【発想の転換】チャンスは「今さら」と思った時に到来する

今さら無駄だよ

 中学生になって最初の中間テストが近づいてきた頃の話です。

テスト週間になって帰宅しようとする私に

自転車を曳きながら近づいてきた友達が

「もう全然ダメ」と言うので

「まだテストまで時間があるよ」と言うような話をしたところ

「もう、今さら無駄だよ」

その友達はそんな言葉を言って、寂しそうに帰っていきました。

 どういう趣旨で彼がそんなことを言ったのかはわかりません。

一生懸命やっているのに、それを照れ隠しで明言できなかっただけなのかも知れませんが

当時の私は大変驚きました。

「まだ始まってもいないのに、なぜ?」

そう思ったからです。

 「準備が間に合いそうになくても、色々手もあるのに」と思ったりもしました。

今振り返ってみると、

彼は意気込んで対策の準備を始めたのですが

計画が完遂できなくなりそうになって、そんな台詞を吐いたようです。

 今生徒たちを見ていて、時に

テストが近づくにつれて

段々と学習のペースが落ちてくる生徒を見ることがあります。

 当時の友達も、これと同じ状態だったのかも知れません。

「自分で勝手に失敗を認定してしまっている」

そんな状態だったのでしょう。

「今さら」と思った時の行動が、実は結果を動かすことが多い

 何かをやっていて、なかなかうまく行かない時に

「ああ、最初からこうすれば良かった」と

ふと、自分のやり方の間違いに気づくことがあります。

 そんなときには

「もう、今からやり方を変えても焼け石に水だ」

「たいして上手く行かないだろう」

「もっと最初からそのことに気づいていたらなあ」

そんな風に思いがちです。

 そして多くの人は

「今さらやり方を変えてみたって無駄だ」と思い

実際には行動を変えるということが、意外に少ないのではないかと思います。

 しかし自分自身の事を振り返って見ると

「しまった」と思って、その理由に気づいて修正をした場合には、

自分では「遅すぎ」と思っていても

実は第三者からすると「素早い対応」に映っている事があるように思います。

 失敗の感覚は、主観的には「対策が大幅に遅延している」というようなイメージを、同時に私たちに想起させている気がします。

これは考えてみれば当然のことで

失敗は焦りを生むので、その焦りから、

「何をやっても無駄である」というような、オールオアナッシングの感覚を生んでしまいがちなのだと思います。

 ところが、事実はそうではありません。

「しまった」と思った時に、その対策を少しでも始めると

後で振り返って見ると「あの時やった対策が効果を生んだ」という事になる場合が、割とあると思います。

勉強のやり方を変えることが劇的な結果につながることは多い

 悪い勉強のやり方をしていて、一向に上手く行かないのに

これまでのやり方に問題がある事を実感できない生徒は

教師がテスト直前まで、何回もアドバイスをしても

「聞く耳を持たない」という事があります。

 ところが、テスト前日あたりになって

「先生、このやり方って間違っていましたか」と

ふと謙虚に考え直すことがあります。

 上手く行かないことを繰り返して、

本当にどうしたらよいかわからなくなる場合には、よくある状況です。

 そんな時に、やり方の改善をアドバイスすると

大抵は

「今さらそんなことしても無駄ではないか?」

そう生徒は思うのですが

実はそんなことはありません。

 そのように真に追い込まれないと、自分のやり方を変える動機づけができなかったからこそ

ぎりぎりのタイミングで

自分のやり方のまずさに気づいたのです。

 そうであれば、軌道修正をする力が一番大きい時期に

ジャストポイントで、やり方を変えられるチャンスを得たのだということになります。

 そうです。

「今さら」などではなく、それがまさに自分を変えるタイミングだったのです。

「でも、そのテストには何も変化はだせないのでは?」

そう思われる方も多いのではないかと思います。

 ところが、人間と言うのは不思議なもので

「新しい正しいやり方」を知ったというプラスの気持ちが、功を奏する場合もあり

あるいは「新しいやり方」が

色々な悪いやり方で奪われていた得点力を、一気に戻す場合もあってか

 実際はかなりの割合で

良い結果が出たりするのです。

遅すぎることなど全くないと言ってよいでしょう。

気付いた時に直していけば良い

 間違っている事は

気付いた時に直していけばよいのだと思います。

軌道修正をするのに遅すぎることはありません。

 むしろ問題なのは

「今さら」と言って変化を恐れ

そのままにしておく弊害の大きさです。

 勉強だけでなく

悪い事態をなかなか改善できない理由は

悪い事態だと気づいているのに

そのままにしているためであることが多いと思います。

 それは多くの場合

「今さら」と思って

「抜本的な対策を遠ざけていること」が原因となっています。

だから

「今さら」だから「やらない」のではなく

「今さら」だけど「やってみる」

そういう切り返しが重要で

それが、意外にも軌道修正を上手く行い続けるコツなのだと思います。

今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。


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