【題意の把握】問題の意味を取り違える理由とは?

 あらゆる文章題で起こる読み違い

およそ文章で問題文が書かれている場合には

いつでも読み違いの危険があります。

 それは、単なるケアレスミス的な勘違いの場合もあれば

故意に題意をひねって読んでしまうという場合もあります。

自分では

「これはこういう事を聞いているのに違いない」

と思い込んでいますが、

本当に、その問題を読む人が一般的に思う

「当たり前の読み方」をしているのでしょうか?

もしそうでなく、自分が少数派であるならば

それは

「読み間違いをしている」という事になります。

 自分の知っている問題に変えてしまうという誤り

たとえば

「AとBが30kmの道のりを、それぞれAは時速15km、Bは時速30kmで進むとする。両者のかかる時間の違いについて、数値を明らかにして理由とともに説明せよ」

という問題があったとします。

 最近の中学受験で、いわゆる適性検査問題で出される出題には、このようなやや趣旨を取りにくい問題の出し方が見られます。

考える力や叙述力を評価するには、こういう聞き方をするのが効果的だからだと思います。

この問題に対して答える時

まず、一番多いであろう間違いは

30÷15=2、30÷30=1で、Aは2時間、Bは1時間かかる。だからBの方が速い。

という解答です。

 ここで「間違っていないじゃないか」と思われる方は

「問題文を読む」ということを、もう一度よく意識し直す必要があるかも知れません。

問題文には

「どちらが速いか」とは一言も書かれていないのです。

「違いについて」「理由とともに説明せよ」と書いてあるのみです。

だからこの時点で

普通の速さの問題とは、「聞かれていることが違う」ということに気が付く必要があります。

 Aのかかる時間は30÷15=2で2時間、Bのかかる時間は30÷30=1で1時間であり、Bのかかる時間は、Aのかかる時間の半分である。この違いは、Bの速さ時速30kmが、Aの速さ時速15kmの2倍の速さであることが理由となって生じたものである。

 一例ですが、こういう解答が

この問題で問われている題意に正面から答えた場合の正しい解答です。

問題を読む際には

「何でそんな変なことを聞くの?」と疑問に思ってはいけません。

 以前も同じ趣旨の内容を書きましたが

何かの答えを出そうとするとき、出題について批評をした時点で、解答者という立場を捨てることになってしまいます。

 出された問題文が与えられた情報の「すべて」なのです。

そしてその問題文が何を聞いているのか

真正面からそれを読もうとする努力が必要です。

そうすると次第に解答の姿が予想できるようになってきます。

 正しい答え方は、聞かれていることを1つずつチェックすればわかる

この例では、問題文が

「両者のかかる時間の違い」について、「数値を明らかにして」「理由とともに」「説明せよ」

となっているのですから

①「両者のかかる時間の違い」つまり「BはAの半分の時間で済む」ということを述べます。

②これについて「数値を明らかにして」とあるので、それぞれの計算式を書き、また「半分」や「2倍」という数字を盛り込みます。

③「理由とともに」とあるので、違いの起こる理由、つまり「Bの方が2倍の速さであること」を述べつつ

④それによって違いが起こったことを「考え」や「意見」のような言い回しでなく、「説明」の形で締めくくります。

 こういう考慮をして初めて正しい解答をすることができるのです。

 文章題が苦手という場合にも、様々な例がありますが

一番多いのはやはり

「自分の書きたいことを答えとして書く」ことによる失敗ではないかと思います。

「トイレはどこですか」と人に聞かれて

「この公園のトイレはきれいですよ」とか

「トイレはまだ混んでいますよ」

と返事をすればたぶん

聞いた人が怒りますが

 文章題の苦手な人の多くは

そういうことをやっています。

まず問題に書かれていることを

神経質なぐらい詳しく丁寧に読むことが

非常に重要です。

それをしてから、「その題意に沿って真正面から答える」

これが

文章題苦手から脱出するための

最短ルートだと思います。

今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。


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