【実力アップのコツ】「間違い方」を知ること=真に理解すること

無数にある間違い

 問題を解いていく時に基本を十分に理解していると、あまり間違いがなく学習が進みます。

 順調なのでとても良いのですが、「間違い方」について知る機会はあまりありません。

 しかし私たち教師は、日常的に生徒のミスを目にします。

だから「間違い方」を無数に知っていますが、普通に学習をしているだけでは、そんな機会はあまりないと思われます。

 実際、私も教師になった最初の頃は、「えっこんなミスをするの?」「どうしてこういう間違い方があるのか」という感じで驚きました。

 自分自身は苦も無く理解を出来てきた学習内容について、さまざまな「間違い方」がされているのを見るのは、まさに「目からウロコが落ちる」ような気分でした。

教えるためにきわめて有益な情報

 こうして得られた「間違い方」の情報は、教師として指導をするにあたってはきわめて有益な情報になりました。

あらゆる「間違い方」を知っておけば、あらゆる「指導法」を準備できるからです。

 言い方を変えれば、「『間違い方』を知ることは真に理解するということ」であると思います。

 きちんと理解して、問題を解ける段階、応用問題も解ける段階よりもさらに次のステップとして「間違い方」を知っている段階があるのかも知れません。

恐れず間違えることが重要

 そうであるならば、間違いを恐れてはいけません。

よく生徒の中には、間違いを最小限にしたくて問題をたくさん解きたくなかったり、

解いたとしても、正誤の判定をできるだけ先延ばしにしようと振舞う人がいますが

そういうのは逆効果です。

「たくさん間違える」というのが「たくさんの正しい道」を早期に見つける一番の近道になります。

間違いを恐れては、学習効果は上がらないのです。

 今の学校では、内申点制度が強固に出来上がっているので、テストで悪い点を取れば取り返しがつかないように感じてしまっている生徒や保護者も多くいます。

しかし元々テストは「試す」からテスト(試験)なのです。

そこで間違えて軌道修正をして正しいやり方をマスターしていくというのが、本当は正しいテストなのです。

 そう考えると「テストの復習」はとても重要だということになります。

テスト結果には自分の「間違い方」がすべて出ているからです。

きちんと結果に向き合って自分の「間違い方」の型や癖をしっかりそこで見つめなおすことです。

そうすればいつの間にか実力というものは備わって来るのだと思います。

もちろん入試や進路を決める決め手となるテストで、「間違い方」を確認しているのでは遅すぎになりますが、普段のテストであればそれは最終判定になるものではなりません。

まして小テストであれば、そこでしっかり確認をして定期テストで結果を出せば十分挽回は可能です。

 「さあ次」「また次」と言うような進み方をするのではなく、しっかり立ち止まって自分を振り返るという事で、状況は大きく変わります。

ぜひ一度お試しください。

 今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。

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