meta(メタ)
メタというと最近社名を変更したフェイスブックの新社名がMeta(メタ)ですが
この言葉はギリシャ語に由来していて接頭辞(単語の前について意味を添えたりその方向性を変える言葉)として使われてきました。
meta(メタ)の意味は「高次の」とか「超」と言った意味になります。いろんな意味がありますが最近使われている言葉的にはこれがぴったりではないかと思います。
同じ平面上ではなく一つ上の視点から見渡す(俯瞰する)ことを「メタ」と表現するのが最近の流行(おもにネット上)です。
メタ認知
メタ認知と言う言葉があります。
なんだか意味を想像することもできなそうな新しい言葉ですが
一部の人は割と使っているようです。
メタ認知は、通常認識していることを客観的にとらえてその認知(思考や感情・判断や記憶)を認知すること、つまり「認知を認知すること」です。
こんな風に言われてもピンとこないと思うのでわかりやすく言い換えると
「自分が思っていることを一つ上の目線で自分が考えることができる」と言うことです。高次元から自分を見下ろす第3の目を持つと言ってもよいかもしれません。
メタ認知の能力が高い人は、自分の判断や思考を客観的に高次の視点から見つめ直すことができるので、コミュニケーション能力が高いとされています。
反対にメタ認知能力が低いと、周りのことが見えず主観的な思考をしてしまうので
コミュニケーション面ではマイナスなイメージを持たれる危険を生じやすいとされます。
uni(ユニ)
これに対してuniの方は皆さんもなじみがあるかと思います。
これも接頭辞として使われるラテン語由来の言葉ですが
uniform(ユニフォーム)とかunisex(ユニセックス)など普通によく使われていますね。
uni(ユニ)は「一つの」「単一の」という意味です。
ユニフォームはフォームが単一(形が統一されている)
ユニセックスはセックス(性別)が単一、つまり性別なし(男女共用)
という意味で使われています。
メタバース(metaverse)とユニバース(universe)
最近よく耳にするメタバース(metaverse)とユニバース(universe)も
verse(バース)にmeta(メタ)とuni(ユニ)がくっついたものです。
verseについてはこの場合、一般にはどちらも宇宙や世界を指す言葉として使われており、語源はラテン語から来ているようです。
上記の意味を当てはめると
メタバース(metaverse)は「高次の宇宙(世界)」
ユニバース(universe)は「単一の宇宙(世界)」
と言うような意味になるでしょうか。
このため現在はメタバースは、オンライン上に存在する仮想の3次元空間の呼び名とされています。
そういうことからフェイスブック社は「Meta」に社名変更したのです。
まさに普通の世界の一つ上にあるような感じではありますね。
これに対してユニバースは「世界が一つ」「世界統一基準」と言うような方向性で使われる言葉で
自然の流れとしてこの概念の中では世界が1つの基準で序列化する方向性を持つようになります。
このように接頭辞1つで言葉の意味も大きく変わります。
なかなかおもしろいですね。
今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。