【受験対策・保護者懇談を受けて】バイアスのかからない「正しい情報」とは?

学校の先生の有している情報

 受験に向けての学校での懇談が行われる時期を迎えていますが

中3の受験生の保護者の方が

懇談でショックを受けて志望校を変更したり

受験へ向けてのプランを大きく変えたりするのは、この時期です。

 学校の先生に

「このままでは危ないですね」

「この高校へ行くのならこの点数を次回のテストで取らないと厳しいです」

「やはりいつも〇〇番以内にいないとね」

というようなことを言われたりして

動揺してこれまでと違った対応を始めようとすることが多いです。

実際に危険がある場合はそれもありかと思いますが

実はそうでもなく受験へ向けて心配はない場合も多いです。

 今の学校の先生は、受験についての情報を全般的に把握できているわけでありません。

だから情報が100%正しいとは思わない方が賢明かも知れません。

今回は情報の受け取り方ということについてお伝えしたいと思います。

 もうずっと昔になりますが

私が子どもだった頃には

塾ではなく中学校において県の統一の業者模試を受験することができ

それによって学校の先生は、地域の中でその生徒がどれくらいの位置にあるのかを的確に把握することができました。

 しかし1993年の文部事務次官通知により、中学校内での業者テストが禁止となりました。

このため学内の生徒の実力や学内偏差値は比較できても、

受験者がいる全県においてその中学校の生徒がどの位置にいるかというデータを中学校では収集できなくなりました。

 業者と学校の癒着などの問題が背景にあったようですが、

困った施策が行われたものだと、これを知った時かなり驚きました。

学校の先生は、内申点と学内テストだけで進路指導をしろといわれたようなものですので・・・

同時にこれは進路指導を受ける生徒や保護者にとっても大変なデメリットになりました。

 その後学校は進路指導に苦慮するようになり、県によっては統一の公的テストを実施したりしていますが

業者テストのような徹底した形にまではどうしてもできないため

現在でも先生たちは、情報不足を学内での情報蓄積などによって補っている状態だと思われます。

今は個人情報の問題もあるので学校間で情報を共有することもできません。

 私自身も相談を受けた経験がありますが、学校の先生が進路相談の判断で困って、

塾で受けている模試の結果を学校に持ってくるように保護者や生徒に指示するようなことさえあるのです。

情報を冷静に判断すること

 昨今の新型ウイルス問題でもそうですが

情報というものは

それを説明の際にいかようにも利用することができます。

切り取り方次第、解釈次第というところがあります。

 たとえば

A校で難関高校に合格した生徒が5人いたとします。

その生徒の内申(評定)がいずれも45点中40点以上だったとして、合格した生徒が全員10番以内を3年間のうち半分以上取っていた場合

「A校に合格するには、10番以内を取っていないと無理」

「内申点は40は必要」

という情報を持つことになりますが、

これは正しい合格ラインを示す情報でしょうか。

 A校の定員が200人だったとして

この中学校のこの5人がトップ5人だったという可能性もありますね。

実際は内申が37で合格、10位以内に一度も入ったことがなくても楽々合格というようなこともあり得ます。

 模試のデータを詳細に保有できていないということは

このように切り取られた情報しか入手できない状態を指しています。

かつ、切り取られた情報から説明者がする推論は

どうしても受験ということから

安全志向の高いものになってしまうということが言えます。

実際にも

「学校の先生の言ったラインより内申が2~3低いラインで十分合格する」

ということが結構見られるのは

こういう現在の状況が背景にあるものと思います。

 だから模試を受験されている方は

模試の結果をよく見て

進路の判断をするべきだと思います。

塾に通っておらず模試を受けてない方がいれば

受験までに必ず複数回模試を受けられることをお勧めします。

イメージに左右されない

学校の先生は

成績を出す側の人間なので

保護者の方が

進路についてのアドバイスを受けると

私たち塾からのアドバイスに比べて

過剰に動揺されたり、「その情報は絶対だ」と思ってしまうのは無理からぬところがあります。

 ずっと模試の合格ラインに達している生徒が

学校の先生の「難しいかも」というような一言で

志望校を簡単に変えてしまう事例が

毎年のようにありますが

これはそういう保護者や生徒の心理に基づくものだと思います。

 しかし客観的なデータというのは

正しいものです。

過去に相当数の模試会社の模試を塾で採用して

実施運用してきましたが

どの模試についても

合否ラインの判定で

若干の甘さや辛さはあるにしても

結果はやはり模試で出されたような形で出ていると私は感じています。

 受験の際のメンタル面の問題やアウトプット時の混乱など別段の要素を除けば、ほぼ正確です。

これに対して

学校の先生から保護者の方に説明されるデータは

「合格が難しい」

「変更した方がよい」

という安全志向のバイアスが強くかかっているのが、わりと一般的のような気がしています。

誤解されないようにしていただきたいのですが

学校の先生が駄目と言っているのではなく

情報の獲得という点で

「先生は生徒のために安全策を勧める」という事を知り

それを前提として1つの意見として

学校の先生の進路指導を受けるのが良いと言うことです。

 繰り返しお伝えしているように

学校の先生の一言で

進路を簡単に変えたり

これまでの学習のやり方が間違っていると慌てて

方針を大転換してしまう前に

まずセカンドオピニオンを

塾や家庭教師、ネットなどで得るようにしましょう。

 情報はそれを得る側が

しっかりとしたリテラシーを持っていないと

人生を振りまわされることになることさえあります。

だから、もう一度よく検討をされることをお勧めします。

今後も皆さんのお役にたつ情報をアップしていきます。


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