【心理的障壁】「できない」と思ってしまう仕組みとは?

100点を取れない理由

 普段70点くらいを取っている生徒が、100点をいきなりとるのは難しいです。

また、連続して95点くらいを取っている生徒が、99点は取れても100点をどうしても取れないという現象があります。

 なぜこのようなことが起こるのでしょうか。

 これは何も偶然ではなく

実はよくあることです。

 どちらの場合も、心の中に限界を自分で設定しているのではないかと思われる部分があります。

「100点は無理」

「間違いゼロは無理」

という意識が潜在的にあるのではないかということです。

 上限を設定する心

 学習をしていく際には、どんな人も

「これくらいはできるかな」という見積もりを持ちます。

そしてそれに向かって進んでいきますが

飛躍的にできるようになることまでは

通常想定をしません。

 たとえば

30点を取っている人が

90点以上を取る状態を想定することは

現実には難しいのです。

 全体の3割しか正解が出せない状態で

具体的に目指すとなると

まず次は、半分正解を取ろうということになるでしょうか。

 このこと自体は全く正しいことです。

ただその場合に、9割正解をするという状況は

その人の頭の中には全く想定がされていないということになります。

 予想していたよりも、少し正解が多いということはありますが

それはあくまで結果がそうだったということで

最初からそれを意識するわけではないのです。

 このように私たちは

得点を取るための学習をする際には

自分の中で無意識に

上限を設定していると言えます。

想定を上げることの効用

 何もこれは、「自分には無理だ」と本人が言っているわけではありません。

知らないうちに限界を設けているのです。

そこに問題の核心があります。

そして実は、

学習のレベルを上げることができない一番の要因は

この「心理的障壁」ではないかと考えられます。

知らず知らずに限界を設定していて、そのために急激な変化が達成できないのではないかと思います。

 自分にできることの限界を取っ払うことの効用については

一つ感じていることがあります。

あくまで私の感覚的な実感ですので、それを前提に聞いていただきたいのですが、

 志望校について最初から「怖いから」という理由で、本人の実力よりもかなり安全な学校を希望する生徒と

これは厳しいかなというレベルの学校を希望する生徒がいる時に

割と多くの場合、後者の方が成績の伸びが速いことがあるように思います。

ただ後者の場合、努力がなかなか効果に結びつかないと急激に成績が落ちてしまうこともあるのですが・・・。

 これは「心理的な障壁」が学習へ影響を与える例と言えます。

 学科の内容についても

「ここは苦手」

「ここは難しくていつも間違える」

という意識を持ってテストを受けると

不思議と繰り返し間違えるということがあります。

限界を作る意識が働いているのでしょうか。

正しい対応とは?

 では具体的にどうすれば良いのでしょうか。

 まずすでに書いたように、30点を取っている生徒が90点以上を取ることを想定するのは難しいのは明らかですから、

次に50点を目指すというのは正しい思考です。

 でもその時に

「いずれ90点・100点は取れる」

という意識を持って50点を目指すのが正しいやり方だと思います。

あくまで50点は途中経過だととらえるのです。

 「そんなことどちらでも同じでは?」

と思われる方もいるかも知れません。

しかし大違いなのです。

いずれ高得点を取る過程での悪い点と

上限を50点に設定してしまっての悪い点では

学習のモチベーションだけでなく

やり方や進め方、緻密か否かといったことまで大きく異なってきてしまいます。

 大前提にある意識が重要なのです。

 また、「ここは苦手」ということを意識するのもそれ自体は間違ってはいません。

しかしそれを意識するのは

インプットする時だけでよいのです。

具体的に

「苦手だからここを注意して」という思考は大切ですが

「苦手だから」→「きっとできない」という限界づけを

インプットする時以外に意識することは

きわめて有害です。

「苦手だから注意する」

「すぐにできるようになる」

「そして高得点を取れる」

という最終的には高いレベルに届くという意識こそが重要です。

そうすると

現在の苦手は

あくまで途中経過の一つに過ぎなくなるので

大きな目で見れば

すぐに解決できる1つのポイントということになります。

そのことで

必要以上に苦手意識を膨らませたり、萎縮したりすることはなくなります。

これに伴うミスも減ることになると思います。

 どんな人にも最初から限界は設けられていません。

途中に困難があった時に

自ら限界を設定してしまっているのです。

だからそういう「心理的障壁」を取り払うことが

真に能力を伸ばしていくには不可欠なことだといえるでしょう

今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA