【主観的時間の秘密】知っていますか?「時間を増やす方法」

主観的な時間感覚

 時間というのは不思議なものです。

「3時間の映画が、あっというまに終わってしまって残念」

と思うこともあれば

「この会議、あと10分も続くのか。気が遠くなりそう」

そんな感覚に陥るときもあります。

 客観的な時間というものはもちろん存在するのでしょうが、

私たちはいつも「主観的に」時間をとらえています。

 「時間は存在しない」という話を以前記事にしましたが

時間のように、主観だけで長さが変わる不思議なものって他にあるでしょうか。

 なかなか見つかりません。

時間の長さを

「どう感じるか」「どう思うか」

この事が時間に及ぼす影響はかなり大きいと思います。

 わかりやすく言うと

「常に考え方次第で時間の長さは変わる」ということです。

少しの時間でやってしまえること

 日常生活や仕事で、時間はあまりないけれども

「これやったおいたら後で楽だな」って思えることありますよね。

 たとえば、ちょっとした整頓。

 塾では仕事柄本を使うことが多いので、本棚にも本がたくさんあります。 

 仕事がしやすいように、本を戻す場所は図書館のごとく決まっています。

 でもいかにゾーニングをしっかりしていても、本は大変たくさんあるので、急いでいる時にはぱっと見ただけで場所を特定できないこともあります。

 だから使った本をなんとなく適当に戻しておくと、後で大変なことになります。

 指導時に急に確認しないといけなくなって、確認用に本を探した際に

「『いつものあるところ』に目指す本がない!」

となると、生徒を待たせてしまうことになります。

 場合にもよりますが、それで教師が慌ててしまって、指導のペースが乱れるということも起こり得ます。

 これは、前に使った人が少し留意して並べ直してわかるようにしておけば避けられるトラブルです。

 またひどい例になると

 解説書を使ったまま、本にはさんでおかないで別の所に戻してしまったため、使った本人さえも見つけられず、あとで困ってしまうなんて場合も…。

 こういう場合は私も叱責をしますが、ごく稀にあります。

本を並べ直すのにかかる時間は数秒

  でもこんなこと、ちょっと考えて行動すれば簡単に誰でも回避できますよね。

 自宅の自分の部屋ではなく、仕事場なんですから。

 しかし実際にはなかなか、この「本を並べ直す数秒の余裕」が持てないことが多いのです。

 それで終業時に気づいて教師自身が直したり、責任者が直したりします。

 先程の例だと、教師が数人で解答書を探す破目に陥ります。

当の本人も青くなってしまいます。

全くもって無駄な時間です。

 だからと言ってその教師がとてもだらしないということでもなく、指導の面では極めて優秀な教師でもこういうことは見かけます。

 私は「数秒の隙」と心の中で呼んでいますが、

そこでやっておけば、

「自分が(周りの人が)後で楽なのに」

と明らかに思える事を、多くの人が後回しにしてしまうのはなぜでしょうか。

「時間がない」という思い違い

 一番の原因は

「時間がない」と勘違いしていることにあります。

よく人の行動を観察していると

慌てている人ほどやるべきことをやれていないことが多いことに気がつきます。

時間がないときでも、落ち着いている人は

間違いなく、やることをきちんとできる人です。

 ではそんな時に落ち着いている人は、

他人より、肝が据わっているのでしょうか?

 いいえ、そんなことはありません。

ただ「事象の捉え方の違い」があるだけだと思います。

 時間について過剰に短く感じることがないだけです。

 慌てる人は、物事に対しておそらく繊細な感受性をもっていて

時間の長さについても、何か起こった場合は過剰に短く感じてしまっている気がします。

5分の長さ

試験終了前に、「あと5分」と言われると

受験生徒の立場で考えると、

普通「ああ、もう終わりか」と思います。

 ところが、試験を行う側である教師や試験監督者の立場で見ると、意外に5分は長いのです。

 5分で、ほぼ白紙だった作文問題を完璧に書いてしまう生徒や、

難しい証明問題を、まるでキャンバスに絵を描くかのように見事に解答する生徒を時々見かけます。

 一方残り5分と聞いた瞬間、もう問題を解こうとしないで突っ伏してしまう生徒も見ます。

 これなどは、時間をどうとらえるかが人により異なっている良い例だと言えます。

 能力差ではないのです。

集中している時は

自分が思っているよりも、

短いはずの時間は、実はずっと長い。

という意識をもっているかどうかではないかと思います。

 私も自分自身の受験の経験で、この事は実感しています。

試験会場のラスト5分は、十分に長いと思います。

少なくとも、それに気づいた時以降

試験会場で時間不足のパニックになることがなくなりました。

 皆さんも一度、

「時間がない!」と感じた時に

「これ1つ、やっておけないかな」と思えることを見つけて、

実際にそれをやってみてください。

意外に短いと思っていた時間が、実は短くないことに気がつきます。

すると、あなたは同時に「落ち着き」を手に入れることになります。

 慌てる人の数倍の事務処理をスムーズに行える日は近いと思います。

今後も、皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。

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