【習慣を変えるための時間】学習習慣改善が途切れる本当の理由とは?

学習習慣の改善を短期間でしようとする

 「課題を提出できない」「それ以外の勉強まで手が回らない」

学習習慣の問題は実に多くの生徒が直面する問題です。

 しかし改善の方法はいろいろあります。

課題中心型の学習にしていくとか、課題をやる際にしっかり定着を図っていく、

あるいは時間ばかりかかっている課題の前で悩む時間を、解答を見てから学習するような合理的方法に変えていくことで減らしていく等々・・・

さまざまなやり方で軌道修正をすることができます。

実際生徒がその気になって、私たちのやり方に従って改善を図れることができた場合には、かなりの成績の伸びを見ることが多くあります。

成績の伸びを評価することの大切さ

 ただここで多くの場合に問題になるポイントがあります。

実は学習習慣の改善を行う場合に、もっともネックになるのがこのポイントなのです。

それは、保護者も生徒も改善が短期間でできると思い込んでいることです。

たとえば、5教科のテストの得点がいずれの科目も100点満点中20点から30点くらいを取ってしまっている生徒がいるとします。

 そういう生徒の中には課題の問題自体がよくわからず解けず、そのために時間ばかりかかっていて、次第に提出もできなくなるという悪循環を繰り返している生徒が時に見られます。

 そんな状況にある生徒にとって、まず1教科の課題をしっかり中身も確認して一通り通って提出するということだけで、実は大事業になるのです。

1つの定期テストの前だけではそれが達成できず、2つあるいは3つのテストでそれができる場合もあります。

それくらい時間がかかります。

保護者の方にも生徒本人にも、時間がかかることはよく説明をしますが、これが待てないという方が多いのです。

 こういう対策をきちんとやった時には、まず特定の科目の得点が急激に上がります。

しかし次の科目もしっかりやろうとすると一時期上がった科目の点も下がったりするので、当初は1科目上がり1科目下がりという乱高下の推移を見せますが

全体の順位は上下しつつも次第に10位そして20位と上昇への動きを見せ始めます。

半年くらい経つと1ランクも2ランクも上になっているなんていうことがよくあります。

 学習習慣が悪い場合には順位が安定するということはそもそも難しいので、それに一喜一憂するのが一番よくないのですが、なかなか目の前の得点が気になってしまうため答案を見て動揺してしまうようです。

 ようやく少し流れが良くなって「さあ、これから」という頃に、「成績が少しも上がりません」というような誤った判断をされてしまうことも多いように思います。

 私たちとすれば「十分に上昇が見えてきている」「この流れに気づかないのかな?」と思ったりしますが、

より高い所を想定している場合には、焦りもあるのかもしれません。

 しかし生徒の学習習慣を変えていく場合には、改善の結果どのように変化が起こってきたかということを適正に評価をしていく必要があります。

 やり方を変えることができたときに伸びがあれば、そこを重点に展開していけばよく、事実その時期を乗り越えた生徒は、結果として劇的な成績変化と学習習慣力を身に着けているように思います。

肝心のときに歩みを止めてしまうことほど残念なことはありません。

 もしも本当に学習習慣を変えていく気があるのならば、長期的なスパンで変えていこうという決意が必要です。

実は学習習慣の改善でもっとも必要なのは、本人の才能や素質ではないことはもちろんですが、かといって改善のテクニックでもなく、やり方を変えることで起こる良い変化を「信じて待つ」ことなのかも知れません。

 今後も皆さんのお役に立つ情報アップしていきます。

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