アウトプットもインプットも時間が鍵
学習でも仕事でも、時間の制約はいつもついて回ります。
たとえば試験前になれば、意気込んで「あれをやろう。これもやろう」と思ったところで
テストまでの時間には限りがあります
また完璧にプレゼンテーションの準備をしてきたのに、先方の都合で時間の短縮をされその中で勝負しなくてはならない事もあります。
アウトプットでもインプットでも、時間計画に物事の成否がかかる事は実に多くあるのです。
時間がないときの学習
時間がないときには、とかく雑な学習をしてしまいがちです。
問題を解いて間違いを確認する際に、しっかり理由も読まないで次へ進んでしまったり、
覚えていくものも、とにかくノルマ達成を意識してしまってただ通るだけの学習になってしまったりします。
これはテストで時間がなくなった時の状況とも似ています。
上滑りな状態になってしまって、時間がない上にその時間も実質上手く使えていない状況です。
以前書いたように、時間と言うものは主観的なものですので、
「もう時間がない」と思った途端に、実際にもゆとりをもって使える時間は縮んでしまうのかも知れません。
短い時間であっても上手く集中して段取り良くこなせば、かなりの学習は可能です。
たとえばたった一晩でも、手順を上手く考えた上で集中力を持って学習をすれば、基礎的な内容のテストなら十分対応は可能です。
いわゆる「一夜漬け」というものです。
やり方次第ですが、良い結果を出せることもあります。
これは、「時間が少ししかない」ということを最初から前提にしているので、
精神面で開き直った状態があり、それによって無駄を省くことを無意識に行って成功することがあるのだと思います。
時間がない時の学習の秘訣
これは仕事でもそうですが、学習のように決まったことを順にこなすものでは、時間がない場合には段取りの良さが重要になります。
時間がないのでとりあえず片っ端からやっていくという人がいますが、大体行き詰ってしまうのはそういうやり方です。
時間がない時こそプランニングが重要です。
たとえば
2日後に課題からそのまま出題される5教科全部のテストがあるとします。
ところが課題がまだ残っていて、課題の見直しも結構やっているもののまだ未確認の場所がかなりあるとします。
そんな時
まず課題を端からやって、それから見直しを既にやった部分も含めて一番最初からやっていくというような手順でやっていったら時間切れで終わりになってしまいますね。
こういう時こそ工夫が必要です。たとえばこんな風にやります。
(1)まず、やる必要のあることを紙やスマホのメモ帳などに書き出します。
(2)次に優先順を書きます。1、理科の課題の完成 2、地震の復習 3方程式の利用の復習・・・ と言った具合です。
(3)今日明日の2日間で確保できる学習時間を書き出します。
(4)最終的にどこまでできるかを決めます。カットして良いところはカットします。おそらく課題以外の部分でカットするところが出てきます。
(5)これからやる課題については、直前に振り返る必要はありません。課題を解く際に同時に復習をするつもりでやります。
(6)テスト当日に見直しできることは別に分けておきます。今日明日ではなるべくやらないようにします。(繰り返さないと自信がないものはやります)
どうでしょうか、こんな感じのプランニングをすれば、
漠然と順に端からやっていくのと比べて学習効率が全然違うことになると思います。
そして見通しができている状態で学習を進めるので焦りがなくなります。
学習の上滑りを防止することもできるのです。
時間をたくさん持つ人は冷静な人
過去に受験生をたくさん見て来て、また自分自身司法試験を受験してきた経験から
時間と学習ということを考える機会はこれまでにかなりありました。
そこで感じたことは
「時間をたくさん持つ人は冷静な人」という事実です。
学習計画上で時間を上手く使えない人
テストの際に時間不足で失敗する人など
時間によって学習や学習による結果を阻害されてしまっている人は多いのですが
いずれも時間がないことよりも、
時間がないことによる「焦りや諦め・動揺」というものが、実は上手く行かない理由の大きなものになっているように思います。
だから時間がない時こそ落ち着いて方針をしっかりと決め
その方針の中で丁寧にやるべきことをやるというのが一番上手く行くのです。
簡単にいうと
冷静に対応するということで、時間不足による失敗は防止できるということです。
時間が足りなくなった時には
「落ち着いて、冷静に」限られた時間内でできるプランを立ててみてください。
プランが上手く行けば、逆に時間は十分に足りることになると思います。
今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。