【英語の発想】なぜa decade「10年間」は ten years と別に言葉があるの?

decade

英語を学習していると日本語と発想が違う言葉があることに気が付くときがあります。

たとえばdecade (ディケード)という言葉があります。これは10年をひとまとまりとした言葉で、a decade なら「10年間」 three decads なら「30年間」という風に使います。

a year が「1年」 three years が「3年」と言うのとイメージとしては同じになるかもしれません。

しかし日本人の感覚として、年というまとまりは意識していても、10年を1つの単位にするという発想がありません。

だから英語を学習していて、decade =「10年」と習うと「えっどういうこと?」という疑問がわくのです。

由来

 decadeは元々は古代ギリシャ語から由来した言葉のようです。「10のまとまり」を表す言葉として英語へ引き継がれてきました。

元々は年の集まりの事だけを指す言葉ではなく、いろいろな物事で10のまとまりを示す言葉だったようです。

a decade of years 「(直訳)10のまとまりの年」だけでなく a decade of week 「(直訳)10のまとまりの週」という感じで、10年間だけでなく10週間のような使われ方もしていたのだと思いますが、いつの間にか10年間に限られる使われ方をされるようになり、a decade と言えば「10年間」で通じるようになったという経緯らしいです。

元は長さや物の数を示す場合にも「10の~」という意味で通用していたことがあったとも言われています。

何で10年?

 それにしても何で10年なのでしょうか?

私たちには1年以上の長さについて一つの区切りを考えて言葉にする習慣がありません。だから何となく違和感があります。

仕事や政策などにおいては「5か年計画」はよく耳にしますが、10年ともなるとよほど先を読んでいる人でないとなかなかその未来を展望することがないように思います。

おそらく日本人よりも英語圏の人々の方が少し長い単位で物事を見る視点を持っていたということが、このdecadeという言葉が生まれた理由ではないかと推測します。

普段から「この10年で」とか「最近10年間は」と言った会話を昔からしていたということになりますから・・・

 文化の違いは面白いですね。

日本人も最低でも10年、できれば100年というスパンで物事を考えられるようになって、いずれ100年間を表す言葉とかが日本語で生まれてくるといいですね。

たとえば「やよい」は100年、「もみじ」は1000年とか・・・長い歴史のある国なのですから、そんな言葉もあってもいいと思ったりします。

今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます

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