【人間は丸暗記が苦手】appear-disappear-apperance-apparent-apparently 1つわかれば皆わかる仕組みを活用しよう。

勉強は暗記って本当ですか?

 よく「勉強なんて所詮暗記だろ」と言われる方がいます。

割と頭の良い人が言うセリフで、もちろん当の本人も「一から十まですべて丸暗記」などとは思ってはいません。

理屈やまとめでどうしても割り切れない部分については「暗記するしかない」と言っているのがほとんどかと思います。

 けれどもそれを真に受けて本当に全部暗記しようとする強者は実際に結構いるのです。

私が教えてきた生徒の中にもたくさんそんなタイプがいます。

歴史の得点があまりに伸びない生徒がいたので、どうやっているかをよくよく聞いてみたら

「教科書の本文を丸暗記している」というのです。

学校の宿題かと思って気づきませんでしたが、確かに彼女はノートに歴史の教科書の本文を書き写していました。

慌ててそんなやり方はやめさせましたが、やはり「勉強は暗記」と思い込んでいる生徒の先入観というのは強くて、改善には時間がかかりました。

 方程式の利用の文章題などはそのいい例で、彼女は数字や問題文の体裁が違うとすべて違う問題と思い込んでいて、かなりの問題を暗記していました。

 これなどは極端な例ですが、「勉強を丸暗記」と思っている人は意識的か無意識的かは別として、相当数いるのは確かです。

 指導の現場の実感ですが、おそらく周りが「そんなの覚えちゃったよ」というような事をよく言っていたり、あるいは「記憶力が高い」ことをよくほめられたりしているうちにそういうやり方になってしまったに違いないと思います。

 元々我が国の教育では「考える事」よりも「覚える事」を勉強だとする傾向がかなり強いので、その中でこういう事態に陥るのは無理もないことではあります。

人間は丸暗記が苦手

 でもここで一つお伝えしておきたい真実があります。

それは「人間は丸暗記は苦手」ということです。

暗記と言えば今はAIがあって瞬時に人間が覚えることのできる量をはるかに超える情報をインプットして保存しておける時代になりました。それだけでなく思考もできるという事で、人間が機械に追い越されると危惧されているのです。

元々記憶(暗記)で勝てるはずもありません。

 そして人間の暗記には弱点があります。それは情報に意味付けをしないとたくさんの情報を脳の中に有機的な形で残しておくことができないという弱点です。

たとえば、目の前にあるものを10個ピックアップして、「今から10秒後に詳しく聞くよ」と言われてじっと見つめていたとしても

「鞄に書いてあった言葉は?」

「時計の秒針の色は?」

「おいてあったペンのインクはどれくらい減っていた?」

なんて聞かれて、全く答えられないというようなこともあると思います。

これは人間の脳の記憶のシステムが、無駄な情報を覚えないように制御されているということに原因があるのですが、それよりも何よりも、単純に意味のつながりのない物事を情報としてスピーディーにまとめないままで保存できない仕組みになっているという事が大きな原因になっています。

つまり鞄の言葉と時計の秒針にはつながりがないため、自分自身の頭の中で

「NEW YORKー金の針」というようなイメージ付けをして初めて覚えやすい記憶となっていきます。

しかしわずか10秒ではそれも無理だということです。

接頭辞や派生語

 たとえば英語でappear「現れる」という単語があります。

中学校で勉強する単語ですが、これにdisという接頭辞(それをつけることで別の意味を付け加える文字・disの場合は反対の意味にできる)をつけてdisappearにすれば「消える」という意味になります。

さらにこれらは動詞ですが、語形を少し変化すると名詞にできます。つまり「現れる事」ということでappearance (出現・姿・様子)という意味の言葉ができます。

このように接尾辞 anceは「こと」「もの」という意味合いを添えて動詞を名詞化します。

perform「行う・演じる」をperformance「遂行・上演」と言うような意味にするのも、この接尾辞anceの例です。

 appear「現れる」は「目で見ている」ことが前提条件としてありますが、 そこから「はっきり見ていない」場合にはどう表したらいいかということで、そんな場合を表すよく似た派生語としてapparent「一見すると〜ようだ」という形容詞ができています。

更にさらに、この副詞形としてlyを末尾につければapparentiy「見たところどうも~らしい」という言葉が生まれています。

 以上の事を理解しておけば、appearをしっかり覚えておけばその変形バージョンとして、

disappear-apperance-apparent-apparently は英語が苦手な人でなければ自分の単語の引き出しにわりと簡単に入れておくことができるのではないかと思います。

このように、情報にある程度の意味付けをして、まとまりのあるものを複数の塊として覚えていくという事は

実は一番人間の脳にとっては、合理的な暗記方法なのです。

ぜひ一度お試しください。

今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA