夏に進路を決められない現役生
大学受験について現役生は
受験に関する情報を学校や塾、ネットなどで収集しているかと思いますが
実際の受験プランを具体的に立てられていない人が実は多いように思います。
そもそも
自分が国公立志願であっても
私大志願へ変更した方がいいか迷っていたり
第1志望自体を決めかねていたりする生徒もいて
受験日までの計画以前に
どう学習を進めていけばいいのかとか
受験に使う科目をどうするのかが
決まっていない生徒もいます。
これは受験について
「とにかく目の前の問題を一生懸命やっていけばうまく行くだろう」
というイメージを有しがちであることによるものと思います。
しかし大学受験は、高校受験とは異なり
「言われたことをやっていたら、何となく合格できた」というようなことは
ほとんどありません。
しっかりした方向性を持って戦略を練らないと
スムーズな合格はなかなか難しいところがあります。
志望プランと受験へのイメージを早く固める
すでに志望校を絞り込んで
プランニングをできている受験生は
具体的なプランも立てやすいと思います。
しかし実際のところ
夏の段階で
①志望校を絞り込めていない
②志望校はだいたい決めているが、現状はとても届きそうにない
③国公立→私立へのスライドも考えている
④私立→専門学校へのスライドも考えている
⑤学校と模試以外どう対策をしていけばいいかまとまらない
などの悩みを抱えている生徒は相当たくさんいます。
でもこのどれに該当する場合も
一刻も早く決断をしないと
本格的な受験対策ができないことばかりです。
だからまず
「目標固め」をしてください。
勉強を漫然として
「勉強を進めていれば自然に決まって来る」
というのは、受験への推進力を相当落としてしまうと思います。
複数でもいいので志望校を固める。
「次の模試でまず国語と数学についてはこの偏差値を必ず達成する。そうしたらこの志望校で行く」
国公立に自信がない場合、たとえば「次の模試でC判定が出なかったら私大に変更する」といった自分の中での基準を決める。(私大→専門も同じ)
8月前半に受験日までの長期スケジュールを立てて、必ず合格するにはどんな手順を取ればいいか自分で考えて見る。分からなくなったら素案を学校の進路担当の先生に見せてみる。
といった具体的な
「時期を限った」動きをしてみることが重要です。
受験に失敗した例を見ると
高校受験への際にそういう傾向が多く、しかもそれで上手く行ってしまったことも多いからだと思いますが、
大学受験というものに対して
「誰かがプランを立ててくれる」
「誰かが上手く行かせてくれる」
「誰かが救済の手を差し伸べてくれる」
という意識を持ってしまっていたことが、敗因になってしまったという事が言える場合があるような気がします。
大学受験を成功させるのに重要なものは
受験へ向けての
「企画力」
「セルフプロデュース力」
なのだと思います。
「A案として志望はこう決めて、この時期になってこういう結果がでなければB案でいく」
「9月までにこの条件をクリアする。そうしたらこのまま突っ切っていく」
というように、
先を見越して
自分の目標に合わせて力を高めていくということが重要です。
やってはいけないこと
大学受験の計画で、これはやってはいけない事というものがあります。
高校の授業カリキュラムだからということで
受験に関係のない学習も受験科目も同じように
一律で力を入れていくことです。
こんなことを言うと
学校の先生には叱られますが
夏以降の学習では、ある程度受験向けのことを意識していかないと間に合わなくなります。
本当は受験に関係のない科目はやらなくても良いようなカリキュラムを組めればいいのですが、高校は受験予備校ではないのでそれは無理です。
でも真面目な生徒ほど
何もかも全力でやろうとします。
極端な例としては
たとえば、来週私大の受験があるのに
受験には出ない数Ⅱの学校の宿題をずっとやっていたり
受験に使わない漢文の問題で悩んでいたりするのを実際に見たりします。
目的的志向の学習ということからすると、どうかなと思ってしまいます。
私の考えでは、受験前に受験に関係ない科目の宿題を一律に出す先生に大きな問題がありますが
それを無批判にやっている生徒にも
「あなたの受験なんですよ」と言ってあげたくなります。
受験の成功ということを
強く意識して
自分の計画、自分自身の合格を考えた計画を
徹底して考える事
これこそが重要なのだと思います。
ぜひ一度考えて見ていただきたいと思います。
今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。