【受験の面接のコツ】試験官は何を見ているのか

面接試験は何のため

 世に面接試験というものは数多くあります。

受験の面接試験、就職の面接試験が代表的なものですが

たとえば受験の面接といっても

「人物を見るための面接試験」

「学科の内容を検査する面接試験」

というようにその目的も様々です。

そして一番ポピュラーな「人物を見る受験面接」も

 一般の受験、推薦受験ではその趣旨も異なります。

 重要なのは、それぞれの面接試験が「何のために行われるのか」

まずそれをしっかり見極めることです。

落とすための面接か、確認のための面接か

 公立高校受験の面接試験は、もちろん学校にもよりますが

大学入試や中学入試に比べると、比較的倍率が低めの場合も多いため

 筆記とは別に、面接でたくさんの生徒の中から

「特別に誰かを選抜する」というような目的の場合は少ないと思います。

 どちらかと言うと

一般入試の場合には、筆記試験で合否がほとんど決まり、

面接試験では「筆記で合格点を取った場合に、その生徒を合格させて大丈夫か」という意味の確認をするというような流れの場合が多いかと思います。

 これに対して推薦入試(指定校推薦的な場合を除く)の場合には、

「特別に一般試験とは別に来てほしい人材を選ぶ」というような意味合いの場合が多くなります。

目的に合わせた対策

 このように面接試験の目的がはっきりしてくれば

当然それに合わせて、対策する方向性も違ってきます。

「人物を念のために確認する」というような、一般入試型の面接試験では

言い方が良くないかもしれませんが、

「目立たないこと」が重要になります。

「この生徒は、とんでもなく失礼だな」

「個性的だけど、わが校に来てもらって大丈夫かな」

というような疑問が浮かぶような事態にならないようにする注意が必要なのです。

 ただ、逆に言うと

定型的な面接試験対策をすればいいことになります。

オーソドックスに

「志望動機」から始まり「長所や短所」「時事問題への関心」「自分の学校生活に関する情報」などある程度決まったポイントを準備していけば、

面接で落とされてしまうことは少ないでしょう。

 反対に「特別に選ばれる必要のある面接」の場合には

「自己アピール」で差をつけることが、重要になります。

そして他の生徒と差をつけるためには、

「受験校がどのような人物を求めているか」というラインに沿って、準備をしていかねばなりません。

 仮に新設の高校で、

「国際的な感覚を持つ生徒を育成したい」

と言う方針を打ち出している高校の受験だったとして

 そんな高校の受験に際して、自己アピールで

「野球部で毎日練習を頑張ってきた成果」のみを語るのでは、

やや準備の方向性をつかみきれていないと言えるでしょう。

 もちろん、野球のことを語るのは悪くないのですが、

 たとえば「メジャーリーグで活躍している選手のように、世界に羽ばたけるようになりたい。そのためのこんな努力をしてきた」とか

「日本流の野球とアメリカのベースボールの違いを、自分の体験や成果とリンクさせてアピールする」といった一工夫があれば、

差をつけることが出来るかも知れません。

 このように面接試験の目的、

つまり「試験が何を要求して、試験官が何を見ているか」

という事を、よく考えて面接対策をすることが大切です。

礼儀作法や言葉遣いは二次的なもの

 面接試験と言うと

とにかく「言葉遣い」「お辞儀の仕方」「部屋への出入り」「ノックの回数」「視線を合わせるテクニック」等々

形式的なことが気になる人が、ほとんどです。

 もちろん最低限の礼儀作法や言葉遣いは、マスターしなくてはいけませんが

何も面接で「小笠原流」の行儀作法のテストをするのではありません。

試験官はごく普通の人(ほとんどは先生、あるいは普通の会社員)です。

そういう形式面のみを見て面接の合否を決めるとは、とても思えません。

 それこそ形式面は、

「あまりにひどかったら、マイナス考慮する」といったところではないかと思います。

 考えて見てください。あなたが仮に会社の人事担当だとして

「たどたどしく上手く話せないが」

「強い熱意が感じられ」「自社の業務についてピッタリの能力を備えている」人物と

「とても流ちょうに話せて」「営業スマイルもさわやかで」あるものの

「自社にはそんなに興味があるように感じられない」

「たくさん受験する中の一社としか考えてなさそうな」人物のどちらをあなたは合格させますか。

 すぐわかりますよね。

面接で試験官が見ようとしているのは

「どんな人物であるか」ということそのものなのです。

 礼儀作法や言葉遣い、さらに話し上手かどうかと言ったことは、本当に二次的なことです。

面接試験の準備をするときに

そういう形式面にだけ目を向けると

大きな失敗をしてしまうことがあるので注意が必要です。

 私は経営者として、塾の講師を採用するための面接を20年近くやっていますが

面接では

「あまりにしゃべりが上手な人」は、実は最初の印象が良くありません。

偏見かもしれませんが

営業トーク的な話上手、面接上手の人を見ると

「この人は本当に生徒のことを考えてくれるだろうか」と言う気になってしまうからです。

もちろん、その後色々な質疑で真にどういう人物かはわかって行き

営業トークが上手く、かつ生徒のために熱心な先生も、もちろんいるのですが、

最初の印象では、そんなイメージになってしまうものです。

だから上手くしゃべり過ぎるのも、必ずしもプラスにならないこともあります。

 極端な話

「試験官の前で転んでも」

「お辞儀を忘れて帰っても」

「途中で敬語を使えなくて、普段の言葉が出てしまっても」

そんな事では普通、面接試験では落ちません。

 でも

受験校や受験する会社に興味がないことが見抜かれたり

「こんな学校滑り止めだしな」とか

「こんな会社できれば受けたくなかったのに」

と言うような気分で面接に臨めば

どこかで見透かされて、不合格の可能性は高くなるかも知れません。

 筆記試験と違って

面接では「人」が受験者を見ます。

「人」の目は私たちが想像している以上に鋭いこともあるのです。

精神論のようになりますが

その意味では、試験に向かう「心構え」もまた重要です。

それは「どうしてもこの学校(会社)に通いたいという熱意をしっかり持って試験に臨む」ということです。

 今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。

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