【読解の基本】指示語問題はサービス問題

読解はテクニック

 先日「真の国語力」は試験では要求されていないという内容の記事を書きましたがhttp://wizzseiun.com/2020/06/01/reading-3/

今回も読解の手法について書いてみたいと思います。

読解については、小学校の低学年から始めて中学高校とずっと問題演習をやっていきますが、苦手な人は漠然としたイメージを払拭できず

ずっと苦手ということも多い気がします。

 これは明らかに「対策がわからない」「対策を教えてもらってない」ことによると思います。

数学であれば、「このジャンルの解法が分からない」とか、「計算部分でミスが出る」とか「図形のとらえ方がよく分からない」といった具体的な問題点がすぐ浮かびますが、

国語の読解については、

「よく読まなかった」

「聞いていることの意味がつかめなかった」

「抜き出す場所が探せなかった」

といったように、問題が漠然としていて、

本人も対策がある、対策ができるとは全く思っていないということがよくあります。

 でもすでにお伝えしたように「真の国語力」を問うているわけではない以上、ほとんどが出題者の意図をしっかり読み取ることで対策ができるものばかりなのです。

 出題者が聞きたいことをしっかり推測して、それに合わせて手順を守って考察をすれば正答率は驚くほど上げられます。

 読解などはテクニックに過ぎません。そういう意識に切り替えて学習をすることが対策として重要になります。

もちろんこれは、「真の国語力」「文学を楽しむ喜び」といったことの大切さを否定するものではありません。

 深遠な「文学の世界からの問いかけ」が、たかが学校の国語のテストで聞かれていると漠然と思い込んでいる生徒の意識を変えていくべきであると言うのに過ぎません。

 今回は読解で最も初歩的なテクニックである指示語の問題について書いてみたいと思います。

指示語の問題は必ず取りたい問題

 テストでも入試でも、国語に指示語の問題はつきものです。

 指示語の問題とは「これ」「それ」「その」といった指示語が指す内容を答えさせるタイプの問題のことです。

 指示語の問題では難しい問題を作ることもできますが、小中で出題される指示語の問題は平易なことが多いです。

 そのため国語の得意な生徒にとっては、指示語の問題は、漢字と同様に必ず得点する問題という位置づけになっているのではないかと思います。

 実際サービス問題として出題されることは多いと思います。

 ところが指導をしていて気づくのは、非常に多くの生徒がこの指示語の問題を苦手としていることです。

本来は素の読解力で解ける指示語の問題

 本をよく読む生徒であれば、指示語の問題はいわゆるセンスだけで解けてしまいます。

しかし、何となくで答える場合にははずれもありますので、やり方も知っておく方がベターです。

 前に高校編でも述べましたが、大学受験レベルになったとき、センスだけでは越えられない現国の問題が出てきますので、国語の解法についてもなるべく早いうちに知っておく方がよいと思います。

 また、実際にはこちらが多数派だと思いますが、正解することもあれば間違うこともあり、なぜ間違うのかが不明という生徒は、一度指示語問題に共通のきまりを知っておくべきです。

指示語問題の解答手法

 それでは、 指示語問題を得意にするためにぜひ覚えておきたい解答の手法を書きます。

 簡単な例を用いて説明します。

 青雲学院の前の花だんにラベンダーの花が咲いていました。昨日通りがかって見つけました。まるで絵のようにきれいに咲いていたのです。色は紫でした。

 たとえば、この2文で「その」が指す内容を書きなさいという問題の場合、きまりを使って考えるとこのようになります。

①指示語の指す内容は前の部分や前の文にあることが多いので、関連する前のところをさがす。

 ここでは、色のことが問題になっているので、一番最初の文「 青雲学院の前の花だんにラベンダーの花が咲いていました。」がこれにあたります。

②指示語とつながっている言葉とあわせて考えて、その中で指し示す内容が書いてある場所をさがす。

 つながって一体となった言葉は「その色」という言葉なので、「何の」色なのか考えて文の中の部分をさがします。

「ラベンダーの」または「青雲学院の前の花だんにラベンダーの」がこの部分にあたります。

③実際に選んだ言葉を指示語のところに置き換えて入れてみて確認をする。意味の通る文になっていれば正しい。「抜き出せ」という問題でない場合には少し並び替えて入れてもよい。

 「ラベンダーの」ならば…

 青雲学院の前の花だんにラベンダーの花が咲いていました。昨日通りがかって見つけました。まるで絵のようにきれいに咲いていたのです。ラベンダーの色は紫でした。

 となるので意味の通る文のため、解答として合っています。

 「 青雲学院の前の花だんにラベンダーの 」であれば、そのまま入れてはおかしいので順を入れ替えて「青雲学院の前の花だんのラベンダーの」にして入れると…

 青雲学院の前の花だんにラベンダーの花が咲いていました。昨日通りがかって見つけました。まるで絵のようにきれいに咲いていたのです。青雲学院の前の花だんのラベンダーの色は紫でした。

 少しまわりくどい文になりますが、解答としては合っています。

④問題文に合わせて答え方を調整する。

 最後に問題文の指示に合わせて答えを選びます。

「6文字で抜き出しなさい。」ならば「ラベンダーの」が正解です。

「指す内容をまとめて20字以内程度で答えなさい」ならば「青雲学院の前の花だんのラベンダーの」が正解(17字)になります。

読解の解法は実はたくさんある

 国語というと素の読解力で勝負と考えがちですが、多くの解法があります。

 漠然と「読めばわかる」と考えている方も多いし、実際読書量を増やすと「読むだけで解ける」ようになるので、それも一面真理なのですが、解法を知ることで一気に正答率を高めることは可能です。

また読書量の少ない人は、上記のように正解する時もあれば外れる時もあると言った状況だと思います。

解法があることを知り、それをしっかり使うことによって正答率を変えることができるので、漠然と答えることをやめて解法を使うようにすることを強くお勧めします。

今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA