勉強は人を裏切らない
「勉強は人を裏切らない」という言葉があります。
色々な解釈があると思いますが、私はこれは本当だと思います。
「やっただけの成果」というものを、勉強の世界ではほぼ確実に得ることができます。
もちろんやり方が悪ければ結果は出ませんが、公平は保たれています。
「お金持ちならいい教育を受けられるから、不公平じゃないか」と言われる方もいるかも知れません。
けれど少なくとも、「お金があれば試験の問題が易しく出題される」というようなことは絶対にありません。
どんな人でも、工夫をして正しい方法で勉強をしさえすれば、高い確率で結果を出すことができます。
勉強の世界では、他人が結果を出す過程で影響を及ぼすということがほとんどないため
努力がストレートに結果につながってくるからです。
実社会では努力は裏切られることもある
これに対して実社会では「努力は裏切られることがある」と思います。
いやむしろ裏切られることの方が多いかもしれません。
一生懸命やったけれども,それだけでは結果が出ないことがあるのは、
社会に出て暮らしていれば、おそらくほとんどの方が実感していることではないでしょうか。
実社会では人間関係を始めとする様々な要素が絡み合っていて、単純に努力をしても結果に必ず結びつくとは限りません。
良い結果を生むためには、努力に加えて別の何かが必要なことがあるのです。
たとえば会社で取引先と契約をするために、下調べ・準備・根回し・価格戦略の設定・誠意を持った交渉・信頼関係の構築など、やるべきことはすべてやり尽くしたとしても
コンペに必ず勝てるわけではありません。
別の要素で簡単に負けてしまうこともあります。
また、元々人は最初から持っているものも違います。
実際の社会ではスタート時から条件が同じというようなこともほぼありません。
それを「努力」ですべて変えていくというのはなかなか難しいのではないかと思います。
昨今の政治不安の中で、
このことを強く感じている人は多いと思います。
一生懸命地道に努力していたのに
政治家の一時の思いつきのような政策一つで生活まで奪われることもあります。
上手くいっていない人=努力していない人ではありませんね。
けれども勉強であれば、必要な一定量の学習をきちんとこなして一定水準に達すれば、
必ず努力は報われ「合格」や「成績向上」という結果を得ることができます。
こんな超絶な幸せがあるでしょうか。
勉強をできる幸せ
ここまでの話を読んであなたはどう思いましたか。
特に学生の方は「勉強は人を裏切らない」という言葉の意味を再認識してくれたのではないでしょうか。
私は、この言葉の裏に隠されている意味は、
実は「『勉強をできる幸せ』を感じなさい」ということにあるのではないかと思います。
林修氏が「勉強は贅沢品」という趣旨のことを言って話題になりましたが、私も賛成です。
だから「努力をすればどんなところにでも到達することができる」すばらしい勉学の世界をもっともっと楽しんで欲しいと思います。
自由に勉強だけをしていられる期間は、長い人生の間では本当にわずかです。
今は学校を卒業してからも勉強を続ける人がとても多くなっていますが
社会に出て仕事をしながら勉強したり、学校に行かないで勉強を続けることは、実際にはなかなか大変なことです。
学校で勉強に集中できる環境にある人は、自分が実はとても良い環境にいることに気づいてもらい
「正しく努力すれば結果というご褒美が必ずもらえる」勉強というものを楽しんでもらいたいと思います。
今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。