地理歴史はもう学校でやらない
中3生の社会科は、学校にもよりますが、大体夏が過ぎる頃から、公民の学習内容に入るところが多いと思います。
そして短い期間で公民を仕上げて受験へと向かっていきます。
そのため地理歴史については、学校では授業内容として取り上げられる事がなくなります。
実はこれは社会が苦手な生徒にとって大変ハンデキャップを負う状況だと言えます。
短期間で公民という新しいジャンルをマスターしつつ、自分で地理歴史を受験向けに仕上げていかねばならないからです。
そこで今回は、特に地理について、大きな視点からの復習の始め方の手がかりを記事にしました。
復習は「自分の段階」の確認から始まる
たとえば地理の復習をしようとしているとします。
端から順に重要ポイントを読んでいく、あるいは問題を順に解いていくというのも一つのやり方でしょう。
しかし、それだと自分が今どのくらいの知識を持っているのかということ、いわば「自分の段階」をしっかり確認できないかもしれません。
「自分の段階」を知るための方法としては、こんなやり方があります。
まず、アジアの単元なら
「アジアの地図」で覚えていることを何でもいいので書きます。
「東アジア」「西アジア」「東南アジア」「南アジア」「揚子江」「黄河」「インダス川」「ヒマラヤ山脈」「ゴビ砂漠」などと言った具合です。
そして書いても書かなくてもいいので、それについて自分がどれだけ説明ができるか考えて見ます。
「東アジア」なら
「日本や韓国などが東アジア」「中国は入るがインドは違う」とか
「インダス川」なら
「インダス文明はここを中心に始まった」「インドなのでインダス」「インダス文明と言えばモヘンジョダロ遺跡」とか
とにかく自分の思い浮かべられるだけのことを浮かべて見ます。
そしてできる限りのことを浮かべた後で、教科書なり参考書を見るのです。
そして自分が浮かべられなかったことは何かを確認して、書き足したりします。
そうするとどうでしょう?
自分が知識として持っている事項と忘れていた事項がはっきりとした形で浮かび上がってきます。
これをやるだけで、一気に自分の段階を確認することができます。
その上足りないものがはっきりするので、これから何をやればいいかが分かります。
さらに良いのは、
受け身の学習をしていると、自分で全体像が描けない場合が多いのですが、
このように自分で一から何が言えるかを確認してみると、全体像と部分がはっきりしてきて、
このやり方によって、系統だった知識が体系的に頭の中に再構築される場合が多いように思います。
復習は引き出しの整理に似ている
特に社会科のような科目の場合、復習は自分の保有している情報を整理整頓して、そこに欠けているものを補充していく作業が中心になります。
その作業は引き出しの整理と似ています。
では引き出しの整理はどうやりますか?
ひどい状態に引き出しがなっていたら、
まずすべて引き出しを全部開けてしまって、もう一度自分の基準で引き出しを順に埋めていくというやり方が一番速いはずです。
上記のやり方はこの方法と似ていると思います。
一旦真っ新にして、確認して順に自分の記憶をきれいにまとめていく、そんな感じです。
何から始めていいか分からないというのが、この時期の受験生の、地理歴史に対する率直な気持ちだと思います。
そんな時にはこんなスタート法がある事を思い出してください。
この復習法は、上手くやれれば
劇的に知識をまとめ上げることができる画期的な方法になるかと思います。
ぜひご活用ください。
今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。