【暗記のコツ】いくつ書ける?「th 」で始まる単語

横断的学習

 勉強をしていて、「ここのあたりはなかなか覚えられないなあ」と思う時があると思います。

それは大体において内容はわかるにしても印象がぼやっとしていたり、類似の概念があり過ぎたりすることが原因の事が多いように思いますが、

似たものを比較することで、意外に全体像がすっきり見えてくることもあります。

物事は対照的な相手が存在する事ではっきりすることがあるのです。

黒の中に白があると鮮明に見えます。薄い色ばかりの所に白字で何か書いてあっても、よくわかりませんが、黒い背景の中に白字があれば見事に浮き上がって見えるのです。

「対照する」ということは印象付けの面でも非常に効果があることで理にかなっていると言えるでしょう。

横断的な学習は「相互に比較対照ができる」そういう意味で重要なのだと思います。

暗記はコツがモノを言う分野

 生徒を日々指導していると、能率よく暗記が出来ていく生徒もいれば、暗記に時間がかかって、繰り返し間違えてしまっている生徒もいます。

 ではその違いは、頭の良さ悪さなのかと言えば、そうは一概に言いきれないと思います。

暗記が得意でも、思考する問題は出来ない人もいますし、暗記はどうも苦手だと言う場合も、表現力に優れていることもあります。実にさまざまです。

 ただ暗記については、ほかの分野よりも、明らかに要領の良さで何とかなる面があります。

暗記のコツをつかんでしまえば、思っているよりずっとたくさんのことを記憶することが可能です。

比較して暗記する

 暗記にはたくさんのコツがあります。

日々の指導でそれを生徒にアドバイスすることも多いのですが、初歩的なものとしては、比較して暗記するというやり方があります。

紛らわしくて似て非なるものをまとめておくやり方です。

 たとえば、中1理科で出てくる震源震央は、互いに混乱しやすい用語です。

地震の元となる岩盤の崩壊が始まった点を「震源」と言います。普通は地下のある地点になります。

これに対して「震央」は、その震源の真上にあたる地表の点を指します。

二つは似た概念で、用語的にも似ているので、多くの生徒が混乱します。

 ところが生徒によっては、「ふーんそうなのか」と言った感じで、こういう用語が出てきても、ざっと通り過ぎてしまって

テストの際に初めて「あれ震央なんてあったかな」「震源は聞いたことがあるけど」と言う感想を漏らす人もいます。

 習った時に比較して覚えておけば一回で済むことなのに、何度やっても頭にしっくり入って来ないという事態にもなりかねません。

 一度自分の頭で考えて

地震の発生ポイントで「源(みなもと)」だから震源

空から地上を見たときに地震波の同心円の「中央」に来る点だから震央

というように比較して暗記しておけば、記憶にとどまりやすいです。

同類の言葉をまとめる

 英語の単語を覚える場合には、やっているうちに似たような単語が出てきて、ほとんどの人が必ず混乱をします。

 たとえば、their(彼らの)とthere (そこで)の取り違えなどは、実に頻繁に見かけます。

そういう混乱が生じてきた場合には、良い対処方法があります。

それは、同類の言葉をすべて書き出してみるという方法です。

英語で言えば「th」で始まる言葉などを自分の知っている限り書き出してみて確認をします。

 上記の外にも、中学生であれば、they (彼らは)them( 彼らを)theirs(彼らのもの)this(これ)that (あれ)then(その時)these(これら)those(あれら)the(その)などが浮かんでくると思います。

*これらには別の意味もあります。代表的な意味を書いてあります。

不思議なもので、こうやってずらっと書いてみると、単語の整理が頭の中で自然とできてしまいます。

比較対照で特徴を覚えやすくなるのではないかと思います。

また同時に、何も見ずにやった場合には、意外にうろ覚えのものが多かったことに気づき、自分がいかに語彙力がないかについて気づくことにもなります。

 英単語の場合であれば、教科書の巻末にアルファベット順の単語一覧が普通ありますので、それを見てこういうまとめをするのも良いかと思います。

 いずれにしても、何となく通り過ぎるのではなく、自分の頭でちょっとしたまとめをすることが、暗記の効率を劇的に良くしてくれることは間違いありません。

ぜひお試しください。

今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。

 

 

 

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