【意外に知らない同訓異字】「そのアイディアは今朝『生まれた』」「僕の弟が今朝『産まれた』」では「僕は母が25歳の時に『うまれた』」はどっち?

同訓異字

 漢字にはたくさんのよく似たものがあります。

そんな中で同音異義語(どうおんいぎご)については耳にすることが多いかと思います。これは「音読みが同じだが意味が異なる語」です。

期間・機関・基幹・器官・帰還・気管のように音が同じでも全く意味が異なる言葉は、日本語にはたくさんあります。*すべて「きかん」と読みます。

 同訓異字(どうくんいじ)という言葉は、その言葉自体はあまりなじみがないかも知れませんが、「訓読みが同じだが意味が違う漢字」です。

たとえば「後」「跡」「痕」「址」のようにすべて「あと」という訓読みをする漢字などが代表例です。

学校でテストなどを受けるとこういう似た言葉を学習する機会がありますが、クイズなどでもなければ、なかなか大人の人が日常生活でまとめて一覧するというような機会もないかと思います。

 でもちょっとした際に「あれ?これどっちの感じだったのかな?」と迷う事はあるでしょう。

今回の漢字はそんな同訓異字の漢字のお話です。

「生まれる」と「産まれる」

うまれる」という言葉は意外によく使われている言葉です。

「いいアイディアがうまれたぞ」

「山田さんのお子さんが昨夜うまれたそうだ」

「私たちの努力でうまれた企画だ」

「案ずるよりもうむが易し」など、色々なところで使われます。

そして漢字で書くことも結構あるように思います。

見分け方

結論から言うと、「生まれる」は人間だけでなく広くすべての物事について、①新しく作り出すこと ②すべての生物について子の命が誕生することを指します。

これに対して、「産まれる」にはかなり限定があります。詳しく言えば「人や動物などが母体から卵や子として新たな個体として生命活動が始まること」つまり「出産」や「産卵」などに関わる言葉なのです。

だから上記の例で言えば、

「いいアイディアが生まれたぞ」

「山田さんのお子さんが昨夜産まれたそうだ」

「私たちの努力で生まれた企画だ」

「案ずるよりも産むが易し」が正解になります。

 最後の「案ずるより産むが易し」は、色々な物事の事を言う時に使うので、「生む」ではないかと思うかもしれません。

しかしこれは、元々は出産に関して「心配しているよりも出産して見れば意外にできてしまうものだよ」という話が転じて「物事と言うものは総じて実際に行なってみると、事前に心配していたほど難しくはない」という言葉になったものなので、「産む」となります。

意外に迷う事も・・・

でも実際にはどちらかを迷う場合があります。タイトルに挙げたのがその例です。

「そのアイディアは今朝『生まれた』」

「僕の弟が今朝『産まれた』」

これはよくわかると思います。

では「僕は母が25歳の時に『うまれた』」はどうなるかと言いますと、実は「生まれた」が正しいとされています。

出産と言う特定のことを言うのではなく、広い意味で誕生したということを言っているので「産まれる」ではなく「生まれる」を使うのです。

簡単に言うとお産をしている状況のような場面では「産まれた」になるという事ですが、さらに間違いやすいのは、メダカのような生き物も産卵の場合は「産まれた」を使うので注意が必要です。

「昨日メダカがたくさん産まれた」そしてメダカであっても「このメダカの群れは10年前わが校の理科室での飼育で生まれたものだよ」という風に使い分けがされることになります。

色々な場面で書くこともある言葉なのでぜひ注意してお使いください。

今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます


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