【無心】「夢中」の延長線上にあるもの

夢中になっている瞬間

 私たちは色々な事で

ふと我を忘れて没頭してしまうことがあります。

 それはゲームだったり

仲間とのチームワークで何かを成し遂げる事であったり

スポーツだったり

何かの演奏だったり

様々な局面で起こる事でしょう。

 夢中で何かをやっている時の事を振り返って見てください。

どんな気分でしたか?

「楽しくてワクワクする」

誰もがそんな気分を想像しますが

大体の場合は

実は「無心」ではないでしょうか。

楽しいと言うのは始まる前や終わった後、あるいは再びやるときに感じることであり

没頭している時は、まさに「無」なのです。

9回の裏1点勝ち越しでツーアウト満塁

 野球でたとえば

9回の裏1点勝ち越しているが

続けてヒットを打たれて

ツーアウト満塁という状況はどうでしょうか?

 私は野球部には一切かかわりがなかった人間ですが

ちょっとしたいきさつで

10年以上スポーツ少年団のコーチをしていたことがあります。

 こんなシビアな状況とまではいきませんが

試合を見に行くと

満塁でドキドキするような場面は、よくありました。

 そんな時

自分がプレーヤーである場合も

ただ見ている観客である場合も

人は、手に汗を握ってその一瞬に集中します。

「空気が張り詰める」といった感じの表現がぴったりの状況がそこに現れます。

 長く選手たちの試合を見てきた私の経験では

こういう瞬間に、結果を左右するのは

テクニックや合理性のある分析というよりも

どれだけ「無心」になれるかということのような気がしています。

「無心」の側が勝つことが多いと言ってもいいかも知れません。

 その直前までは、確かに技術やトレーニングの結果が重要なのですが、

最後に勝負を決めるのは、

むしろこういうメンタルの部分であるように思います。

夢中の先にあるもの

 何かに夢中になって没頭するという事は

どんな分野でも成功を引き込むカギだと思います。

 ではなぜ夢中になることで、成功がやってくるかというと

 夢中になれば、意図することなく集中が高まり

やがて上記のような「無」になる瞬間がやってきます。

 理由は良くわかりませんが

そういう意識になることが、

物事を良い方に動かすような傾向があると思います。

 よく、剣豪同士の闘いで

「先に心を乱した方が敗れる」というようなシーンがありますが

何事も「心」を安定させることが重要と言うことなのかも知れません。

 だから成果を上げたいと思ったら

「無心」の状態を多く生み出すことです。

ではどうしたら「無心」になれるかというと

「夢中」になることです。

嫌々やっていたり

「こんな事意味があるのか」と思って疑問を抱いていては

決して「夢中」になることはありません。

まず興味を持ち、目の前に繰り広げられるすべてのことを楽しむことです。

つまり「ワクワクする」ことです。

そして「夢中」になれたらしめたものです。

やがて「無心」の状態がやってきて

あなたを勝者にしてくれるはずです。

 

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