【英単語が書けない本当の理由】音とつながっていない「アルファベットの組み合わせ」はほぼ無限。

何回書いても単語が書けない。

 中学生にとって、最近では小学生にとっても、「単語を正しく書けない」という悩みは深刻なもので、

肌感覚では生徒の4割~5割程度が、この症状で悩んでいるように感じます。

 ちょっとしたつづりミス以外ほぼかけるという生徒にとっては

「どうして書けないの?」と思われる反面

書けない生徒にとっては

「なぜ覚えられるの?」という

大きな格差が生じているように感じることが多いです。

 書けない生徒を見ていると、まず一番多いのは「ローマ字書き」です。

たとえば speak(話す)という単語を一生懸命覚えて

いざテストと言うときに実際は「speaku」のように

ローマ字的な部分(ku く)が入ってしまうような書き方をする生徒が後を絶ちません。

 ただなかなかこの症状が抜けない生徒も、「音から書く」という事はできているので

英語的な「音」と文字の対応を覚えて行くにしたがって、だんだんと正答率は上がります。

それでも中3生でも、このような書き方が半分くらいになってしまう生徒もよく見かけます。

 対策としては、フォニックス(英語の音と文字の対応の決まり)を正面から学習するという手もありますが

 そうでなくても意識を変えることで、早期に改善をすることは可能です。

たとえば、上記のように

英語では語末で「ス」を書くときは「su」でなく「s」と書く

と言った具合に、ちょっとした注意ポイントに気をつけるだけで「ローマ字書き」は無くすことができます。

 重要なのは、「自分がローマ字書きをしてしまっているという意識」を持つことです。

たとえば like(好き)を書くときに 「laike 」と書いてしまったときに

「『アイ』の発音を書くときは『 i 』でいいんだ」と言うように

その都度注意していけば、そんなに間違えるポイントがたくさんあるわけではないので

対策が出来ていくのです。

つづりが音と全くつながっていない生徒は真の「苦行」をしている。

 このような「ローマ字書き」は、音とつづりがつながっているので

意識を変えれば、思った以上に早く改善を図ることができますが、

単語のつづりが音と頭の中で全くつながっていない生徒もいます。

 そういう症状の生徒は、「単語が文の一部として書いてない場合には単独で読めない」ことが多いのですぐわかります。

 現在の学校の教科書と方針が、中途半端に会話や話すことを重視するやり方を導入していて

「この文はこう読みます」と言うようなことをして、その後すぐに単語を暗記させたりするために

生徒によっては、文全体が「セリフのように」音で入っているだけで、個々の単語の読みがよくわかっていないという場合が結構多いのだと思います。

 さらに音と単語のつづりの結びつきが不十分なまま、すぐに文法学習へ進んでいってしまったため、やり方をマスターできずに単語を覚えられないままでいるという事態になっているのです。

 では音とつづりがつながっていない生徒は、どうやって単語を覚えているかと言うと

①「目で見て」「映像として」覚えているか

あるいは

②「アルファベットの並び」として覚えています。

①の場合は、漢字の覚え方にはそういうスタイルでの覚え方もあるので、できそうな気がするかも知れません。

 しかし考えて見てください。

形にわかりやすい特徴のある漢字なら、そういう「ビジュアル暗記」もある程度の量までは可能なものの、アルファベットは漢字のように「個性のある文字」ではありません。

26文字の個性のない文字を組み合わせてあるものを、「どう組み合わせているか」目で見て覚えきるというのは容易なことではないのです。

 上手く英単語を覚えることのできる人は、意識的あるいは無意識的に、暗記する過程でほとんどの場合、頭の中で音とつづりをつなげて書いて覚えています。

 音なしの①のような場合には、相当大変なことになります。

 増してや②の場合には、無限に近いパターンを素で覚えるわけですから

言ってみれば電話帳の暗記と同じになります。

 「26種類の文字から選んで何文字かを並べる」というのは、高校数学で習う「順列」になりますから

もし何の手がかりもなく3文字の並びを見つけるとするならば(実際はそんなことにはなりませんが、仮にそんな状況があるとすると)

例えば3文字を選んで並べるだけで 26×25×24=15600 通りになります。

そんな中から1つを手がかりなしでその場で探すことは、おそらく人間には普通無理でしょう。

単語がいつまでも書けなくて、当たり前なのです。

「書いても書いても覚えられない」

「自分は暗記力がないのか?」

そんな悩みを、そういう生徒は持つのですが

「やり方が悪いから、どんなに努力しても覚えられない」

最も重要なこの真実については、どうしても理解ができないという傾向があります。

「音と組み合わせて『box』の『x』は『クス』っていいながら書くといいよ」と言って指導をしても

翌日には、「学校の宿題になっている」と言って

「box box box box ・・・」と一生懸命写経のように文字を書いています。

「box なんて小学校で習って読めるから」と思って

一向に音との結びつきに意識を持って行けません。

 するとどうなるかと言えば、新しく出てくる単語については

どんどんお手上げとなっていくのです。

 とにかく「やり方」を変えるという事でしか「単語が書けない」という症状の真の特効薬はないと言ってよいでしょう。

 しかしさらに、多くの学校の先生が未だに出している「単語をノートに10回ずつ書いて提出」というような意味のない宿題がこれを助長します。

何回書いても、こういう状況の生徒は「やり方」を覚えようとしない上に

「たくさん書いた」「先生の言ったとおりにした」という満足感があるので

「これで覚えられるはず」と思い込んでしまうのです。

 いつも言うのですが

「100回書いたって、覚えられなければその練習は無意味」です。

「1回書いて覚えられれば、それがベスト」なんです。

ぜひ早く、このことに気づいて欲しいと思います。

どうか、周りの人がアドバイスをしてあげてください。

 今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。


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