【勉強の面白さ】やっていませんか!?「社会科が嫌いになる勉強法」

社会科を嫌いな生徒

 おそらく中学生にアンケートを取った時に、

嫌いな科目として多くの生徒が挙げるのが、社会科かも知れません。

 前にも何回か書いていますが、私は社会科は大好きでした。

中1の歴史の先生は、少し厳しい顔をした怖そうな先生で、生徒にそんなに人気があるようではありませんでしたが

歴史の授業は大変わかりやすく、私は非常に楽しみで毎授業食い入るような目で黒板を見て話を聞いていました。

 でも周りにいる生徒の中には、ぼーっと窓の外を見ていたり、眠たそうにしている生徒もいましたので、

私は「歴史嫌い」の人もいるのだなと、不思議に思ったのを覚えています。

 人により受け取り方は、大きく異なるものです。

社会科が嫌いになる理由

 社会科が嫌いな理由を生徒に聞くと

「面白くない」という声がほとんどです。

これは私が指導を始めた30年以上前から全く同じです。

 そして、なぜ面白くないかも想像がつきます。

社会を暗記科目としてしかとらえてない」からです。

1582年本能寺の変 明智光秀 豊臣秀吉 太閤検地 刀狩・・・

などと暗記していくことが勉強だと思い込んでいます。

 社会の学習を、このような無味乾燥の暗記としてとらえると

それはお経の暗記のようなもので、暗記大好きという人以外には苦痛でしょう。

もっとも、お経こそ背景になっている宗教上の真理を学んでの学習ですので、丸暗記でもありません・・・

スト-リーやドラマがある

 私の思っている社会科のイメージは、これと全く異なるものです。

 歴史でいえば、歴史上の出来事には全て人間のストーリーやドラマがあります。

それを知ることが歴史学習の面白さであり、意義でもあります。

歴史は、過去の出来事を暗記するためのものではありません。

そんなものは本に書いてありますし、AIが覚えていてくれます。

年号のようなものを人の頭で暗記しておいて、一体何の役に立つでしょうか?

 歴史の意義は、今後の社会や人間の動きを考えるためのヒントを知る手がかりであるということにあります。

たとえば、過去にメディアが、国民を煽りまくって戦争を止めることができなくて、

結果として、大きな被害を国民が被ることになったという歴史的な事実があるとすれば

 メディアが大々的にキャンペーンを開始して、バランスを欠いた報道を始めたら

また危険なことになるかも知れないということがわかります。

(最近どこかで見かけたような話ですが・・・)

 あるいは、ヒトラーが民主主義の下で、圧倒的多数の支持を受けて登場したという歴史的事実を学んでおけば

独裁は民主主義の中でも生じる」ということを、将来への警告として受け止めておくことができます。

 あらゆる社会における人間的な出来事が、歴史には登場してくるのです。

 豊臣秀吉が「中国大返し」を行って明智光秀を討ち。清州会議を経て

農民の出身でありながら関白となり、戦国時代を終焉させようとして刀狩をしたことなどは

心に残る一大ドラマであり、

そして、その刀狩こそが、今日本人が皆武器をもたずに平和な生活を営むことのできる遠因であることに気付くことができれば

歴史が、決して単なる知識の暗記などではないことがわかるのです。

原因は誰にある?

 ではこのような社会科の本来の姿である

「歴史事実の中から何かを学び取る」という学習の楽しさ、面白さを阻害している原因は

誰にあるのでしょうか?

 まず、それはやはり学習者本人にあると思います。

どんなにつまらなさそうに見える内容からでも

自分に積極的な姿勢があれば、それから面白い部分を取り込んでいくことができるからです。

 しかし同時に、このことに大きく影響を及ぼしているのは、学校の社会の授業やテストだと私は思います。

 歴史の授業で、そんなに受験にも出るわけではないのに

年号ばかり100も暗記するプリントを出して生徒に覚えさせたり

まだ習っていない(当然話自体を知らない)生徒に、いきなり高校で習うような知識を聞く問題プリントを出して調べてくるように宿題を出したりする教師が現にいます。

 生徒に「歴史をどうか嫌いになってください」と言っているような指導だと思います。

 お願いです。学校の社会の先生方、生徒に歴史のロマンを語ってあげてください。

生徒が歴史を好きになるかどうかは、あなたの授業にかかっているのです。

 私が小学生の頃は、まだ昭和も中頃で学校の先生も割と自由に授業をやっていたように思います。

授業の大半を歴史物語を語って終わらせてしまうような先生が何人もいました。

 現在では考えられないことですが、

 「戦艦大和の物語」だったり「楠木正成の活躍」、あるいは「乃木大将の話」など

戦後教育ではなかなか授業で取り上げられにくい話も、たくさん聞かせてもらいました。

そんな話をされたのは、おそらく戦前から教師をなさっていた方だったからではないかと今は思います。

内容は実に面白く、そういう物語が社会科に興味を持つ入り口になったことは間違いありません。

 もちろん、そんな話をしろと言っているわけではないですが、

「さあ、これを暗記しましょう」では、生徒に「社会はつまらないよ」と言っているようなものだと言っているのです。

 歴史の中にあるスケールの大きいストーリーを語ってあげて、歴史の世界へ生徒をいざなってあげるのが、社会の先生の真の仕事ではないでしょうか。

 あなたの前に座っている生徒が

将来、歴史を参考に世の中を良い方向へ導いたり

あるいは司馬遼太郎のように、人の心を打つ歴史小説を書いたりする

そんな未来が見えませんか?


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