1024通り
1024通り
これを聞いて多いと思いますか、少ないと思いますか?
実はこの数字は2の10乗、2を10回かけ合わせた数なのです。
2×2×2×2×2×2×2×2×2×2=1024で、1024通りになります。
つまりこの数字は、2つの選択肢を順に選んでいくことを
わずか10回行っただけで
1024通りの選択方法があるということを示しています。
以下詳しく説明をしていきます。
生きるということは選択の繰り返し
私たちは常に思考をしています。
意識的、無意識的に何かを想起していて
一説では1日6万回思考しているとも言われます。
もちろんその思考は判断を伴わないものも多いかと思いますが
仮に何か判断することが、その1割だけあるとしても
1日6000回の判断をしていることになります。
イメージしにくいと思いますので、例をあげれば
「台所へ行こうか、トイレへ行こうか」
「まず服を着替えようか、それとも先に水を飲もうか」
といった日常の何でもない動作自体についても
私たちは判断を繰り返しているのです。
そう思うと、6000回という数字は過大なものでもないでしょう。
場合の数
「場合の数」というのを小学校の算数から学習し始めます。
ある事象が起こる場合の総数のことを「場合の数」と呼び
確率計算の基礎として用いる数値とされている概念ですが
たとえば、さいころ1つを1回振って出る目の数は6通りで
これを場合の数と呼んでいます。
AとBの2つの選択肢がある場合に、その選び方は2通りありますが
さらに続けてCとDの選択肢が出てきて、その選択も続けて行う場合には
最初から通した場合の数(選び方)は2×2=4通りあります。
AC AD BC BD の4つの選び方です。
同様に、2つの選択肢が次々に現れた場合には
2の回数乗が場合の数の総数になります。
3回選択なら 2の3乗で8通り
5回選択なら 2の5乗で32通り
そして冒頭の10回選択なら 2の10乗で1024通りの選択があることになります。
上記の6000回のうちわずか10回でこれだけの選択肢が出現すると言うことですから
人間が選択をして生きていく方向性というものは
まさに無限にあると言ってもよいのかもしれません。
人生は判断の連続ですが
その1つ1つの判断の違いが
やがて大きな違いを生むという事になります。
抽象的な言い方になりますが
プラスになる良い判断を繰り返していけば
ますまずプラスは増大して
どこまでもプラスの方向へ進むことが出来る一方
マイナスの判断を繰り返せば
どんどんマイナス方向へ進んでしまうということになります。
ここで何がプラスかマイナスかは
人それぞれで異なります。
ある人にとって、高級ホテルで和牛ステーキを食べると言うのが最上の判断であっても
別の人にとっては全く価値のない行動なのかも知れませんし
オリンピックに出場するくらいのスポーツの能力を持つことが、ある人にとっては至上の価値がある目標であっても
「ふーん、何でそんなことに頑張るの?」という人もいるかも知れません。
しかし共通して言えることは
「少しの判断の違いが未来に大きな変化をもたらす」という真実の法則です。
「いつか大きなことをやって大成功しよう」
そう思っても、人生において
突然、大成功のチャンスが目の前に選択肢として登場してくることは
なかなかないと思います。
それはドラマや映画の中、あるいは本当に運の良い人に起こる奇跡のようなものです。
実際の人生では、小さな良い選択が日々積み重なり
良い出会いや良い業績を生み
それがステップになってさらに発展した新しい世界が拓けてくる
そんな形で良いことが展開してくるものではないかと思います。
だとすれば
「日々の小さな判断こそ、私たちの人生を大きく変える一番重要な事である」
と言えるのではないかと思います。
小さな判断を軽視してはいけませんね。
「あのときのちょっとした判断が、その後大きな効果を生んだ」
皆さんはそんな経験はないでしょうか。
私はたくさんあります。
特に事業をやっていると、そういうことが実感として感じられる事が多いのかもしれませんが、上手くいったことを振り返ってみると
ほんのちょっとの事を、少し考えて変えてみたりしたことが始まりであることもよくあるのです。
だからいつも
「今自分は、大きな分岐点にいるのかもしれない」と思って
小さな判断を感情や惰性に任せてしてしまわないようにすることが、とても大切なのだと思います。
今後も皆さんのお役にたつ情報をアップしていきます。