【高校受験の理科】「問題文と選択肢の森」とは?

理科の入試対策の方向性は合っていますか?

 理科の入試と言うと、受験生は大体の場合

「計算問題が心配」と言って、問題を集めて一生懸命対策をしていることでしょう。

 では実際の受験で、「電流」や「圧力」の問題、「地震の波の伝わるスピード」、あるいは「化学反応が不十分な場合の結果」のような計算問題ができないと本当に合格はできないのでしょうか?

 理科についても、理科で高得点を狙う場合とそうでない場合で対策の立て方が違いますので、話を分けてお伝えしますが、

 結論から言えば

理科の計算を苦手とする生徒は、非常にたくさんいます。

だから、これを落とすことで相対的に合格可能性が低くなる場合は、かなり限られているように思います。

 逆に、単純な理科用語「かぎ層」「示準化石」「全反射」など

絶対に落としてはいけない用語が、出て来なかったりした場合に

理科の入試は失敗すると考えた方が良いでしょう。

 理科の入試対策の方向性が本当に合っているか、もう一度考えてみる必要があります。

理科で「守りの受験」をする生徒のための対策法

 理科で高得点を取る必要がなく、いわゆる「守りの受験」をする場合

数学と同様に、むしろ対策はやりやすいです。

「必ず取るべき問題をしっかり取り、取らなくても良い問題を後回しにする」というやり方をすることによって合格の確率を高めることができます。

 具体的には、上記のような

必ず書けなくてはいけない単純な理科用語を100%書けるようにします。

そしてもう一つ大きなポイントがあります。

「問題文と選択肢を丁寧にきちんと読む」という事です。

「なんだ、当たり前じゃないか」と言われるかも知れません。

しかし理科の入試問題には、ある顕著な傾向がみられます。

それは、「問題文も選択肢もボリュームがあることが多く、時に選択肢の数も多い」という事です。

 「実験の図やグラフがたくさん出て来て、その内容を読み取るだけでも時間がかかる」という特徴もあります。

 つまり、簡単な内容の問題でも

「問題文と選択肢の森」に迷い込んで

内容よりも、そのためにミスをしてしまう場合がかなりあるのです。

 この傾向は少し前から、全国の高校入試の理科の問題では見られるようになってきたもので

恐らく「実験を重視する」ことや

「思考力を見る」という命題に基づいて

入試問題が作られるようになってきたからだと思われます。

 しかし、受験生としては

理科が苦手な生徒は特に、よくわからない実験のことやグラフが長々と書いてあって

問題文を解く気をなくしてしまうこともあります。

 まずこのタイプの問題をしっかり読むことで、きちんと得点をすることを考えるべきです。

 なぜならば、長文で図表が豊富に出ていて、選択肢がたくさん書かれているような問題は、内容自体は平易な場合が結構多いからです。

「易しい問題を難しく見せている」

分析して見ると、はっきりとそういう傾向が見られる場合もあります。

ここが大きなポイントになると思います。

 受験生で理科が大変苦手な生徒が、受験が近づくにつれ

「計算問題ができないから」と言って

基本的な用語を後回しにして、難しい計算問題ばかりやっている生徒がよくいますが

完全に、順番が間違っています。

受験直前期になっても計算が苦手なら、計算問題などは捨ててもいいのです。

合理的な受験対策というのは、そういう事を決断して行うことなのです。

 実際模試の採点などをしたり答案をたくさん見ていると

ごくごく基本的なオームの法則の問題を正解している生徒の数の少なさに驚きます。

実際には、そんなに計算問題を皆解けているわけではないのです。

「皆が取る問題を落とさない」というのが鉄則であるとすれば

やはり、計算問題より基本用語です。

高得点狙いの受験生の対策法

 理科で高得点を狙う場合には、もちろんこれだけでは足りません。

しかし、基本的には「取れる問題は必ず取る」

この方針は同じです。

 理科の計算問題を得点しない訳にはいかないので、その対策は必要かと思いますが

その中でも、必ず取るべきものをしっかりとるようにします。

そして、合否を分けるタイプの問題を落とさないようにします。

 たとえば頻繁に出題される、中和のグラフなど特殊なパターンを覚えていかないといけないような問題については、徹底して準備をする必要があります。

知らないと解けない部分もあるからです。

 また、よく出る「付帯状況の読み取りミス」に注意することが重要です。

多くの理科が得意な生徒が引っかかる、「問題文の読み間違いポイント」というものがあります。

一例としては

 「凸レンズを通過する光がスクリーンに描く像は、光源の物体とどういう位置関係になるか」という問題において、

問題文を読む際には、必ず十分な注意が必要です。

中身について詳述はしませんが、

「どちらの側から像を見ているか」によって解答が全く異なってきてしまいます。

出題者もそれを心得ていて、巧みにその付帯状況をわかりにくい場所にこっそり書いていたりします。

その問題文によって多くの生徒が、見事に誤答に誘導されていまっているのを、これまで数多く見てきました。

これなどは、「ここで合否が分かれる」タイプの出題であるような気がします。

 受験対策と言うのは色々と合理的なやり方があり、少ない努力で得点を引き上げる方法というものが多く存在します。

いたずらにたくさん問題を解いたり、難易度の高い問題ばかりを解くことにこだわったりせず、

「いかに点を取り易い問題を取っていくのか」

常にそれを考えるようにしていく事が重要です。

今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA