栄冠を手にした女神
よく、勝利を手にすることを「栄冠をつかむ」などと言いますが、
栄冠を私たちに渡してくれるのは女神でしょうか?「勝利の女神」なんてことを言うので、おそらくそうではないかと思いますね。
ではその栄冠を手にした女神はいつ私たちの所に近づいてくれるのでしょうか?
よくドラマであるように、意外に最大のピンチの時にこそ
栄冠を手にした女神はあなたのすぐそばで微笑んでいるのかも知れません。
今回はそんなお話です。
テストが終わった時こそ肝心
定期テストがあった学校も、そろそろテストが終了する時期を迎えています。
テストへ向けて全力で取り組んできた生徒は「やっと終わった」と思うと同時に
返却される答案の1枚1枚に一喜一憂しているかも知れません。
そして「ああ、あそこでもう少しこれをやっておけばよかった」とか、「何であんな事を書いてしまったのだろう」とか、「準備の仕方が悪かった」といったことを思い浮かべるのもこの時です。
悪い点数の答案が返ってきた場合はなおさらです。
自分の学習に自信を失ったり、これからどうしたらよいか分からなくなってしまったりします。
でもわりと多くの生徒は、その時はつらかったりショックを受けても、次への対策をしっかり考えないまま、しばらくするとまた何事もなかったかのように同じような学習スタイルのままであったりします。
これは非常にもったいないことです。
そうなんです。
反省をしてそれをばねに、これから先の未来を変えていけるためには、テスト直後の時期の過ごし方が極めて大切なのです。
弓道部の練習で
私は高校のとき弓道部に所属していました。
そこの顧問の先生が大変熱心な優秀な先生で、赴任して早々に大きな大会でその部を優勝をさせたりして、とても上り調子の部でした。
よく大会の日に最後の反省のときに「次の試合で頑張ろう」などと話していると
「いつからそれをやるのか?」というようなことを聞かれました。
「明日から頑張ります」と答えると
「今日だろう」「次の戦いはもう始まっている」と言われたのを強く覚えています。
そして私たちの中の有志のメンバーは、大会のあった遠い町の弓道場から電車を乗り継いで高校に戻り深夜まで練習をしたものでした。
自宅に帰ったら夜の12時近かったこともありました(翌朝は5時に自宅を出て練習)
まあ大昔のことですので、そんなハードなスケジュールも許される時代でしたが、
私は今でも、そういうことを示唆してくれた先生には、大変感謝をしています。
不思議な事にそういう練習が、一番自分にとっては自分の弱点と向き合えた有意義な練習だった気がするのです。
試合で「ああ、あれをしなければ良かった」「あの時なんとかできたのに」というように色々感じた事を、悔しい思いとともに思い出しながら電車に揺られて
そして高校へ戻ってそれをどう修正したらいいか考えながら練習をするのですから、効果的でないはずはなかったのです。
鉄は熱いうちに打て
「鉄は熱いうちに打て」ということわざもありますが、「これではだめだ」と思ったときこそ改善のチャンスです。
人間には良くも悪くも「慣れる」という能力があります。
少し経つとどんなことでもショックは和らいでしまいます。
悪い事ではないのですが、 軌道修正や改善をするのであれば、まだ傷が癒える前にしっかり真正面から何が悪かったのかということを考えて、対策をすぐ行う事がとても大切だと思います。
そのテストが人生で最後のテストであれば別ですが、実際は、ほとんどの場合、次のテストがあります。
たとえ今は点数が悪くやり方も上手でなくても、テストが終わるたびに改善を繰り返していけば必ず成績は向上し安定してきます。
よく成績が悪いと「自分はこのくらい」と思い込んでいる生徒がいますが、たかだが学校の勉強です。
他人を動かす社会での行動とは違い、動かす(改善する)のは自分のみです。
本気で軌道修正しようと思えば、数か月もあれば見違えるようになることも可能です。
肝心なのはそのやり方です。
「変えていく」「成績を向上させる」
そういう強い思いがあれば必ず方法はあります。
だからまず、今回の結果ややり方を振り返り少しでも早めに反省して検証をするようにすべきだと思います。
ぜひお試しください。
今後も皆さまのお役にたつ情報をアップしていきます。