【学習の合理性】「長時間勉強すること=成功する」ではありません。

学習時間について

受験のシーズンが近づいてくると

学校の先生も、塾の先生も口をそろえて

「学習時間を増やしなさい」というアドバイスをします。

学習量が標準に達していない生徒については、

このアドバイスは有益です。

 学習の質云々を問う以前に、学習の絶対量が不足していれば成績を上げることはさすがに無理だからです。

 でも、一律に学習時間や机に向かっている時間を非常に重視する教師がいることについては、少し疑問を持っています。

「勉強量」を至上課題とする考え方には、多くの弊害があるからです。

勉強の過程を競うな

まず勉強時間の長さなどの「勉強量」を一番大切なものとして

とにかく「朝も夜も勉強」というようなことを言いだすと

勉強時間の長さを競うようになってしまうことがあります。

 でも、朝学校で

「昨日オレ3時までやった」

「私は2時でダウンしちゃったよ」

と言っている生徒たちの隣に座っている生徒が

いつも通り9時に寝ていて

彼らよりずっと良い得点を取っていたりします。

 普段から計画的に効率よくやっているので、直前の対策時間など問題ではないという生徒もいるのです。

 勉強は仕事と同じで「結果」で問われるものだと思います。

学校教育では積極評価が取り入れられて

「できなくても努力をする姿勢が素晴らしい」などということを言っていますが

では100点満点で30点を取ってしまっても、

生徒の努力している姿勢が良かったら、

80点の生徒に優先して志望校に合格させてくれるのかという話になります。

「結果」をいかに効率よく出すかということも

実は生徒の努力なのですが、

そういう目に見えない努力を、現在の学校現場ではあまり評価をしてもらえない気がします。

 やり方を工夫して

1時間で予定の内容をしっかり定着できるのならば

3時間一生懸命努力しても定着できなかったというよりも

その方が良いに決まっています。

努力の過程だけを評価することの弊害

努力の過程にのみ重きを置いて評価をすることには

弊害もあります。

途中経過を評価されるということで

無駄なことを無駄だと感じなくなってしまう恐れがあるのです。

 たとえば

「夏の間に後れを取り戻すぞ」と言って

毎日8時間学習をしようとしたとします。

時間がたくさんあるので

まず「じゃあ単語でも覚えようか」

と言って新しいノートを買ってきて

ノートに順に覚えている単語もそうでない単語も順に書いていったりします。

そして時間をたっぷりかけて1冊ノートを完成させます。

でも実際は半分も頭に入っていません。

 これは時間が有り余っているため、学習の効率化ということを怠ってしまうことによって起こる事態です。

このような様子は毎年よく見かけるので、生徒には注意をすることがあります。

 「できるようになる」という結果から意識が離れてしまうのは危険です。

でもこの例で言えば、このノートを自主勉強の証として学校に提出すれば

「努力A」という評価が付くのでしょう。

でもその努力は果たして結果につながる努力だったのでしょうか。

私には時間の浪費にしか思えません。

 受験生は、時間を効率よく使うという学習法の根幹となる意識をもっと持つべきであり、

そのためにも、努力については

「過程ではなくその結果を問題にする」べきであると思います。

「できるようになっているかどうか」で判断する

 だから、学習の計画についても

学習時間ベースで考えるより

「できるようになっているかどうか」をベースに考えると良いと思います。

たとえば

少し極端な例ですが、学習の効率を上げることのできる学習プランをご紹介します。

今日の学習プランとして

①英単語を30個正しく書けるようにする。

②方程式の問題でミスの割合を20問あたり5%以下(1問以下)にする。

③理科の実験の説明を5つ完璧にできるようにする。  以上をノルマとする。

「ノルマができるまで学習する」

というように学習計画を立てます。そして①②③ができるまで学習をします。

5時間かかってもできなければできるまで続けます。

逆に30分でできればその時点で今日の学習は終わりにします。

 荒療治のようですが、こういうやり方をすると

無駄のない学習というものがわかってきます。

だらだらと受動的に学習をするよりも、目的意識を持って取り組むことを知ることができます。

勉強は、「時間を過ごす」ことが目的ではないのですから。

「長時間勉強すること=成功する」ではない

考えても見てください。

「長時間勉強すること=成功する」ということであれば

一番勉強時間の長い生徒が1番になるはずですが

そうではありませんね。

 むしろ長時間勉強しているのに

その努力が報われないと言う例は枚挙に暇がありません。

また、私の実感で言うと

非常にできる生徒は、そんなに長時間勉強をしていない気がします。

これは根本のところで誤解をしているのです。

 勉強で大切なのは

「時間をたくさん投入すること」ではなく

「結果を効率よく出す」ことです。

まず「どうしたら最短の時間で結果を出せるのか」

これをじっくり考えてください。

それこそが成績向上のカギを握っています。

 安易に「長時間やればできるようになる」などと考えて

見切り発車をしないことが大切です。

そういうスタートでもうまく行くこともありますが

貴重な時間を失い、かつ結果も出ないということもあり得ます。

 時間は有限です。

無駄に使わず、生かした使い方をしたいものですね。

今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。


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