【学校休校で手薄な単元】受け身の決め手はbe動詞

受動態の学習

 中学英語で受動態の学習をします。受け身とも言いますが

主体となる主語が変わった場合にどう表現するかを学ぶ単元です。

 *以前教師向けの記事で受動態について少し書いています。興味のある方はお読みください。http://wizzseiun.com/2019/12/03/for-understanding/

 以前は中3の単元と決まっていましたが、教科書の改訂に伴い2年でも学習する単元になってきています。

ちょうど学校休校の時期に習うタイミングであった学校も多かったと思います。

 受動態(受け身)については、主語が入れ替わるので混乱をする生徒が多い単元です。

上記の記事にも書きましたが、まず日本語で受動態をしっかり理解できるということが重要です。

日本語は主語をはっきり言わない言語

 古典の学習などをしていると良くわかりますが、誰が何を言っているのかが分かりにくい文章があります。

これは日本語というものがもともと主語をはっきりさせない傾向のある言語だからだと思います。

 現代国語でも、小中で習う主語と述語の学習では、必ず主語のない文が出てきます。

たとえばこんな感じです。

あの猫が(主語)、魚を(修飾語)食べてしまった(述語)

というのがオーソドックスな形ですが、

昨日(修飾語)、山に(修飾語)行ったんだよ(述語)

というような主語のない(主語を言わない)文の出題がされます。

上記の二番目の文には、「ぼくは」という主語が隠れていますが、

わたしたちはこの文を読むだけで「その主語を前提として言っているのだな」ということがわかります。

 ところが英語などでは、主語ははっきりと明示されています。

たとえば 

I run . (ぼくは走る)

というように、短い文でも主語があります。

もしこれを省略して

Run.

とすれば

これは命令文になってしまって「走れ」という全く違った意味の文になってしまいます。

 一説によると日本は島国で意思疎通がしやすかったため主語を言わなくても分かり合える素地があったのに対して

大陸の国々では主語をはっきりさせないで曖昧なことを言っていると誤解されて大変な目にあってしまうので、このような違いができたそうですが、

こういう面で英語と日本語には大きな違いがある気がします。

受動態が苦手になる理由

 おそらく受動態で混乱が生じる大きな理由はここにあるように思います。

「多くの人々が彼を愛している」という和文を

「彼は多くの人々によって愛されている」という和文の受動態に変えることがそもそも生徒にはなかなかできません。

「彼は多くの人々が愛している人だ」とか

「彼を多くの人々が愛している」とかいう間違いが続出します。

 これは私たちが普段主語というものをはっきり言わない会話をしていて、主語がぼんやりとしたイメージになってしまっていることと無関係ではないと思います。

 だから受動態の学習では、まず和文でしっかり主語というもののイメージをつかみ直す必要があります。

更に時制が追い打ちをかける

 受動態で混乱するのは主語が変わると言う点だけではありません。

もっとも混乱が起きるのは「時制」です。

受動態の時制はbe動詞の変化によって示されます。

例を挙げて説明します。

He uses the pen . 「彼はそのペンを使います」

を受動態にすると

The pen is used by him. 「そのペンは彼によって使われます」

となります。これが基本形です。

 これを過去の時制の文にすると

He used the pen . 「彼はそのペンを使いました」

The pen was used by him. 「そのペンは彼によって使われました」

となります。

 お気づきでしょうか。

受動態の過去形はbe動詞の部分を isからwasという過去形に変えることで表すことができるのです。

 その際に普通の文(能動態)では「used」が過去を表しているので、受動態にも「used」がある以上、それで過去になっているような気がしてしまいます。

それで実際には

「was 」を使わず「is 」のままにしてしまう解答が多くみられるのです。

受動態の文では「used」は過去形ではなく過去分詞なのですが、そのあたりの知識が曖昧になっているのも間違いの生じやすい理由の一つとなっています。

 どんな単元でもそうですが、

何となくさらっと流す学習では、正確な理解はなかなかできません。

受動態の文法の仕組みについては、参考書を見ればいくらでも出ています。

もう一度よく読み直すのもいいですね。

 その際には、上記の繰り返しになりますが

(1)和文で受動態に直せるかどうかを確認すること

(2)be動詞で過去形かどうかが変わってくること

この二つをよく意識して学習すると良いと思います。

特に(2)については本当にミスが多いので非常に重要なポイントです。

今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。


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