テスト対策のやり方が悪くて成績を落とす場合
テスト対策と言うと
「これまで学習したことをテスト前に再確認してテストを受ける」というイメージがあります。
だからやっただけ成績は上がるような気がしますが、普段からかなり学習状況のよい一部の生徒を除いて
授業などでやってはいても、テスト対策が実質的に初めて自分の頭で学習するような状態である場合や
一回やってもほぼすっかり忘れていて、再度やり直しが必要な場合がかなりの生徒において見られます。
だからテスト対策が命綱になってしまっていて、そこで勉強をしっかりやり直さないと得点が全然取れないというような状況があります。
そんな状況であれば、テスト対策のやり方を誤ると、本来は上乗せのはずのテスト対策によって成績が下がってしまうということも起こります。
そこでテスト対策でこれをやったら、成績が下がってしまう可能性があるという「禁じ手」を今回は3つご紹介します。
やってはいけない禁じ手1
禁じ手1 全範囲を通らずにテストを迎えてしまう
テスト対策で良くないやり方の典型が、
端から順にやっていって、全範囲を回せないまま終わるというやり方です。
ABCDEという単元が範囲である時に
ABCまで準備したら時間が間に合わずテストになってしまったという場合です。
DEについては全く手を付けないというのは、
そこは点数を取れないということになってしまうので
これは大変危険です。
ABCDE全範囲を 応用や些末な論点を除いて最低1回通り通って
2回目で詳しくやるというようなやり方をすべきです。
普段の学習でもDEをしっかりやっていないとすると
満遍なくテストの出題がされたとして
大雑把に言えば5分の3の60点が最高点ということになってしまうわけです。
これは1番避けたい禁じ手ですね。
やってはいけない禁じ手2
禁じ手2 重要でないところを先にやってしまう
テスト対策をやるときに、順に隅々まで丁寧にやっていくやり方をする生徒によく見られる話ですが
重要な所への実質的な対策ができないままテストを迎えてしまうという生徒をよく見ます。
テスト後に本人に反省を聞くと
明らかにとても重要な部分であるのに、
「そこが良くわからないままテストを迎えてしまった」というのです。
なぜそういう事になったかを聞くと
別の細かいところや重要でないところを丁寧に画一的にやっていって、重要な所も同じように通ってはいるものの再確認はしなかったと言うのです。
たとえば英語で単語や熟語を一生懸命書いて覚えていて
現在完了はどういう文法なのかをわからないまま、範囲を通過するようなやり方です。
英語がとても苦手で最低得点だけ狙う場合はともかく
普通に得点をしたいと思っているのであれば
範囲で重要な文法事項の仕組みを確認してマスターすることは必須です。
だからまず重要なこの部分をしっかり確認してから
単熟語などへ移っていくべきでしょう。
「テスト対策は重要な事から始める」というのは時間切れを防ぐための
鉄則と言ってもいいでしょう。
やってはいけない禁じ手3
禁じ手3 課題をやるのがテスト対策と勘違いをしてしまう
多くの学校ではテスト範囲を出す際に、各教科でテストまでにやっておく課題が出されます。
これが良いことか悪いことかは判断が難しいところですが
課題をやることだけが対策学習になってしまっている生徒はかなります。
もともと学校の先生が、学習状況の良くない生徒を慮って
こういう課題が出されるようになってきたわけですか、最低限の対策と言えば言えるのですが
「課題終了=対策完成」という誤解をしてしまうと
形だけ課題をやってしまっていた場合に、何ら確認と定着ができておらず
ほとんど得点が取れないような事態も起こります。
理想は【課題+課題の再確認+自分の対策】 というのが対策の基本形です。
だからこんな事態は、言うなれば最初の一歩でテストになっているようなものなのです。
課題が心配なら、まず課題を最初にやっても良いですが
最低限テスト前に課題の中身を再確認(定着)する時間を少しでも取るべきです。
サッと見るだけでも良いのです。
テスト当日に確認するのでも良いのです。
最低限再度の確認だけは必ずするようにすべきです。
これだけでも大きな差が出るはずです。
「重要なことは何か」を最初に考える
今回の3つの禁じ手を避ける方法をまとめると
時間切れを防ぐために
①偏りのない準備を
②重要な所から始めて
③最低限課題は複数回見る
ということになりますが、それを可能にするためには
「テスト対策を始める前にまず見通しを立てる」ということが重要です。
つまり「重要なことは何か」を最初に考えて学習を始めるということです。
ぜひお試しください。
今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。