春爛漫
皆さんも「春爛漫(はるらんまん)」という言葉は、割と耳にすることがあるかと思います。
「春爛漫」は「(春になり)花が見ごろで美しく咲き乱れて、周囲が光に満ちて輝いているような様子」を言います。
3月に入ったころから順に植物の勢いが変わったことを感じ始めますが、やがてあちらこちらに花が咲き始め、4月に入るころには、全く当たりの様子が変わってしまっていることも良くありますね。
そういう風景を見て、人は誰もが「ああ、春爛漫だなあ」とつぶやいたりするのでしょう。
今年は少し開花が早かったためか入学式の頃には葉桜になってしまっている地域もあるようですが、
桜の花が舞い散る中を入学式へ向かう親子なんて言うのは、見ていて本当に絵になる風景ですね。
幸せの象徴の風景と言っても言い過ぎではないかも知れません。
この爛漫と言う言葉には、花が咲き乱れる様子という意味や、明らかにあらわれるさま、光り輝く様子といった意味があります。
別の使い方としては「天真爛漫(てんしんらんまん)」などがあります。明るく純真で無邪気なさまを表す言葉ですが、爛漫は大体においてポジティブなイメージを持つ言葉だと言って良いでしょう。
中国語にも「烂漫(ピンイン)」という爛漫に当たる言葉があるようですが、どこの国でも春になって花が咲き乱れる様子と言うものは、大変嬉しく幸せを感じるイメージがあるのでしょうね。
桃源郷
この春爛漫という言葉を聞いて連想するのは「桃源郷(とうげんぎょう)」という言葉です。
桃源郷の言葉の意味は俗世を離れた別世界・現実世界にはない理想郷という意味ですが、実際に多くの人が心に抱いている桃源郷は、花が咲き乱れて素敵な場所というイメージかも知れません。
春爛漫という言葉がぴったりの場所のように感じます。
「春の光の下、花を楽しみのんびりと散歩する」そんな幸せな様子が目に見えるような春爛漫という言葉、本当に素敵な言葉です。
この素晴らしい花と光に囲まれた世界で過ごせることを心から楽しんで、毎日を送れるといいですね。
春爛漫の日々、本当はいつまでも続いてほしいですが、残念ながら夏爛漫や秋爛漫はないようです。
やはりこの春の時期の「さあ春だ!これからだ!」というイメージも関係しているのでしょう。前向きにもなれる言葉のようにも思います。