【紛らわしい漢字】どう区別する?「治める/修める/納める/収める」「務める/努める/勤める」

紛らわしい漢字

 私たちは日常生活で漢字を使いますが、漢字と言うのは読み方が1つではないというのが特徴であり、またそれが漢字が苦手という人を多数生む原因になっています。

そしてさらに、きわめて紛らわしい漢字の読みと言うのはたくさんあり、国語学習においては長い期間をかけて学習していく一大学習テーマになっていると言えます。

 ただちょっとしたコツを押さえれば、本当に簡単に覚えてしまうことができます。英単語などとは異なり、漢字は形の上でも特徴が多く、また音読みと訓読みがあることで比較対照もしやすいと言えるからです。

 音読みと訓読みは区別が難しいと思っている人も多くて、これはこれで1つのテーマになりますが、逆に音と訓があることを利用できる事も多いのです。

同訓異字

 よく同音異義語という言葉は耳にする事があるかと思います。

 同じ「音」だけど意味がちがう(異義)という意味で、たとえば「参加」と「酸化」「讃歌」のように音で読むところが同じになるものです。

 これに対して、訓読みが同じで意味が違うのは「同訓異字」と呼びます。

「同訓異字」の中でも、定番中の定番のものが二つあります。

おさめる

まず1つ目は「おさめる」です。

「おさめる」の漢字の区別は、小学校のテストから高校入試まで、超頻出です。

こんなに繰り返し出るのに、間違えるのは大変惜しいので、ぜひ覚えておいてほしいものです。

国を治める

学業を修める

税金を納める

成功を収める

のような使い分けになります。

政治的におさめるという場合は「治」になります。

政治の治」で覚えておくと良いでしょう。

学業や学問などをしっかり行って完了するような場合には「修」です。

修学旅行の修」で覚えると良いです。

学業を修めて卒業前に旅行するということですからね。

税については「治」めるです。

納税」で覚えられます。

成果をあげたり、収納する場合は「収」です。

収益」「収納」で覚えると簡単です。

 お気づきかと思いますが、訓読みの比較でも

逆に音読みする熟語で覚えるというのが一番覚えやすいと言えます。

つとめる

2つ目は「つとめる」です。

「つとめる」も「おさめる」と同様に非常に多く出題される同訓異字です。

委員長を務める

意見をまとめるように努める

会社に勤める

これについても熟語で考えて覚えると、覚えやすいと思います。

それが「任務」なら「務める」

努力」することなら「努める」

勤務」するなら「勤める」

こんな感じで区別ができてしまいます。

 こんな風にちょっとした工夫で覚えやすくなります。

ぜひお試しください。

今後も皆さまのお役に立つ情報をアップしていきます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA