何回やっても間違える時
勉強を進めていて
「何回やってもよくわからない」
「いつも間違える」
というようなことがあります。
「私には難し過ぎる」とか
「やっても無理かな」と思えてしまう瞬間です。
でも、本当にそうでしょうか。
学習で混乱している生徒が、初めて塾に来て
いくつかの重要なコツをアドバイスすると
見違えるように出来始めることがあります。
複数の問題について、どれもなかなかわからないという状況が頻発する現象は、
自分の学習と、それらの問題が要求している水準が合っていない場合に生じます。
簡単に言うと
「レベルを勘違いしている」という場合です。
問題には要求水準がある
小学校の算数で出題される問題と、中学校の数学で出題される問題、高校の数学の問題とでは
レベルの差があるのは当然ですが
その要求水準に自分の想定しているレベルが合っていないと
「まあ、これくらいかな」とか
「こんなに精密にやらなくてもいいだろう」という軽視が生じて
すべて間違いだらけというような事態も起こり得ます。
「高を括っている」といると、難易度に関わらず必ず正答率は下がります。
まずは、相手がどんな要求水準で来ているのかをしっかり知ることが重要です。
一生懸命やっているのに、半分も正解出来ない状態がある程度の期間続けば
それは、やはり水準を見誤っていると言って良いのではないかと思います。
現在仮に5の精密度でやっているとしたら、倍の10の精密度でやることを考えるべきです。
合わないドライバー
ねじを回す時に、小さなねじに対して大きなドライバーでいくら回しても
一向にねじは回りませんが、小さなドライバーで回せば対応ができます。
学習もこれと同じで
要求される精密度がどんどん上がっているのに
それまでと同じ感覚で大雑把にやっていれば、当然対応しきれない部分がでてくるのです。
例えば、連立方程式の計算がいつまでたっても正確にできないという生徒が結構いますが
1つの方程式の計算で、10問中5回正解が出る程度の学習をしてきた場合に、
その生徒が2つの方程式で正解をともに出せる確率は
2分の1×2分の1で4分の1、つまり25%になります。
さらに連立の場合には、お互いの加減などの措置がさらにありますので、この正答率まで加味すると
おそらく8分の1の12.5%位になってしまうでしょう。
単純に言えばそういうことなのですが
ミスが出ても、それをいつまでも抜本的な対策なしに繰り返していくため
一生懸命やっているつもりでも
10問解いて1問か2問しか正解が出ません。
こういう場合は連立方程式以前の普通の方程式を一から復習して、まず5割を8割以上にすることから始めなくてはいけないのです。
しかし、照準があっていない生徒は
その複雑さに意識がいかず、漫然と問題を解いて間違いを続けていくという悪循環に陥っていたりするのです。
まず、自分のやっている学習が本当に出題のレベルに対して
正答を必ず出せるようになるものなのかどうかをよくリサーチして
合理的に対策をすることが重要となるでしょう。
今後も皆さんのお役にたつ情報をアップしていきます。