【なぜ科学が停滞するのか】科学の進歩に本当に必要なのは「エビデンス(証拠)」より「自由なアイディア(発想)」

エビデンスがなければ事実は存在しないのか?  私は長く司法試験受験生をやっていたので、法律学という社会科学については、その意味を深く考える機会が一般の方より多くあったように思います。 社会科学は自然科学と大きく違う事は、絶対的な正解と言うものがないという点です。 たとえば自然科学において、水が100℃で沸騰するという事実は、特別な例外を除いては絶対的に真実であって実験で... (続きを読む)

【伝道師パウロ】人は変わる!「目から鱗(うろこ)が落ちる」お話

目から鱗(うろこ)が落ちる  私たちは「目から鱗が落ちたようだ」という言葉を耳にすることがあります。 その意味は割の多くの人が良く知っているかと思いますが、それまでよくわからなかったことが何かの出来事によったり視点を変えた事によって、すっきりとわかるようになる事を言います。  「この機械の操作法が良くわからないまま使っていたが、あなたの説明ですべてわかりました。目から鱗... (続きを読む)

【思考の柔軟性】日本の教育を劣化させたのは本当に先生なのか?

教育への信頼の低下  「学校へ通って先生の言う事をよく聞き一生懸命勉強して、進学をして一流企業に入るのが幸福な人生である」 そんな価値観を持っていた人が昭和の時代にはたくさんいました。 かく言う私も、そのような価値観を色濃く社会や親によって植え付けられていた一人です。 ただ自分の場合は最初から弁護士や経営者などの自分の裁量がきく仕事がしたかったので、企業という選択... (続きを読む)

【入試の作文】出題者の「書かせたい事」をピッタリ書けば満点が取れる。

入試の作文  長く受験指導をやってきていますが、作文問題ほど受験生が入試を勘違いしがちなものはありません。 「自分は作文が苦手だから」と言って最初から放棄してしまう生徒が多い反面、逆に「作文で何とか高得点を取ってやろう」という作文自慢の生徒もいたりします。 でも実際には、作文が得意な生徒もちょっとしたところで大きな減点があり、「自分は受験の作文には向いていない」なんて漠... (続きを読む)

【合否を分ける問題?!】最もポピュラーな出題方法「先入観で問題を難しいと感じさせる」

合否を分ける問題  受験直前期には色々な情報が飛び交います。 また試験後も「この問題が合否を分ける」というような事を言う予備校や塾が結構あります。 まず先にお断りしておきたいのですが、皆一律の「合否を分ける問題」が明白にあると考えるのは、明らかに間違いです。 人それぞれ得意分野苦手分野がある以上、やや難しい問題を落としたとしても、自分の得意な別の所でカバーする事も... (続きを読む)

【受験の数学】決め手はこれだけ!「1番の基本問題をすべて正解せよ」

受験で一番大事なことは何か?  受験については色々注意していかなくてはいけない事があります。 試験に出ない事をやらないという事はもちろん、インプットを合理的に行うというような事は多くの人がやっている事だと思います。 しかし「入試」という言葉が重くのしかかり、「難易度が高い試験である」という先入観がどうしても生じがちで、そのために道を誤ってしまう事も多々あります。 ... (続きを読む)

【倍は1倍?】「人一倍」「人の倍努力する」って2倍じゃないの?

人一倍  よく「人の倍努力する」とか「人一倍」というような言い方がされますが、割と多くの人がこれを聞いて一度は「あれ?」っと疑問を持った経験があるかと思います。 「倍」と言えば、普通に考えると「1倍」で「二倍と言ったら「2倍」になるという事を、私たちは知っているからです。 たとえば十進法では基礎となる数字(基数)は0~9の整数になりますが、位取りを考えると一、十、百、千... (続きを読む)

【コンフォートゾーン】「根拠のない自信」には本当は根拠がある?!

自信を持つことの難しさ  私たちは何かにチャレンジするとき、新しい事を始めるとき、そうでなくても日々の仕事や勉強で、あるいは自分の企画で、「うまくいくに決まっている」と考えるという事がなかなか難しくてできない傾向があります。  それは一つには日本人の自己肯定感の低さという民族性にあるかも知れませんが、それ以前に、非日常というものへの恐怖感というものがかなり強いということもある... (続きを読む)

【なぜ烏?】それ間違っています!「『鳥』龍茶」

文字変換に頼る日々  私たちは小学校中学校と漢字の書き取りをしたりして、漢字を「書く」ことを学んで大人になります。 しかし大人になるとパソコンで文字を打ったり、スマホで文字を打ったりするのが最近は普通になっているので、漢字を覚えていなくても、大体の字体の記憶があればひらがなを正しく漢字変換することができます。  たとえば、カエルの漢字が良くわからなくても、「かえる」と打... (続きを読む)

【読解力をつける】一番重要なのは「文章の中に入って風景を見る力」をつけること

読解力がない  特に小学生や中学校前半の生徒に多いのですが、保護者の方が「この子は読み取りが苦手で」とか「文章題で聞かれている意味が分からなくて」と言われてご相談を受けることがあります。 ちょうどそのくらいの年齢になると読解力の差が学力の差に表れやすくなるのだと思いますが、それまでは漢字や知識的なもので比べられがちであった国語力も、すこし手の込んだ質問を含む読み取り問題で試さ... (続きを読む)