【対策学習】テスト前の「まとめ学習の危険」とは?

まとめ学習のメリット

 テスト前にまとめ学習をやることは、やり方によっては大きな威力を発揮します。

色々な形で雑多に頭の中に蓄積された情報を

再度体系的に整理し直すことによって

 テスト時に即座に引き出せるようにすることが可能になるからです。

とにかくたくさんのアイテムを自分の倉庫にストックしておいたものを

実際に使えるように並び替えるようなイメージでしょうか。

 たとえば

江戸時代の改革について

バラバラに学習した内容が頭の中に入っているものを

テスト前に

江戸時代の3大改革として

享保の改革、寛政の改革、天保の改革をまとめ直すというようなことは、

出題者はもちろん紛らわしくなるように問題を作ってくるわけですので

非常に有効な対策になることはもちろんです。

まとめ学習をするための前提条件

 まとめ学習をするのは、このように良い効果が見込めることなのですが

これをするためには、ある前提条件が必要となります。

それは、すでにある程度の学習をしていて、知識がかなり頭の中に入っているということです。

「まとめる」ということは、たくさんの情報をわかり易く体系化したり整理することですから

対象となる情報があまりない場合には

それは「まとめる」というよりもむしろ

学習を「ゆっくり詳しく進める」ということになりかねません。

A、B、Cという内容をすでにしっかり通過していれば

3つの項目の共通項などを出してきて「まとめる」ということができますが

BCの情報があまりないのに、Aということをまとめ学習として始めるということになれば

全体を見渡せないため、とにかく詳しく丁寧にやるという事態になることが多いのです。

 テスト前に「まとめ学習をする」と言って

丁寧にノートを作り始めて

テスト範囲の半分も行かないうちにテストになってしまうという悲劇は

こういう事情から起こります。

 笑い話のようですが、かなりこういうことをやって失敗する生徒はいるのです。

まとめ学習を効果的にやる方法

 このようにまとめ学習をするためには

すでに普段の学習でかなり情報を蓄積していることが必要になってきます。

荒削りでもいいので頭の中に放り込んでおく感じです。

 そうでなくて「テスト前にやるからいいや」と思って

よくわかっていないことを残しておいて

テスト前に「まとめる」というのは

かなり危険だと思います。

 取り残しが多い時は、まとめている場合ではありません。

弱点に焦点をあてて、そこから限定して確認を行うべきでしょう。

 また、まとめ学習をする場合に

あれもこれも全部まとめるというのは得策ではありません。

「自分にとってまとめる必要のある部分」

ここをまとめることが重要だと思います。

対策学習で重要なことは

無駄なことをやらないということですが

まとめ学習でもそれは当てはまることなのです。

 几帳面に1から10までまとめるというのは

全く効率的ではありません。

絞り込みを必ず行う必要があります。

 今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。

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