【情報力とバランス感覚】それって本当に危ないの?

危険を察知する力

 日常生活をしていて、私たちの身の回りには危険な事が色々あります。

まず思い浮かぶのが交通事故。

スポーツや作業をしている時のケガ。

病気にかかる事など

私たちを脅かす事は、いつもすぐ身近に迫ってきています。

 しかし皆がケガを負い、あるいは命を落としたりするわけではないのは

言うまでもありません。

危険を事前に察知して、最低限の備えを常にしてさえいれば

必要以上に怖がることはありません。

正しい情報を見抜く力

 たとえば、飛行機事故を過剰に恐れる人がいます。

かく言う私もその一人ですが

 確かに、空高く大きな機体が飛んでいるのですから、墜落したら一溜りもない事は言うまでもなく、恐怖を感じるのには十分な理由があります。

 しかし、今では多くの人に周知されている通り

航空機事故での死亡確率は、交通事故での死亡事故確率より格段に低いと言われています。

航空機事故で死亡する確率は0.0009%で、毎日飛行機に乗り続けても8,200年に1回しか事故に遭わないというデータさえあります。

 冷静に考えれば、空の上から飛行機が落ちる場合には

交通事故と異なり飛行機同士が衝突する場合はまずなく、天候の影響で飛行機が故障したりするような場合などごく限られた危険性しかないことに気がつきますが

私たちは危険について考える際は、とにかくイメージが先行してしまいがちです。

そのため、「怖い」から当然「危険」だと思い込んでしまうのだと思います。

 子どもに「必要以上に危険を伝え過ぎない」ことの大切さ

 子どもを危険から守ろうという気持ちは、大人であれば自然に湧いてくる感情だと思います。

自分の子どもはもちろんですが、教師であれば生徒、いやそれだけなく

たまたま電車で隣り合わせた人同士であっても

子どもが危険な目に遭っていれば、実際にするかどうかは別として

「助けよう」という気持ちになるに違いありません。

人類が哺乳類の一種として、群れを作って暮らしてきた歴史から、

こういう本能的な感情があるのだと思います。

 このことから私たちは、子どもに対して

とにかく「安全」を確保するという事を先行してしまいがちです。

 もちろんそれが、現実的なものであればいいのですが

 現代では、すでに十分に安全性が確保されていても、その上慎重を期すという意識が働いてしまうことも多いように思います。

つまり過剰に「危ないよ」という指導をしてしまいがちです。

そうやって危険ばかりを強調していくと、子どもは怖がりになったり

新しい事にチャレンジしていこうとすることを、躊躇するようになってしまう恐れがあります。

バランス感覚こそ重要だと思います。

 そして人は危険の情報については、それ以外の情報よりもずっと敏感で、影響を簡単に受けやすいと言えます。

危険情報については、冷静にそれを受け取ることが出来るようにしておかないと

それによって容易に行動が左右されてしまうということには、特に気をつけなくてはいけません。

太古からあった扇動による支配

 こういう危険に敏感で、恐怖に支配されやすい人間の心理を利用して

太古の昔から、政治的な「恐怖の流布による扇動」は頻繁に行われてきました。

 「敵が攻めて来る」という嘘の情報を利用して

自分の有利に政治活動を展開する手法などは、政治学上は初歩中の初歩の技術に過ぎません。

 そして現代でももちろん色々な組織や人が、自分の利益のために、

「こんな危険がありますよ」という情報を

意識的に流して情勢を動かそうとすることは、当然あると思っていた方が良いでしょう。

 このブログでは、これまで情報リテラシーの重要さについて繰り返してお伝えしてきていますが https://wizzseiun.com/category/informations/

「危ない」という情報が来た時こそ、特に注意が必要であると知っておいた方がいいと思います。

「危ない」という情報に裏があることは、実際にも結構多いと思います。

 たとえば、ある病気について新型種が発生したとします。

その病気について「新型種は30%も致死率が高い」という情報が飛び交ったとします。

人々は恐怖に慄き対策を求めることでしょう。

 ところがその病気の元々の致死率が1%で、新型種の致死率が1.3%であったらどうでしょうか。

 確かに従来型より30%致死率は上がっていますが、1が1.3になっただけです。

事実をきちんと知れば、果たして本当に危険なのかと感じることでしょう。

通常致死率と言うのは死亡率と異なり、すでに発症して患者になった人の中で何人が死亡したかという数値(症例致死率)ですから

1.3%と言っても、患者になって実際に発症が認定された人100人中で2人も死なないのです。

仮に症例致死率でなく感染者に対する致死率(感染致死率)にすれば、おそらくこれよりも桁違いに低い確率になるでしょう。

死亡率(対人口比)に至ってはミクロといってもよい数字になります。

更にどのような病気も、既往症が原因で死亡する方やお年寄りの場合には相対的に危険が高くなるので

そのような偏差についても考慮すれば

実際に健康な若い人が死亡する可能性は、かなり低いものであるとわかるはずです。

 しっかりと情報の全体像をつかまないまま判断をすることは、重大な判断の誤りを招くと言って良いでしょう。

情報リテラシーはこんな時代だからこそ、益々重要になってきています。

メディアの情報を鵜呑みにせず、私たち個々人がよく吟味して情報を受け取ることが、きわめて重要なのだと思います。

 今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。


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