予想外の展開も
長い学校休校が終わって学校再開への動きが始まっていますが、
授業が始まっている学校の進み方は先生にもよるものの、それぞれかなり違うようです。
でも総じて進みは速く感じます。
これは無理もないところかも知れません。
学校としても何とかスムーズに、いつもと同じとまではいかなくても、少しでも追いつければと考えているのではないかと思います。
これはあくまで推測ですが、
休校中の宿題で前学年で学校が休みでできなかった単元と新学年の学習内容を出したので、
段階的開校時に前学年分と新学年分をスピーディーにやってしまって、6月からは少し遅れた程度で進めていくという計画を考えている先生もいるように感じます。
すでにこの時期に新学年の単元のテストが行われている学校が複数あるのです。
まだ正式な学校再開がされていない、または段階的再開のこの時期にです。
当然一部の生徒たちには困惑が生じています。
塾で予習をやってきた生徒でも、一気に応用までが出題される単元テストがあるようだと苦戦することも予想されます。
私は学校再開後は生徒たちも学校生活から長く離れていたので、普通の長期休み明けと同じように徐々に慣らしていって、
生徒たちのペースを見ながら進めていくべきだと思っていましたので少し心配です。
また、生徒たちにとっては予想外の展開だと思います。
ハイスピードの学習は弊害が生じる
理解が進んで効率的に学習ができている場合は別ですが、
初見の学習を丁寧な説明なしで進めていく場合に、効率優先でハイスピードで進んでいくことには大きな弊害があります。
学習には端折ってもいいところと、そうでなく段階を追って進まないといけないところがあるからです。
普段の学習においても、重要なところは丁寧に押さえていくこと、あいまいな点を残さないで進んでいくことが大切です。
だから混乱を生ずる生徒が出てこないかということを危惧しています。
授業が速い場合の対策
学校の授業が速すぎることは、実は割とあることです。
先生の授業計画が甘かったり経験不足の場合には、進み方に波があり
突然授業が速くなったりして生徒に影響が出ます。
過去の例では3つの単元を1時間でやってしまったなんていう強者も見たことがありますし、
教科書の単元がすべて終わらないなんていう先生も結構見かけます。
そして、そういう先生のミスのしわ寄せが生徒に行くのは問題であると思います。
もちろんどこの塾でもそうだと思いますが、そういう事態への対応はまさに塾の出番なので、
事前に進みをキャッチしてフォローをしています。
また事後にバックアップをすることも結構あります。
その経験から私がアドバイスしたいのは次の3点です。
①まず基本をしっかり確認する。速い場合こそ基本理解が重要となる。
②全体を隅々まで見通せなくても良しとして割り切る。
③「速く学習する」のではなく、重要度の高いものと低いものに分けて「メリハリをつけること」を考える。
その上で取りこぼしは必ず生じますので、後に時間を作ってでも確認をしておくことが大切です。
今後状況がどうなっていくのか、たまたまこの時期に少し速く進む先生がいるだけなのかは様子を見ていく必要がありますが、
いずれにしても、対策が色々ありますのでまた伝えていきたいと思います。