答えを確認して、また間違えて…
テストでも普段の問題演習でも
「直し」の作業、つまり復習をする時
やり方が極めて良くない生徒を見かけます。
観察していると、答えを読んで問題をろくに読みもせず
解答を赤で書いていきます。
解答と違った文字を書いていても気づきません。
見かねてその生徒が書いた解答を手で隠して
「この答えを言ってみて」と聞くと
今書いたばかりの解答すら、まともに答えることができません。
完全に頭脳を使わない作業をやっているだけで
全く後日に生かすことのできない学習(作業?)になっています。
間違いの理由は1つではない
問題を間違える理由は1つではありません。
そもそも理解をしていない場合
考え方は理解しているが問題に適用が上手くできない場合
複数の理屈が組み合わさっていて途中で混乱してしまった場合
基本の用語をまだ覚えていない場合
基本の用語を知っていたのに漢字を間違えてしまった場合
記号問題を間違えて記述してしまった場合
計算ミス
書き間違い
読み間違い
etc・・・
間違える理由は本当にたくさんあります。
しかし、繰り返して間違いをしてしまう生徒ほど
「間違った」の一言で
間違い方について分析をしようとしません。
その間違いが
A 気をつければ避けることができたものなのか
B 難しくて太刀打ちできない(捨てても良い)ものなのか
C ちょっと考える必要があったものか
D 間違えることがあってはいけない基本的なものだったのか
などについて分析することは
次へ向けて大変重要で、
これをやるかどうかで大きな違いが生じます。
「テストで悪い点を取った。40点だった」と言っても
少し気をつければ、60点以上だったというような場合もあれば
本当に40点の実力の場合もあります。
当然、これからやる事も全く違ってきます。
気をつければ防げたミスであれば
アウトプット面に対する対策をすることや
基本問題の解答力の強化をすることになる一方
実力がついてないということであれば
インプットを改めて考えていく必要があります。
いわば再対策のスタートラインの分岐が
テスト結果の分析なのです。
ちょっとしたことのようですが、決して軽く見てはいけないのです。
ただ「次は頑張る」だけでは
なかなか変わることはできません。
変わるための武器を手に入れる
それがミスの分析なのです。
今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。