【アウトプットの厳しさ】「何となくこれ!」で正解が出る確率は限りなく0に近づいていきます。

何となく「これだろう」

 生徒のテストへの解答を見ていると、わからない問題が出てきたときには問題を十分に読みもしないで、

「あのページにあったこれかな」

という感じで答えを書いているのを見ることがあります。

 皆さんも覚えがあると思いますが

正解が浮かばないときには、得てしてそういうやり方をしてしまうものです。

もちろん点数を取る気がない場合は仕方ないですが

正解の可能性は限りなく低くなります。

 こういう場合は、問題を読む前に既に負けていると言ってもいいかも知れません。

 何となく「これだろう」では正解にはなるはずがありません。

そしてその正解が出る可能性は、学習内容が複雑になって学年が進むほど低減していきます。

小学校では「だいたいこれくらい」でもマルになるものの結構あったのが

中学ではどんどんマルにならなくなります。

さらに高校ではもっと無理になるでしょう。

考えてみても微分の増減表を書けと言った場合に、何となくで解答をできるはずがなく

そもそも正解どころか、正確な知識がなければ1文字も書けないということになってくるはずだからです。

「考えない」解答

 これほどまででなくても、問題を解く際に「考えない」解答をしてしまっていることはもっとあると思います。

たとえば、問題文が

「この図の場合に右向きまたは左向きに生じる力は電磁誘導によるものか」と書いてあるのに

書いてある答えを見ると

「右向き」とか

「電磁誘導」とかいうものがよくあります。

答えとしては「(電磁誘導に)よるものである」とか「よるものではない」という解答が正しいのですが

問題を見ただけでイメージでぱっと答えてしまうので

こういうミスがでます。

 こういう問題文への早とちりは、注意力不足のように言われますが

多くの場合、解答をすることをただ「知識を吐き出す」ものと思い込んでいて

現場で考えるという事をしていない場合がとても多いように感じます。

 繰り返しになりますが、考えずに正解になる確率というのはいつも0に近いと言ってよいでしょう。

「問題文をしっかり読む」

「それに対しての思考を丁寧にする」

「問題文の語尾に注意して、問題にあった解答を書く」

当たり前のことですが、こういう基本的なことこそ非常に重要です。

考えないテスト受験の結果

 このように「考えずに解答する」傾向が高い生徒は、実はかなりいます。

猛烈に勉強して、パターン化された問題集をどんどん大量に解いて

「さあ、テストだ」という意気込みでテストを受けますが

返されたテストを見ると間違いだらけです。

そしてそういう生徒に限って

「ああここは答え方が違った」と言って、その場では悔しがっても

次のテストでも、またその次のテストでもそういうミスを繰り返しています。

テストへの姿勢自体を変えないと、同じことはずっと続きます。

 こういう状況を脱却するには

「テストで出題されている文章は問題ごと違う」

「テストは知識の掃き出しではなく、持っている知識を現場で問題に合わせて書くこと」

という当たり前の事をもう一度しっかり意識することがとても重要だと思います。

一度考えて見てください。

今後も皆さんのお役に立ち情報をアップしていきます。

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