同じ間違いを繰り返す理由
問題を解いていると、誰もが
「この前間違えたことを、また間違えてしまった」
ということがあると思います。
よく勘違いをしている人がいるのですが、
こういうことがない人はほぼいないと思います。
でも問題はその先です。
意識して再度の間違いを回避することができるか、それとも同じことを繰り返してしまうかです。
実は1回目でなくても大体2回あたりで踏みとどまれば、軌道修正は普通成功をするのです。
ではどんな人が再度(2度目)の間違いを回避できるのでしょうか。
私はこれまでの経験で、これについては断言できることがあります。
それは…
「間違いを悔しく思う人」が再度の間違いを回避できる確率が高いということです。
「ああ、間違えてしまった。気をつけよう」と漫然と思っている場合、もう一度二度間違いを繰り返す可能性は高いかもしれません。
悔しく思うことが意識にその誤謬の生じた点や特徴を刻み込むため、間違いを繰り返すのを回避できるように思います。
習慣を変えられない事と間違いを繰り返す事とは重なる部分がある
もう一つ、「習慣を変えるのに時間がかかる人」は再度の間違いを繰り返す確率が高いような気がします。
確かに、習慣と正確に解答できることとの間には直接の関連はないと思います。
しかし、悪い習慣をなかなか変えられない背景には、新しい変化を恐れる気持ちがあるため、問題を解くにあたり軌道修正をする場合にも、「これくらいでいいか」という意識を持ってしまう傾向があるのかも知れません。
逆に言えば、「変化を恐れない心」を持って
間違いを次回しないようにするには、意識を変えていくことが重要であると気づくこと
言ってみれば、
「自分は間違いをしやすいタイプだ」と強く意識をして気をつけていくことができれば、軌道修正は早いのだと思います。
それと同時に、そういう意識を持って
普段の習慣についても
「自分は気をつけないと習慣を簡単に変えられない」と意識することができれば、同様に軌道修正が可能になっていくのではないかと思います。
修正力とは?
これまで多くの生徒を見てきて、気づいたことがあります。
それは自分のやり方に自信を持ちすぎず、常に「自分のやり方は間違っているかもしれない」と考える事のできるタイプは、成績が非常に伸びやすいと言うことです。
それを「修正力」と言ってもいいかも知れません。
学習においては、今の自分に自信を持ちすぎることは危険です。
「学ぶ」の語源は「真似る(真似ぶ)」だとも言われています。
真似をして学習をしていくのには、柔軟な意識というものが非常に重要です。「自分は間違いがない」というような意識を持っていれば模倣をするということは少し難しくなります。
そしてその柔軟な意識というのは、「変化を恐れない心」から生まれるものだと思うのです。
今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。