サトリと木こりの話 大変有名な話なので、聞かれたことがある方も多いかと思いますが、「サトリと木こりの話」という寓話があります。 ある時、一人の木こりが木を切ろうとして山に斧を持って入りました。 そこへサトリという見たこともない生き物が現れます。 木こりは「これは珍しいから生け捕りにしてやろう」と考えます。 するとサトリは木こりの心を読み 「今生け... (続きを読む)
【項羽と劉邦】「公平の威力」項羽が手に入れることができなかったもの
以前指導のやり方ということに絡めて項羽と劉邦の話を書きましたが、http://wizzseiun.com/2019/10/01/chu-han-contention/ 今回は「公平の威力」ということを書いてみたいと思います。 どう考えても項羽の勝ちは約束されていた。 項羽は、漢の国を創設した劉邦と天下を争って敗れた楚の武将です。 彼は最初、始皇帝で有名な秦... (続きを読む)
【発想力】コーヒーとお茶を初めて飲んだ人の気持ち
普段身の回りに溢れている不思議なこと 私はコーヒーが大変好きで毎日飲んでいます。楽しみで自分で時間をかけて淹れることもあります。 皆さんはコーヒーを淹れていて不思議に思ったことはありませんか。 「なぜこんな飲み物があるのだろう」 「誰がこんな飲み方(淹れ方)に初めて気づいたのだろう」 「最初からおいしいと思ったのだろうか」 いろんな疑問が湧きます。... (続きを読む)
【黒船造船】模倣という成功の近道とは?
黒船を造った藩 幕末(1853年)に浦賀に黒船が来航した話は誰もが知っていますが、これを知り黒船を日本人がすぐに造ってしまった話はご存じのない方も多いかも知れません。 薩摩藩では名君島津斉彬(なりあきら)の命で、早くから外国船の来訪を察知して蒸気船の製作に着手しており、書物の情報だけで黒船来航後まもなく黒船(自走できる蒸気船)を完成させています。 最初の国産蒸気船... (続きを読む)
【変化への対応力】成功例を捨てる勇気とは?
織田信長の桶狭間の教訓 織田信長というと、桶狭間の戦いで今川の大軍を電撃的に破って大逆転をしたというイメージがあります。 しかし実は織田信長は、桶狭間の戦い以降は一度もこういう戦い方をしていません。 「大軍には軍略はいらない」ということが言われますが、最も最上の策は、相手と比べ物にならないくらいの軍勢を集め、兵器も圧倒的な量を準備して、相手が戦意を持てないくらいの... (続きを読む)
【ノミとコップとサピエンス全史】希望を育てる無限界の発想とは?
虚構を信じる能力 昨今非常に人気のある「サピエンス全史」( ユヴァル・ノア・ハラリ氏著 柴田裕之氏訳 )という本については、今もいろんなところで話題になっています。 この本は人類の歴史を非常に大きな視点で描いており、その発展の秘密について書かれている名著ですが、そこでは、私たちホモサピエンスがこんなにも地球上で繁栄できた理由の一つとして、虚構を信じる能力があったことが挙げ... (続きを読む)
【この世界の秘密】この世を支配する法則「因果律」
因果律の存在しない世界 前回、量子力学の世界で「因果律の存在しない世界」が認められつつある話を書きましたが、http://wizzseiun.com/2020/01/25/schrodinger/ 因果律についてもう少し書きたいと思います。 因果律とは「このことがあるから、この結果が生じる」という因果関係が成立するという法則です。 なぜ世界には因果律が存在する... (続きを読む)
【この世界の秘密】因果律は本当に絶対のものなのか?
因果律というもの 「この世を支配している原理は何か」 そんなことを考えてみたことはありませんか。 いろんな原理で世界は動いていますが、おそらく因果律というのがこの答えとしては一番しっくりくるのではないでしょうか。 この世のすべての出来事は、原因から結果が生じると言う因果関係によって起こるという決まりが因果律です。 法律学では刑法でも民法でも、相当因果... (続きを読む)
【ほんの少しの違い】結果を出せる思考法とは?
大事の前の小事 大事の前の小事という言葉があります。 大きなことの前の小さなことにこだわってはいけないという意味で使われることもありますが、逆に大きなことを成すためには、その前にある小さなことを油断しないでしっかりやらないといけないという意味でも使われます。 今日は後者の意味での大事の前の小事について書きたいと思います。 何か大きなことを成し遂げるためには... (続きを読む)
【受験校の決定】決められないときの最後の判断基準とは?
受験校の最終決定の時期 高校入試も大学入試もいよいよ本番の季節が到来しました。 早く進路が決まった人もいますが、多くの方は今まさに受験校の最終決定の決断をしなくてはならない時期に差しかかっていると思います。 大学入試であれば、センターの得点とボーダーのデータを照合して当初からの志願通り進むのか、あるいは志願を変えざるを得ないのかを決めていかなくてはなりません。 ... (続きを読む)