SNSは世界を変えた
SNSが世界に普及してかなりの時が経ちますが、間違いなくSNSは世界を変えました。
SNSとは Social Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の略で、社会的なネットワークをオンライン上で構築してユーザーが利用することを可能にするサービスを言い、ツイッター・フェイスブック・インスタグラム・ラインなどをはじめとするコミュニケーションツールの総称です。
皆さんも多くの方が複数のSNSを利用されているかと思います。
SNSは人と人をつなぐ実際の社会とリンクしたものであるため、もちろん実際の社会と同様のトラブルや危険はあり利用の際には注意が必要ですが、利点もたくさんあります。
いろいろな所で語りつくされているのですべてについて詳しくは触れませんが、私は何といっても個人が情報を簡易に発信できるようになったことが非常に大きいと思います。
ほんの少し前までは、情報は一部の人たちが独占的に保有していて、自分たちの都合の良いようにそれを流すということが簡単にできていました。
これはたぶん歴史が始まってからずっとそうだったと思います。
しかしインターネットというものができたため、歴史上初めて情報の発信について特定の人たちがそれを独占している状態から、世界の誰でも可能な状態へと変わったのです。
SNSができて更にそれが容易になりました。私たちは今や簡単に世界中に自分の持つ情報や意見を発信することができます。
もちろんたくさんの人が見てくれるかそうでないかということはありますが…。
まさに世界を変えてくれたのがSNSなのだと思います。
情報格差がなくなった世界
テレビとマスコミがすべて情報を握っていた頃、私たちは情報というものの価値や重要性を実はよく知らなかったような気がします。
私が若いころ読んだ本には、流行りだったのかも知れませんが「情報を持つ者が勝利する」というような趣旨のことが書いてある本が結構ありました。
しかし、当時の私にはピンときませんでした。
インターネットが発達してきて、情報操作が行われていたことや、誤った情報を完全に信じていたことなどが明らかになって来て、ようやく「情報って何て大切なんだろう」と思うようになりました。
皆さんの中にも同様に感じられている方もいるかも知れません。
自分が主体的に情報を持つ側でないと、真の情報の価値はわからないではないかと思います。
今や世界の情報格差は、一部の閉鎖的に情報が遮断されている地域と国以外ではほとんどなくなってきています。
世界のどんなことでも、検索をかければ一瞬でわかります。
何と凄い世の中になったものだと思わずにはいられません。
この世のきれいなものだけを見ていられる幸せ
テレビの批判をするのがこの稿の目的ではありませんが、視聴者が自由にチャンネルを変えていろいろな番組を楽しむ自由があると思っていたテレビも、今思うと実はそれは限られた選択肢の中の自由でしかなかったような気がします。
たとえばニュースを見れば、どうしても殺人や事故ばかりを目にすることになります。
知らなくてはいけないニュースもあれば、無理に知る必要のないニュースもあります。
ワイドショーを見れば、延々と誰かの失敗を批判し続ける人たちがいて、ドラマを見れば何分かに1回は人が殺されたり、誰かが誰かを攻撃したりしてします。
そういうのが当たり前と思って小さい頃からテレビを見てきましたが、刺激の強すぎるこういう情報媒体を、ずっと当たり前に見てきたこと自体に今はとても違和感を感じます。
エンターテイメントとしては優れた面もあったのかもしれませんが、そこには「美しいもの」や「自分にとって価値の高いもの」だけを選んで見るというような選択の余地はなかったように思います。
私がSNSがいいなと思うのは、自分で情報を発信できるだけではなく、自分にとって必要でない情報はあまり入ってこないという点です。
もしもこの世のきれいなものだけ見て暮らしたいならば、きれいなものだけ見ていることもできる、そんな素晴らしさの可能性がある媒体のように思います。
もちろん使い方や交流する相手にもよりますが…。
世界の初日の出を堪能しました
今は正月2日の朝ですが、昨日来インスタ、フェイスブック、ツイッターで次々と世界のあちこちからの初日の出の画像や動画が上がっていて、それを見ていました。
人々が盛り上がって見ているシーンもあれば、静かにたくさんの人が日の出を見ているシーンもあり、なかなか楽しめました。
テレビの時代も、「世界から初日の出」というような番組はよくあったように思いますが、やはり編集したものでなく個人個人が自由に投稿した情報は常に一次情報でもあり、実感があります。
見ていて本当に楽しいです。
未来のSNSは?
こんなに短期間にインターネットが世界に広がり、そしてSNSがたくさん普及してきて世界が劇的に変わったのを見ると、これから更にどうなっていくのか興味はつきません。
おそらくバーチャルリアリティー〔仮想現実)の要素が増してきたり、通信デバイスもウェラブル(着用可能)なものが更に増えてきて、いかにも未来という感じになってくるのは容易に想像ができます。
中身の方もきっと私たちをあっと言わせてくれるような斬新なコンセプトのものが現れてくるに違いないでしょう。
そうすると、たとえば私たちが今「テレパシー」と呼んでいるようなものさえいずれ通信方法が発達すれば機械によって行われるようになるかもしれません。
すでに直接脳と人工デバイスを接続するための生体インターフェースの開発も進んでいるので、相手の言葉を介在せずに情報伝達が可能になる日は近いと思われます。
朝起きて「今日はキューバの日の出が見たいな」って思っただけで、実際にキューバの海の初日の出がメロディー付きでバーチャルな立体動画で現れて、一瞬にしてキューバの砂浜にいることを体感できるなんてことは、すぐできるようになりそうですね。
最高の時代に生きていることに感謝です。