【先読み力】学習を進める時に必要な「想像力」とは?

終わるのか終わらないのか?

 学習を進めていて常に問題になるのは「時間と量」の問題だと思います。

たとえば宿題が3教科で出たが分量が多い場合に、

「どういう手順でやればスムーズにいくのか」

「今日中にできるのか」

といったことは必ず問題になります。

 でも、学習のやり方が上手くできない生徒は

とりあえず始めてしまいます。

そして1教科目の最初の所で不明なことがあって、ただそれをどうしたらいいか考え込んでいるうちに刻々と時間が過ぎます。

 1教科目が終わらないのに次の科目を先にやろうともしません。

真面目なのでどうしてもやらないとと悩み、ようやく何とか終わって

それから2教科目3教科目を慌ててやります。

 時間がないので今度は思いっきり雑になってしまいます。

それでも何とか終わったらAM2:00を過ぎてしまっていた・・・。

そんな毎日が続き

「宿題に時間がかかり過ぎてどうしたらいいのか」

そんな相談を受けます。

 こういう話は、別に特殊な例でなく、中学校に入ってばかりの生徒の話としてはよく耳にする例です。

ありきたりのアドバイスですが

「できるものから片付ける」

「わからない所は飛ばす」

「印をつけるとか、ポストイットを貼るなど、さぼったのでなくわからなかったということを先生に示せるような工夫をする」

など時間を節約して提出でマイナス評価をもらわないための方法はたくさんあります。

また、やる順番を工夫することもできます。

時間切れになっても良いように簡単にできるものから始めていくとか

眠くなったり、あるいは翌朝に持ち越しても何とかできる単純なものは後にするとかいったことです。

 でもそういったアドバイスがないと生徒は

「終わるか終わらないか」ということ自体も考えずに宿題をやり始め

そして現実にも「終わるのか終わらないのか」が終了まで分からないままという事態になってしまいがちです。 

間に合うか間に合わないか

 同じことはテスト対策についてもあてはまります。

テスト前日までに自分の学習が対策として「間に合うか間に合わないか」

多くの生徒はわからないまま走り出します。

 確かに計画は学校の指定のもので書いていたりするのですが

宿題計画のようになっている場合も多く

しかも本当にできるかどうか量の確認もせずに計画をしてしまっていたりします。

生徒にテスト3日前に聞くと

「まだ3教科宿題が全くやってない」といった驚くべき返事が返ってきたりします。

これは1教科ずつ済ませていこうとしたら

2教科が終わった時点で3日前になってしまったという例ですが

残りの3教科の宿題とその他の対策を、わずか3日間でやらなくてはいけないことになってしまったということになります。

受かるか受からないか

 さらに志望校に「受かるか受からないか」についても

同じようなことがあります。

とにかく「ここを受験して合格したい」と走り出します。

このこと自体は問題ではありません。

 ところが、その後が問題です。

とにかく合格するには

「勉強ができるようになれば受かる」

そう思って手あたり次第すべてのことをやっていきます。

「こんな難しい問題が出るかも知れない」

誰かが言えば

難易度の高い問題が出ている問題集を買い込んでそれをやります。

自分の受験する対象の学校の過去問題には全く出ていませんが

「万が一出たら怖い」と言って時間のかなりの部分をそれにつぎ込みます。

 受験が近くなって特定の科目の偏差値が下がっても

「どうしてそれが下がったか」を分析せず

相変わらず難しい問題に取り組んでいたりします。

受験直前になって

基本的な問題がかなりできていないことに気づいて慌てて対策をしますが、時間は間に合いません。

難易度の高い問題は出ず、基本問題をかなり落としてしまう

そんなことが起こります。

全ての原因は1つのことにある

 宿題が提出期限までに「終わるか終わらないか」

 対策がテストまでに「間に合うか間に合わないか」

 このやり方で受験に「受かるか受からないか」

見積もりの甘さで上手く行かない例を3つ挙げて見ました。

すべての例に共通しているのはたった1点です。

「想像力の欠如」です。

目の前のことだけ見ていて

この先訪れることを推測できていません。

周到さが全くないのです。

 学習をするということは、単に内容理解と言うことに加えて

「セルフプロデュース力」というものが必要であると以前記事にしましたが、

まさにそれが足りないと言うことだと思います。

時間は有限です。

与えられた時間内に結果を出さなければいけないという特性が学校での学習にはあるのです。

そうであるとしたら

とにかく「想像力」を働かせることです。

宿題の提出時

テスト当日

受験当日

期限となるその日をしっかり想像して

まずはプランを立てることが重要です。

そしてプランを立てる際にも

合理的にどうやれば成功するのか

それを最初に徹底的に考えるのです。

まず「想像」をすることです。

今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。

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