに派生して波が常時起こると言われています。
「月なんてずっと遠くにあるちっちゃな天体じゃないか」と思われる方が多いかも知れませんが、
地球のような惑星の周りを回る衛星の中では、月はけた違いに大きな衛星で
地球に対する引力によって海面を引き上げたりすることが出来るのです。
それが地球上の潮の満ち引きを生じさせる原因になっています。
また大きくはありませんが、太陽の引力による影響も若干あると言われています。
海の波が、まさか天体の影響を受けているものだとは思わないのではないでしょうか。
そもそも海のような水がたくさんある惑星というものが、宇宙規模で見ても稀な存在の上
月という巨大な衛星がその潮の満ち引きを起こしているのはさらに特殊な状況な気がしますから
何か人工的なものではないかというような説さえあります(月が人工物であるという考え)
2つ目は、こちらは割と皆さんの想像通りではないかと思いますが、風のため波が生じるという理由です。
地球上には無数の低気圧と高気圧があり、その気圧差によって風が必ず生じます。したがって風が吹いている場所は世界中に常時存在します。
だから、それによって波も生じるという事です。
ですが、これによって陸地に対する一方方向の波が創り出されるというのは、風向というものがそれぞれある以上少し無理がありますので
あくまで打ち寄せる波が生じる主たる要因は、1つ目の潮汐力によるものと考えた方がいいかもしれません。

身近にも「当たり前」と思って見過ごしていることはあるかも
波の話だけでなくても、私たちの身の回りには不思議な事がいっぱいあります。
なのに、なぜ不思議に思わないかと言うと
「あって当然」「当たり前」と思っているからです。
確かに、日常生活を営んでいる時に
「空はなぜ青いのか」「花はなぜ咲くのか」なんてことを日々考えている人はいないと思います。
実利もないし、そんな暇もないからです。
しかし、これから新しい世界を創り出していく若者や子どもは
「当たり前」「教えられたまま」の硬直した世界観の中で
知識のみを暗記していくだけというようなことは、避けなくてはなりません。
世界の事象について、いつでもゼロベースから思考をすることができるようにしていくことは、今の時代とても重要な事になってきていると思います。
自分の頭で思考しないという習慣を持っていると
これからの時代では
偽りの情報によって行動制限をかけられたり、色々な行動誘導をかけられたりして、思わぬ不利益を被ることも予想されます。
そう言う意味でもこれまで以上に
「考える事」が重要になってくると思います。
世の中を見渡して
「なぞ」を探してみましょう。
意外に誰にも知られてない「なぞ」があるかも知れません。
今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。