現在完了
中3の英語の前半で出てくる文法として現在完了形というものがあります。
これについては別の記事で何回か説明をしていますが
大きく「継続用法(ずっと~している」「完了用法(~してしまった)」「経験用法(~したことがある)」などがあります。
今回はこの中の「継続用法」のキーワードであるsinceとforの見分け方について書いてみたいと思います。
since
sinseは「~から」「~以来」という意味の言葉で
たとえばsince 1963(1963年から)と言った感じで使います。
言葉の意味が「~から」ですので、sinceの後ろに来るのは何かの開始時点となる言葉になります。つまりsince+時点というのが公式です。
だから去年から何かをずっとしているなら
since last year
昨日からなら
since yesterday となります。
ただこの説明をしても実際には「時点」と言う言葉にピンとこない生徒も多いです。
「時点」という言葉が「点」とあるので
「去年は1年もあるので点じゃないのでは?」
「昨日も1日あるので点じゃないのでは?」
という疑問を抱くようです。
しかし、時点というのは、今から振り返った時にスタートになったポイントの事なので
そこに幅があっても問題はありません。
あくまで今から振り返ったときにスタート時点としてイメージできる場合にはsinceを使うということで良いのです。
この説明がここの理解においては実はかなり重要です。
sinceについては更に since+文(文法的に言えば節)の形で登場する場合があります。
since I was a child (私が子どもの頃から)のような使い方です。
これは文の形でも物事のスタートポイントを表現できるため当然の結果ですが
公式的に覚えておくといいですね。
for
forという単語は様々な所で登場します。
「~のために」という意味の場合もあれば、熟語の一部分として出てくる場合もあります。
現在完了のキーワードとして登場する場合には「~の間」という事で幅のある期間の間であることを表すものとして使われます。
したがってfor+期間というのが公式となります。
こちらの方は多くの場合幅のある期間の言葉に複数形のsが付いたりするので、見分けはしやすいです。
for three days(3日間)
for two years(2年間)などの形で使われます。
しかし for a year(1年間)のように複数形でなくても幅のある期間はありますので注意が必要です。
よく学習者が混乱するのは
たとえば2週間と2週間前からの表現の違いです。
2週間はfor two weeks
2週間前からはsince two weeks ago
sinceの場合には時点にする必要があるので
two weeks だけではつながらず、ago(前)という言葉が付加して初めてまとまった意味を表すことができるようになります。
微妙な違いが判らないまま「sが付く」「sが付かない」で判断してしまっていることも多いこのキーワードの見分けも、意味をしっかり確認して考え方を最初にマスターしておけば、混乱は起こりません。
ぜひ確認をしてみてください。
今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。