【言葉の真の意味】「毒を吐く」の毒は、実は本物なのか?

慣用句「毒を吐く」

毒を吐く」という慣用句があります。これは「ひどい事や悪口を言う」ことを表す言葉です。

たとえば、「会社の決定がよほど気に入らないらしく、彼は先ほどまでここで散々毒を吐いていきましたよ」と言うような使い方をします。

 でもそれにしても、かなりとげとげしい言葉です。

まるで相手や周囲へ向かって本当の毒をまき散らしているような、そんな情景さえ浮かんでくるようにも感じます。

本当の「毒」だった?

実はこの慣用句に出てくる「毒」は実際の毒ではないかというのが、以前から巷で話題になっています。

発端はアメリカのエルマ・ゲイツという博士の研究で「怒りや憎しみや悪意は、体内に毒素を作る」として、人間の吐き出す息を使って実験したという話で、

怒りの言葉を吐く人の呼気は現実に毒素を含んでいるという事を示したとされています。

そして、割と多くの人がこの実験の話からだと思いますが「怒って人が出す呼気には80人の人を殺傷する毒が含まれている」という話を引用しているのですが、

よく調べてみると、ある発明学者がストーリーを作った話であり、科学的にきちんと実証された実験でもないらしいです。

 テレビなどでも例によって、さも本当のように流していた気がしますが、どうも都市伝説的なもののようです。

 さすがに80人と言うのは無理があると私も感じていました。

 でも、怒りの感情や悲しみの感情が周囲へ何らかのマイナスな効果をもたらす事自体は、どうも真実らしいのです。

それを示す実験結果が他にもあります。

植物を使った実験

 最近有名な話では、家具の販売で有名なIKEA が、「いじめの防止啓発」のため行ったとされる実験があります。

 それは、「植物をいじめると成長に影響はあるのか? 」を確かめる実験で、2つの同じ種類の植物を、他の条件は全く同じにして設置した上で、片方には「優しく愛のある言葉」をかけ、他方には「悪口などネガティブな言葉」かけるというものでした。

30日間その状態にして結果を比べてみると、優しく愛のある言葉をかけた植物の方が明らかに生育状態が良かったのです。

 またこの種の実験はネット上でも結構流れていて、興味深いのは、りんごで同様の実験をしたら腐るまでの時間が違った実験が面白かったです。割と顕著な結果が出るようです。

ネット上にたくさんありますので、興味のある方は「植物  実験 優しい言葉」などで検索してみてください。

 昔から「植物にやさしく声掛けすると良く育つ」という事は、民間の伝承的な話として広く伝えられてきていますね。何となく知っている人も多いのではないでしょうか。

この実験は、それを裏付けするものであると思います。

ポジティブもネガティブも想像以上に影響力を持つ。その相手は?

 私たちは何気なく、感情のままにそれを表現してしまいがちですが

ポジティブな「喜び」「笑い」などについては、もちろん相手にも自分にも良い影響があるとしても

「怒り」や「憎しみ」などのネガティブな感情は、直接の相手に影響を及ぼす以上に、それを消さずに貯めてしまうと、自分自身の心の中に黒い雲が生じるような、そんな気分になるものです。

 一般には上記の実験のように「毒を吐く」側より「毒を吐かれた」側への影響が相対的には大きなものではないかと思いますが、吐いた人も吐かれた人もそれを持ち続けるのが一番良くありません。

何か言われても切り替えができればいいですが、自分がずっとイライラしていれば、時にはそれで体調を崩してしまうこともあります。

「嫌なことを言われてずっと怒っていたら、自分は病気になったが、それを言った張本人はすっかり忘れてしまっていて極めて元気だった」というような話も事実だと思います。

 実際誰かに何か言われて、くよくよして食事ものどに通らないような人をよく目にする反面、文字通り部下や周りに毒を吐き続けて、本人はいい気分で毎日を過ごしているような人もいます。

 悪い感情はそれを持ち続けていると「毒を吐く場合」も「吐かれる場合」も、その相手よりもより自分へ害を及ぼすようです。

「毒を吐いてけろっと忘れる人」「毒を吐かれても切り替えられる人」は被害が少ないかもしれませんが

「毒を吐いて」それをいつまでも思い返しては、繰り返しまた「毒を吐き続ける人」や

反対に「毒を吐かれて」それをいつまでも頭の中で思い返して、繰り返し頭の中で延々と「毒を吐かれ続ける人」

そういうタイプは、間違いなく自分がその毒の被害者になります。

皆さんも一度はそんな経験があるのではないでしょうか。

自分の心の中で消せない毒がいつまでもぐるぐる回ってしまうというイメージです。

 とは言え、感情と言うものは自然に動いてしまうので、制御するのはなかなか難しいものです。

そんなときには、有名な藤井風のヒット曲「帰ろう」の台詞がいいかも知れません。

「すべて忘れて帰ろう。」「すべて流して帰ろう」「私が先に忘れよう」(一部抜粋)

そんな言葉を頭に浮かべれば気分が変わるのではないでしょうか?

私が大好きな一節です。

怒りは「早く忘れた人の勝ち」です。

 


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