【学校休校で学べない単元「天気」】天気を予測する観天望気とは?

農家の人がみんな知っていること

 私は愛知県の農村地域に居住しています。

 今でこそ兼業農家や都会から移住してきた会社員の方が多くなりましたが、私が子供のころは専業農家の方が多く見えました。

子どもの頃小学校で友人が、空を見て

「ああ明日は晴れるよ」とか

「今日午後はきっと雨が降り出すよ」

などとつぶやいていて、

それが見事に当たると言うことがよくありました。

「予言者?」

と思うほど天気についてはピタッと当てられる友人が数人いました。

その友人は皆農家の子どもでした。

おそらく天気について予測するいろいろな情報を親から聞いていて、それを使って予測をしていたのではないかと思います。

 もちろん大人の農家の人はさらに詳しくて、遊びに行った際などに

天気の予測をさらっと言ってくれて

それがまた良く的中した(というか必ず当たった)ので

まるで諸葛孔明(三国志に出てくる軍師。天文を見て予測をする能力があったとされる)のように思って尊敬したものです。

 近くには漁村もあり、漁師の方とお話をする機会もあったのですが、漁師の方は農家の方以上にそういう情報を持っていて、子ども心に凄いと思ったのを覚えています。

観天望気

 前回お伝えした天気図による天気予報と違って、自然の現象などを見てそこから天気を予測することを「観天望気」といいます。古くから多くのことわざや言い伝えがあります。

 興味のある方はネットにたくさん出ていますので検索してみるのも良いですよ。

ただやはりすべて科学的とまで言えず、玉石混交だと思います、

トータルで言えば天気予報の方がもちろん正確だと思います。

 こういう古くからの言い伝えのようなものは、昔は周りの大人(私の場合は友人も含めた周りの人)から教えてもらって伝承されていましたが、

今はネットが発達したので、ネットで広がりを見せている形になっています。

でもこういうものこそ学校で取り上げてもいいのにと思ったりします。

おそらく科学的ではないということで、地震予知の民間伝承のように正面から取り上げることが難しいのかも知れないですが、

生徒が考える題材になるので、そういう意味では学習する価値はかなりあるように思います。

天気の動きと観天望気

 観天望気の1つに

「夕焼けは晴れ、朝焼けは雨」というのがあります。

前回お伝えしたように、日本付近では天気は西から東へ動くので

①夕焼けがきれいに見えると言う場合には、夕日の沈む西の方角に雲がない場合が多い。ということは、これからやってくる西の天気が良いので、翌日晴れになる可能性が高いということ。

②朝焼けがきれいに見えると言う場合には、朝日の昇る東の方角に雲がない場合が多いので、これからやってくる東の天気は悪くなると思われるため、今から雨が降る可能性が高いということ。

というのが考え方の背景になっているようです。

 普通に考えてどちらにも反論ができますが、皆さんはどんな反論を思い浮かべますか?

 私はこういう観天望気をテーマにすれば、生徒たちはきっと科学的な思考を養うことができるように思います。

そのための格好の題材ではないでしょうか。

 この観天望気には、私はこんな反論ができると思います。

①への反論

 確かに西に雲が現在見えないので晴れる可能性は高い。しかし西の地平線がすべて見える場所は少なく、地平線までの間に雲がある場合も多くあり、夕焼け自体が地平線の雲の上に見える場合も結構ある。(夕陽の高入り) さらに偏西風の速さは異なるので強い風が吹けば、現在雲がなくても早い時期に雲がやってくる場合もある。そうすると天気は晴れとは限らない。

②への反論

 東の天気については雲はないかもしれないが、西の天気については朝焼けからどうなるかを知ることは全くできない。したがって低気圧と高気圧が交互に訪れる特定の季節以外には科学的に正しいとは言えず、もし当たってもそれは偶然に過ぎない。

 こんな感じになります。

 勉強というのは教科書だけではなく身近なものからもすることができるという典型例が、この観天望気ではないかと思います。

学校休校中で時間があるこんな時には、こういうものについて知るのもなかなか面白いと思います。

今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。

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