【情報リテラシー】サイバー詐欺を見抜く方法とは

ネット上の詐欺(サイバー詐欺)が横行している

 最近不景気のせいか、あるいは新型ウイルス問題や増税で人々の気持ちが動揺している隙をつこうとしているのか

ネット上の詐欺、いわゆるサイバー詐欺を以前より頻繁に目にするようになりました。

そのやり方はとても巧妙になってきているので

簡単に騙されてしまう危険がかなりある気がします。

 今回は詐欺を見抜くコツについてお伝えします。

*以前アマゾンを語る詐欺メールと、SNS上の国際ロマンス詐欺について記事をアップしました。こちらもご参照ください。https://wizzseiun.com/2020/08/08/literacy/

不安を煽る文面

 感覚的に多いと感じるのは

「不正アクセスがありました」

「ウィルスが検知されました」

といったような緊急の危険を煽る文面のメールです。

慌ててしまってクリックをすると

偽サイトに飛ばされ、個人情報を打ち込んでしまうような仕組みになっています。

 初見だとどうしても慌ててしまいます。

また「自分はネットに詳しくない」と思っている人ほど

「きっと何か危険があってそれを検知してくれたんだ。よかった」

と簡単に信じてしまいがちです。

しかし、メールのリンクから飛んで個人情報をいきなり打たなくてはいけないようなものは、大半が危険だと知らなくてはいけません。

正規のサイトから手順に従って進む場合には、個人情報を登録することはありますが、このようにメールからダイレクトに飛ぶ場合には注意が必要です。

 対処法は色々ありますが

一番簡単な方法としては、こういうメール情報が本当かどうか怪しい場合には

その送信元に関してアプリを設定していれば、アプリから入って確認すれば、本当にそのような状況があるかどうかがわかります。

メールで「アカウントを一旦停止してあります」というメールが来たのに

アプリを普通に使用できるなら、確実に詐欺メールだということになりますね。

 ただ、その前段階で「怪しい」ということには気づかなくてはいけません。

そのための一番重要事項は

「個人情報を打ち込むのは正規のサイトから」という意識を持つということです。

「人に聞く」のではなく、「ネットに聞く」

 年配の方でネットに詳しくない場合(そもそもメールを取り扱うことがないほどの場合は詐欺メールもあまり関係ないですが、メールのやり取りがある程度の方の場合)

「変なメールが来た」と言って周りの人に聞くと言うことがよくあるようです。

昔ならそれは一般常識による判断もできるため

良い対処法だったと思いますが

今は違います。

 詐欺を行う人たちは日進月歩で新しい詐欺方法を編み出しています。

普通の判断では、なかなか詐欺なのかどうかの危険性が分からない場合が多くなっています。

「まあ、大丈夫じゃない」という判断は、危険を生む場合も多いと思います。

 対処として最も良い方法は、ネット検索です。

たとえば

「あなたのアカウントがロックされました」という怪しいメールが来たら

その文面を検索ワードに入力して

「詐欺 あなたのアカウントがロックされました メール」などと検索をしてみてください。

大量の詐欺に関する情報が得られます。

 ただ、最新の詐欺の場合あまりヒットしないことがあります。

すでに記事にしましたが、「国際ロマンス詐欺」について

インスタグラムで何回か怪しい(しかし直接危害のありそうな文面ではない)ダイレクトメールが届いた時

検索エンジンで検索をしてみましたが

私と同様に「怪しい」と思っている人の書き込みは複数あるものの

「詐欺」かどうかまではわかりませんでした。

しかし検索ワードを 送られてきた英語の文面そのままでいくつか入力をしてみた所

「国際ロマンス詐欺」という記事が1件ヒットしたのです。

*「国際ロマンス詐欺」とは米軍や国連軍の軍人や軍医を名乗る男性または女性が、花や自然などがアップされているありふれたインスタグラムやフェイスブックのページを使って、英文のダイレクトメールを頻繁に送って来て、個人情報を聞き出し親密になり金員をだまし取るという詐欺です。

単なるフォロワーとして交流していても、頻繁に英文で出身地・職業・年齢を尋問のように聞いてくるので、割とぎこちなく怪しいというのは早期にわかります。

このような場合もあるので

「検索でヒットしない場合=安心」ではないので、そこはご注意ください。

そこで判断が付かない場合は

各種サイバー犯罪に対する公式のサイトがありますので、そちらで確認をするのがよいかと思います。

 *警視庁インターネット利用詐欺サイト はこちらhttps://www.keishicho.metro.tokyo.jp/smph/sodan/nettrouble/jirei_other/internet_scam.html

ネットは世界中つながっているということを意識する

 ネットの世界は大変便利なことがたくさんありますが

国内だけでなく国境を越えてネットがつながっているということを意識することが大変重要です。

凶悪犯や粗暴犯の検挙率が高く、犯罪自体も海外より少ない日本では

「悪意のある行動はそんなにないはず」という前提で暮らしている人が多いのですが

水面下のインターネット上の犯罪は

突然自宅にいる個人に襲い掛かって来る恐ろしさがあります。

日本人の5人に1人がサイバー犯罪の被害にあっているというデータもあるようで

このタイプの犯罪の被害は、日本でも海外と同様頻繁に起こっているということがうかがわれます。

 だから意識を大きく変える必要があります。

日ごろ使っているものだからということで

「大丈夫だろう」と思って

リンクを踏むというのは本当に危険です。

安全のためのヒント

 上記の他、下記のような点も注意ポイントです。

URLが似ていても信用しないこと

サイトのURLを巧妙に真似ている場合が非常に多いので注意が必要です。

ドメインが正しいかを必ず確認する

最近インスタグラムで

「ログインに関してお困りのようでしたのでご案内しております。」というメールが来てアカウントを乗っ取られるという話を聞きますが

この場合には送られてくるメールの@以下のドメインが

正しい @mail.instagram.com とは違うものになっているようです。

ネット上で見かけた不正例としては

@helpinstagramsupport.com というようなものがありました。

 実は青雲学院のインスタグラムにも

同じメールが来たのですが

学院に来たのは正規のドメインからのものでした。

しかしログインに支障は出ていないので、これも逆におかしいなと思って

ログイン場所の履歴を検査したら、怪しい場所があったので

即座にパスワード・二段階認証の内容などを一新しました。

 現に不正アクセスがあった可能性があったわけです。

いずれにしてもドメインが正規のものかどうかを確認することは絶対に必要です。

ドメインが正規のものでなければ直ちに詐欺とわかります。

正規のドメインについてはネットで検索すればすぐわかります。

ドメインが正規でもまだ安心できない

 ところが先日記事にしたように、正規のドメインに見えるものが詐欺に使われる事例が出てきているようです。

アマゾンを語る偽メールは

iphone だと

差出人が「Amazon.co.jp」と表示されるのですが

差出人をクリックして現れる詳細のアドレスは

「account-update@amazon.co.jp」などどなっていて

不正のアドレスだと思われます。

偽装が巧妙になってきているようです。

アマゾンを語る偽メールは2020年8月の現在

相当数のものが多くの方に大量に送られているという情報があります。

私の所(複数のアドレスへですが)へも1日5通くらい来ます。

迷惑メールの適用をしても

次々に新しい発信元で送信してくるため

大変迷惑な状態になっています。

 このように日々詐欺の手口も進歩しているので、

何か怪しいことがあった時には

まめに検索をして

新しい情報を必ずネットで取得していくことをお勧めします。

今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。

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