夏休みも後半。宿題は終わりそうですか?
8月も半ばになります。
そろそろ夏休みも終わりに近づきつつありますが
お子さんの夏休みの宿題は終わりそうですか?
早い時期に完了してしまっている人もいると思いますが
まだまだ終わりそうにない人もいるかと思います。
今回はそんな方のために
能率よく宿題を消化していくコツについて書きたいと思います。
同じことを続けてやると効率が下がる
普段生徒の勉強の様子を見ていると、それぞれいろんなやり方をしますが
課題で出された教材が終わらないと言って、ずっと同じ内容を10ページ、20ページと延々やっている生徒を見かけるときがあります。
本当に提出日が直前の場合は仕方がないかもしれませんが、あまり良いやり方ではありません。
人間は同じことを単調に続けるとモチベーションが下がりますし、ミスも多くなります。
できれば時間を切って、別の科目だったり別の学習内容などへと切り替えていくべきです。
わりと当たり前のことなのですが、そういう点に本人が気づかない場合も多いので
そんなときには周りがアドバイスをしてあげるべきです。
ご飯ばかり食べるのは、たとえご飯が大好きでもつらい
たとえば、朝食はご飯だけ、昼食はサラダだけ、夜はお肉だけという食事はどうですか?
聞いただけで嫌になりますよね。ご飯もサラダもお肉も一緒に出てきてほしいところです。
いくら自分はご飯が大好きと言っても、それだけ食べるのはつらいです。
同様に勉強だって同じことばかりやっていれば、効率が悪くなるのは当たり前です。
機械ではないのですから…。
好き嫌いもあるとは思いますが、たとえば幕の内弁当なら、また明日も幕の内弁当でも、これに比べたらまだ何とか我慢できるのではないでしょうか。
分割対策法のメリットとは?
やるべき内容を期日から分割して計画して、複数のものを同時併行で仕上げていく分割対策法というのがあります。
このやり方は、分割することでモチベーションを維持し易く、その派生的効果としてかなりの時間短縮が可能になります。
また学習のバランスが良くなるため、定着度が上がるなどメリットがたくさんありますので、宿題などを消化するときにはぜひお勧めの方法です。
特に大きな課題の場合には、このような分割の方法を取る場合と無計画にバランスを考えずにやる場合とでは、能率も達成率もかなり違ってくることは間違いありません。
まずそのやり方から順に説明します。
たとえば、やるべき内容がABCDEとあったとします。その内容が、数学のワーク30ページ、B歴史の問題集15ページ、C理科の学習20ページ、D自分の決めた単語の暗記50個、E自分で決めた英語の文法チェック問題30問だったとしましょう。
もしも期日まで5日間あるという場合には、すべての内容ごとやるべき分量を5で割って各日ごとに割り当てます。
1日あたりA6ページ・B3ページ・C4ページ・D10個・E6問となります。これを毎日やっていくのです。
単純に言えばこういうやり方です。
もちろん必要に応じて強弱をつけたり、柔軟に分量を変えていく方法も有効です。
5日間は短期の場合ですが、夏休みなどの長期休暇の場合にはこの期間を長くしてノルマを分割すればよいだけです。
中には工夫してこのような計画でやっている生徒もいると思いますが、
それは実際には少数派のように感じます。
時間切れ防止と定着度アップが可能
このやり方は、宿題だけでなくテスト対策にも威力を発揮します。
時間がなく万が一間に合わなかったという場合に、ある科目は良くできて、他の科目が全然できないというような、時間切れの防止にもなります。
また、一度やって次にそれを再び見るまでの間が短くなるので、定着度アップにも役立ちます。
たとえば、数学のワークを2日目にやろうとして「あれ、これはどうやるんだったかな?」と思ったとき、必ず1日目にやったことを思い出そうとして見るため、そこで1回確認が入ります。1日経ってもう一度見るということが実は結構効果があるのです。
これに対して、1日目Aをやり2日目Bをやり…、といった方法の場合、普通の生徒は5日目にはAのことをかなり忘れてしまっています。
それで自分は「あんなに集中してやったからできるはず」と思ってテストにのぞんで失敗をしてしまうことになります。
分割の場合、さらに進行状況に応じて分量の微調整も効きます。予定通り進まない場合には、また残っている分量を日数で振り分けたりすることが可能です。
順に全部やっていくやり方の場合には、途中で間に合わなくなった場合、丸々やることを1つあきらめる必要が出てくる事態もありえます。分割しておけばそういう危険は回避できます。
このように、分割対策法は簡単な方法であるわりにメリットがたくさんあります。
期日にスムーズに宿題を完成させたり、上手にテスト対策の勉強をするためには、たくさんの処理事項を効率よく処理していく能力が必要です。
そういうことが自然にできる生徒もいますが、何となく目の前のものからやっていれば、なかなかそういう能力は身に付きません。
正しいやり方を知りマスターしていくことは、学習内容以前の問題としてとても重要なのです。
今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。