【切り替える力】野口英世になれない私たち

人間関係が気になって勉強が手につかない

 夜になっていざ猛勉強をしようと思うのに、昼間の人間関係が気になってなかなか勉強がはかどらないということがあります。

 子どもの場合には、学校での友人関係や部活のこと、先輩や先生とのやり取りが気になって問題を解いていて全く身が入らないかも知れません。

大人の場合には、職場での上司とのやり取りや取引先の人の言葉が心の中に大きく広がってしまって、勉強どころではないかも知れません。

 普通の人はおそらくそうだと思います。

 私も勤めながら勉強をしていたことがあるので、非常にその気持ちがわかります。

仕事をしながら勉強をすることの大変さは、物理的に時間がないということより、むしろこういうメンタル面での大変さにあると思います。

なぜ野口英世は凄いのか

 野口英世は、「偉人と言えばこの人」と言ってもいいくらい有名な人物ですが、小学生が読む偉人の伝記とは異なった視点で、人間野口英世を見事に描いた本として、渡辺淳一氏の「遠き落日」という作品があります。

 大きな業績を残した野口英世という人物の実像を知ることができる大変素晴らしい内容の本なので、ぜひ一度読むことをお勧めします。

 その中にこんな趣旨の話が出てきます。

 彼は会津から上京したものの、苦学生だったため、医学学校の隣の寄宿舎に小間使いのような立場で居候をして勉強を始めました。

 普通はそのように環境が激変すれば、勉強などとても手につかないはずですが、英世はそんな状況にもかかわらず、勉強にすぐに没頭できたというのです。

 渡米して研究室で研究を始めたときも「いつ眠るのか」と聞かれたというような話が書かれています。

 並外れた集中力と環境への適応能力が彼のずば抜けた研究に向かう力の源だったのでしょう。

 新しい環境の中でも心を惑わせることなく、すぐに勉強や研究に没頭できたということが、やはり偉人の偉人たるところと言えるのではないでしょうか。

 私は野口英世の業績や後世に残した影響ももちろん素晴らしいと思いますが、この研究(学習)への切り替えの能力というものにとても興味を持ちました。

少なくとも私には足りない能力だと思いました。

 そして私と同じく多くの人が、おそらくそれを持つことを切望する能力であるに違いありません。

どうしたら気持ちを切り替えて勉強に没頭できるか

 野口英世のレベルとは言わないまでも、いろいろな昼間のつらさやわずらわしさをスパッと切り替えて、勉強の世界に入っていくことはできないでしょうか。

 長らく「良い方法はないものか」といろいろ考えました。

 そして私は自分なりに考えた結果、簡単な気持ちの切り替え方法を見つけました。

 それを使うようになってからは、完全とまではいきませんがかなり切り替えができるようになり、楽になったと思っています。

 今回はそれを紹介したいと思います。

 たとえば学校や仕事先から自宅に帰り勉強をするとします。

 その場合には帰り路の途中のある地点、できればわかりやすい場所(マクドナルドやスタバとかがいいかもしれません)を通過したら、自分で心の切り替えの儀式をするのです。

 具体的には、「よし今日は終わった」と自分で自分に号令をかけます。

 そして次の日その地点を通過して学校や仕事先へ向かうまでは、とりあえず人間関係の悩みなどはその場所の「雲の上に棚上げしておく」のです。

 また次の朝になりその地点を通過するときには、それを降ろしてきて、真剣にその悩みと向かい合います。

 こうすると家にいる間は、ずっと平穏な気分になれます。

 最初はなかなかうまくいきませんが、慣れてくると結構できるようになります。

イメージが大切です。実際にその場所に雲がぷかぷか浮かんでいるのを想像してみてください(少し楽しくなりますよ)

 もっとも自宅にいても上司から電話が来たり、友人からラインが来たりしたら振り出しに戻ってしまうこともあります。

まあその場合は仕方ないと思ってください。何事も完璧にはいきません。

 気分というのは、他人が心の中に攻め込んできて他人によって作られているような気がしますが、実はすべて自分が勝手に作り出しているものです。

だから簡単に言うと、こういう事はすべて「気の持ちよう」ということになります。

 ならば一工夫すれば、こんな事で切り替えもできるようになったりします。

 そして、これは勉強のためということを超えて、すべての面での気分の切り替えの練習に役立つ方法かも知れません。

一度やってみてください。意外に切り替えができて驚くことがあると思います。

 今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。


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