【物事の見方】裸足の国でくつは売れるのか?

裸足の国へ行ったセールスマン

 ずいぶん有名な話ですが、こんな話があります。

靴をはく習慣がなくて裸足で生活をしている国に

二人の靴のセールスマンが訪れます。

一人のセールスマンは

皆が裸足で暮らしているのを見てびっくりします。

そしてすぐ本国に

「だめです。この国では靴は売れないと思います」

「靴をはく習慣がないようです」

と連絡を入れます。

だれも靴をはいてないのでニーズがないと思ったのです。

 ところがもう一人のセールスマンは別の発想をしました。

彼は本国に

「すばらしい市場を見つけました。たくさん売れると思います」

「誰もまだ靴をはいていません」

と連絡をするのです。

 競合する他社がまだ来ていない以上

独占的に靴を売ることが可能だと思ったのです。

見えている世界の違い

 この話は、人の発想の違いについて

大変興味深い真実を私たちに提示しています。

それは

「人はそれぞれ同じ事実を見ても、全く違う世界を感じ取る」

ということです。

「見ている世界が違う」と言ってもいいかも知れません。

客観的に同じ事実というものは幻想で

実はそんなものはなく

主観の中にだけ、物事は存在するのかも知れません。

どんな世界を見たいのか

 この話は、よく楽天的な考え方と悲観的な考え方の比較や

ポジティブシンキングの例として取り上げられることが多いのですが

私は、世界観というものが人それぞれ本当に違うことの例として

わかり易い話だと思っています。

 簡単に言えば

「何を見たいのか」によって

「実際に見ているものが変わる」ということです。

 こんなことを言うとオカルトめいて

「あの世」の話のように受け取られるかも知れませんが

実際に、私たちが「そう見たい」と思って

「そのように見える」という事はたくさんあります。

世の中のものはすべて「そう思うからそう見えるだけ」

 たとえば初日の出。

普通の人たちにとって

1月1日の朝に昇る太陽は

新しい1年をかざり、今年一年良いことが起こるであろうという期待と憧れに満ちた光を放つように感じます。

ところが、そういう感覚を持たないで考えて見れば

毎日繰り返される日の出のうちの1つに過ぎません。

 あきらかに私たちは

事実に自分自身で「色」をつけているといえるでしょう。

もちろん、そんな味気ない見方なんてつまらないので

私は期待と憧れの方を選びますが・・・。

 そして、たとえばお金。

お金(紙幣)と言うのは文字通り「紙」です。

特殊のインクで特別な技術を使って印刷がされている「紙」であるに過ぎません。

ところが世界中の国家や人々が、

これを「価値と交換することができるもの」と決めて

皆がそれを確信しているから

「価値のあるもの」と信じて取引が成立するのです。

世界のほとんどの人が

これを「ただの紙」と信じて「価値とは交換できない」と思ったその瞬間に

お金は本当に「ただの紙」になります。

 「金(きん)ならば違うのに」と言う人もいますが

それも誤りです。

「金が価値が高い」と思い込んでいるのは

世の中の人が

「あの金色に輝くもの」が「素敵で皆欲しがる価値の高いものである」

と信じているために価値が高いものとして存在を続けているのです。

たとえば猫にとっては

「ただのじゃまな置物」にしか過ぎません。

 人々がみんな「そう思うからそう見える」

世にある価値のあるものは、すべてそういう仕組みで価値をつけられているのです。

楽しく生きる方法

 こういうことを考えて見ると

ふと、重要な真実に思い至ります。

それは、もしあなたが楽しく生きたいと思ったら

「楽しいと思って物事を見れば良い」ということです。

朝起きて、窓から陽の光が射しているのを見て

「まぶしいな」と思う人

「ああ、もう朝か学校行きたくないな」と思う人

「今日もいい日になるといいな」と思う人

「うわぁ、こんな素敵な光が射していて最高じゃないか」と思う人

人の受け取り方はたくさんあります。

あなたは、どんな受け取り方をすれば

自分が楽しい一日を送れると思いますか?

人はよく、「ほかの人も自分とだいたい同じような事を感じている」と思いがちですが

実際にはその局面局面で感じていることは、かなりというか相当違います。

 試しに、今度何か(たとえば夕陽とか)を見た時にそれについて、近くにいる人が、自分と同じ感想をもっているかどうか確かめて見るといいです。

結構びっくりするほど違うことがあります。

1つの出来事でも、こんなに受け取り方が違うのですから

出来事が重なっていけば

受け取り方の組合せは無限に増えていきます。

自然、人が見ている世界は

一人一人全く違う世界だという結論になります。

 裸足の国でどう感じるかなんて違っていて当然なのです。

そうであれば

自分が描きたい素晴らしい世界を

世の中の事実の中に見いだせれば

それに越したことはないでしょう。

 簡単に言えば「楽天的に暮らす」ということですが

その秘訣は、このように「物事の見方」を変えるということで

意外に簡単に出来ることなのです。

今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。

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