【モチベーション】「苦行」と「楽しみ」の分岐点

「勉強は大変に決まっている」というウソ

 前にも同じ趣旨の記事を書きましたが

私の考える「良くない指導者の言葉NO,1」は

「勉強は大変に決まっている」です。

 この言葉については

同じ教師として「それ、本気で言っているの?」と思います。

 先生の仕事は

生徒に「わかる楽しさ」や好奇心を与えることが

一番ベースにあると考えるからです。

 作業的な辛さや大変さはもちろんありますが

そういう意味だとしても

それを生徒に明示することはどうかなと思います。

 そもそもこのように、勉強を大変だと考えてしまう一番の要因は

「考える学習」をしていないことにある場合が

実に多いと思います。

 やみくもに時間をかけて

暗記主体の合理性に欠ける学習をしていると

勉強は「努力と根性」だと思ってしまう場合があります。

 勉強について

そういう根性論を前提に語ると

「たくさんやることがいいこと」

「長時間勉強すれば結果がでるはず」

「徹夜して学習するのは凄い」

「昨日は10時間勉強したよ」的な自慢など…

努力と根性自慢の方向へ話は進んでいきます。

 断言しますが

一番勉強時間が長い生徒が一番できるわけではありません。

東大に合格する人の学習時間が、受験生の中で一番長いわけではないのです。

 一番上手く合理的な学習プランニングをして

自分の持つ能力を適切に発揮できた者が

一番の結果を出すことができるのです。

「時間ばかりかけて」

「無駄な事を長々とやり」

「結果も出ず」

という状況に陥らないためには

「勉強」というものへの意識を、変える必要があります。

楽しいことには集中できる

 人間は、楽しいことには集中ができます。

たとえば子どもがゲームをするのに

「お母さん、もう1時間やらせて」と言うのは

それが楽しいからです。

 勉強も同じです。

良くできる子どもは

勉強についてだって

「お母さん、もう1時間やらせて」と

普通に言います。

しかし実際には、「勉強は苦行」という意識を

親も持ってしまっていることが実に多く

さらに上記のように

先生の中にも、当然のように

むしろ生徒に先回りするような形で

「君たちも勉強は嫌だろう。でもやらないと後で困るよ」

というようなことを平気で言ったりする人がいるので

子どもたちはいつの間にか

そういう意識を持ってしまうことがある気がします。

「勉強が楽しくて仕方がなく」

「時間を忘れて没入する」

そういうことは、本当は何も不思議なことではないのです。

 そしてその結果、出来るようになり

出来るから、またやりたくなるという好循環になって行きます。

 逆に

「勉強は大変」「勉強は辛い」という先入観で始めれば

少し難しい時にはすぐ

「やっぱり大変だ」ということになってしまい

さらに次のステップでも

「大変に決まっている」という意識が働き

どんどん好奇心を失っていくという悪循環に陥る可能性も出てきます。

良い先入観を作る

 子ども自身に罪はありません。

周りの人たちの意識が重要なのです。

学校の先生については、変えることはなかなか難しいでしょう。

 私も学生時代

「なぜこの先生は勉強が嫌いなのに、人に勉強を教えているのか?」と思った先生が何人かいます。

それくらい先生の言動と言うのは、生徒に悪い影響を及ぼすのだと、後に思ったものです。

 逆に、今でも覚えていますが

高校時代の物理の先生は

もう授業が始まると、目を輝かせて

「どうだ。この素晴らしい物理の世界は!君もおいでよ」という感じで

夢中で理論を説明してくれました。

まるでドラマ「ガリレオ」の先生のように

割と普通の会話が上手く通じないような先生でしたが

その熱気は大変なものでした。

 そんなに物理が好きだったわけではありませんが

私はその先生から

何か学問的な強いエネルギーをもらえるような気がして

毎回授業を楽しみにしたものです。

今でも尊敬している先生の一人です。

 このように

「わかる楽しさ」というものは言葉でくどくど言わなくても、知らぬ間に伝わっていくのだと思います。

 だとすると

子どもの周りの人間が

「勉強は面白いぞ」

「私は途中でやめてしまったのが、残念だったけどね」

「きっとワクワクすることがあるから、やってみなさい」

と言うような言動を繰り返すことで

子どもの意識に、良い影響を与えることができるのではないかと思います。

 間違っても

「嫌な事は誰でもあるから我慢しなさい」

というようなアドバイスをしないようにすべきです。

 そんなことを言われて我慢できる人は

何か強烈な目標を持っていて、それを絶対に達成しようとしている人ですが

 そういう意識でもし我慢して努力してある程度の成功を得ることはあったとしても

楽しくてワクワクしてやっている人には

どうしたって絶対にかなわないことは明らかです。

 どうか、周りから

「わかる楽しさ」を

子どもに伝えていって欲しいと思います。

それができれば、細かいことは重要ではありません。

大地から植物が水を吸い上げてぐんぐん成長するように

子どもは、自分自身で学ぶ力を身に着けて

驚くべき成長を遂げていくことでしょう。

ぜひ一度考えて見てください。

今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。


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